たいやきデッキ講座
●はじめに
MTGと言うカードゲームはご存知だろうか。
【焼き】と言う言葉は、元来MTGの通称【バーンデッキ】から来ている物だと認識している。
MTGの赤はアクエリの【阿羅耶識】と対照的に、攻撃魔法や除去魔法が多く存在している。
キャラクターや全ての魔法の源となる土地、さらにはプレイヤーまで片っ端から【焼く】事により 相手に【やりたいことをさせない】うちに一気に勝利を呼び込む。それが焼きデッキの基本戦略だ。
これらの魔法カードは炎や雷、爆発等のイメージ(含イラスト)を有している事が多く、通称【焼きカード】と呼ばれる様になった。
(今では単純に除去カードの事を焼きカードと呼んで違和感を受けるが、本題では無いのでここでは触れない事にする)
●第一章【デッキのコンセプト】
さて、デッキにはそれぞれ【コンセプト】と言うものが存在する。
1
|
大型キャラクターを呼び、それに全てを賭けるデッキ |
2
|
ただひたすら相手の動きを封じるデッキ |
3
|
小型キャラクターをたくさん呼び、数で押すデッキ |
4
|
複数のカードを組み合わせる事によって確実に決まるパターンを作るコンボデッキ |
他にもあるかも知れないが、大抵はこれらのパターンの組み合わせでデッキが構成されているだろう。
それぞれの特徴と対策を語るのも良いが、今回は【焼きデッキに対抗する】と言うことでそこを考察してみる。
上記のあげたデッキの特徴は、実は更に【攻め中心】【守り中心】の2系統に選択肢が分かれる。
【焼きデッキ】は大概【2・攻】+αだろう。
αは1かも知れないし、4かも知れない。ただ3は少ないだろう。
(アクエリにおける小手先の殴りは相手を回す危険性がある為)
もう少し具体的に言えば【鈴鹿御前】【スキュラ+村正】【ルシフェル+ステルスシステム】等、決め手などドロー差があればいくらでも考え付くだろう。
【ドロー4】対【ドロー1】相手は【鈴鹿御前】を支配(手札には【九字刀印】)対焼きデッキでよく見かける光景だが、このパターンではほぼ【負け確定】。
相手のデッキアウトを祈るが、先にこっちが負けるケースが殆どだろう。
ではそんな状況になる前に、どうやって戦えば良いか?
●第二章【焼きデッキを使ってみよう】
敵を知るには【自分で使ってみる】のが一番良いと言う事で、まずは自分が【焼きデッキ使い】になったつもりで考察してみよう。
★何を【焼く】か?
ドロー+1
(超重要) |
殆どの人が【ドロー+1】を狙い撃ちする。 ドロー差が出れば一方的な試合になるので、後は強いキャラクターが一人いればそれだけで試合が決まる可能性がある。 【イドの怪物】【弓鳴りの儀】【サテライトレーザー】【聖水】【ファラオの呪い】がメインか? |
パワーカード
(重要) |
キャラクターにはパワーカードが付く。 同じ焼くならパワーの乗ってるキャラを焼いた方が効率がいい。 パワーの乗りやすいEGOのキャラクターはカモにしよう。 |
ファクター
|
ネームキャラを呼びたいが相手もそれを狙っている。そんな時はこちらが先に呼んでおきたい所。相手のファクターを焼ければ、1ターン余裕ができる。 ファストでダメージが飛ばせれば、相手の魔法使用に対してファクターを焼くことができ、ファクターの足りなくなったカードを捨て札することもできる。(ビームでじこ・イアーリス等) |
ステルスの
通し先 |
ステルスのスキルは同じ勢力のキャラで無ければガードできない。 特にイレイザーはタフネスに余裕が無いので、【サイコキネシス】【亜空間魚雷】で大概落ちる。 あとは【イレイザー工作員】なり【サイボーグウォリアー+ステルスシステム】なりで通し放題。 |
★気を付ける点は?
中盤以降は不利
|
カードを引いた時と場合によって、そのカードの価値はがらりと変化する。 特にドロー焼きのデッキの場合、【ドロー4】対【ドロー4】で、相手のドローを1体焼いたところで効果は薄い。こちらはチマチマと焼きカードしか拾えない所に、相手がパニッシュ等のカードを引いたら目も当てられないだろう。 |
色が合わない
|
特定色焼きしか手札に無いのに相手の色が合わないこの場合。大抵はパワーカード行きになる。 大概しびれきらせてパワーカードにした時、相手に焼き対象のカードが出るのは気のせいか。 |
【護摩壇】等の
0コスト魔法 |
ダメージギリギリで捨て札しようとする時は注意。 |
ダメージソースが多い
|
焼きカードだけでは勝率は低い。下手すれば息切れ→デッキアウトで負ける可能性だってある。すると強いブレイクカードやパーマネントに頼る傾向があるが、当然その分ダメージソースも増えるている。(ちなみに焼きカード4枚程度では焼きデッキと言わない) |
1キャラ集中のケースが多い
|
焼いた後にどうするかを考える。相手のキャラを沈めるためにカードとパワーを使ってるから、一気にかたを付けないとデッキアウトの危険性がある。そのためには強いキャラを呼んで一気に攻め入る体制が一番効率が良いので、そこを駆除されると痛い。 |
注意点まで出たところで話を本題に戻そう。
これらのデッキに対抗するには、ずばりその弱点をつけば良いワケである。
具体的に言うと・・・
1.【序盤の戦略が非常に大事!】
2.【焼きカードにカラーを合わせない!】
3.【ファクターに余裕を持つ!】
4.【防御魔法を使う!】
と言うことになる。
対【黒焼きステルス】は今回の趣旨から外れるので、無視することにしよう。
1.は特に対【ドロー焼きデッキ】。これについては後述。
2.は【特定色焼き】のファクターから逃れるようにキャラをセットすること。
3.はメイン色に低コストブレイクや、ドローキャラに勢力変えのパーマネント(これでドロー焼きからも守れる時がある)を使用することである程度の対策になる。
4.は護摩壇や特定色カウンターカードで防ぐ。
とにかく問題は対ドロー焼きデッキだ。
『開幕早々全部焼かれて何もできないウチに敗北』
アクエリをやってる人ならば大抵は通る道だろう。(かく言う私も大会で3ターン連続で焼かれ、さらには『りせっと』をカウンターされたと言う苦い経験あり)
まだ味わったこと無い人は対戦相手に恵まれたか、手加減されてるかのどちらか。
とかく序盤のドロー差は決定打になる事が多い。
それではまた焼きデッキ使いの視点に戻ってみる。
初手で【でじこ】【風水師】【イドの怪物】【弓鳴りの儀】【ビームでじこ】があったとしよう。まずは【でじこ】【風水師】をセットして焼きに備える。
相手は【でじこ】をセットできないから、【風水師】【タロットディーラー】【ウェイトレス】のどれかを出すだろう。まさに格好の的と言うべきか。
次のターンに焼ければその場でドロー差1〜2。まさに必勝パターンと言えよう。 (勿論それだけで決まる訳では無いが、展開に差が出ればそれだけ有利になる)
ここで視点を戻す。相手は【でじこ】【風水師】をセットしている。
こちらの手札には【風水師】【タロットディーラー】【ウェイトレス】。
一体何をセットしたらよいか?
手札に護摩壇があれば、【風水師】【ウェイトレス】は守れる。護摩壇は彗星爆弾とも相性が良い。
その時は間違いなくその2キャラセットでいいと思う。
(【サテライトレーザー】には気を付けよう)
では護摩壇が無い場合。あなたはどう出るだろうか?
焼かれるのを待つ? 焼かれないことを祈る?
答えはNOだと思う。焼かれた時が痛すぎる。
仮に【風水師】【ウェイトレス】をセットして、どちらかが焼かれたとすると、8−5+2枚で手札5枚。次にもう一体が焼かれると目も当てられない。ならばどうするか。
答えは単純。【ドローに代わる何か】をすればいいわけだ。
【ドローは焼かれる】ことを前提に展開をしなければ、一方的な試合になることも必至。序盤の賭けは余りにも危険だ。
それではドローに代わる物って何だろう?
勘のいい人ならすぐに分かるだろう。というかアクエリやるなら常識。
【チャージ】と【アグレッシブ】の2つだ。
●第三章【チャージとアグレッシブ】
★チャージキャラについて
現在ブレイクでないキャラクターで【チャージ】のスキルを持っているのは8人。
うち4体は精神力0、耐久力1の言わば【使い捨て】キャラ。
相手の横取りブレイク/自前ブレイクも考慮して、自分に合ったカードを探すといいだろう。
(赤:◎ 青:△ 黒:×)
看護婦
|
意外に性能が良い。白はどうせタフネス1が多いので、ファクター加速にもなる。 ワーカーブレイクのカードを使ってくれるなら、ドローキャラにパワーを付けるかどうか、ある程度予想ができる。 |
法被少女
|
エサ。 |
フォーチュンテラー
|
意外に性能が良い。青はどうせタフネス1が多いので、ファクター加速にもなる。
ワーカーブレイクのカードを使ってくれるなら、ドローキャラにパワーを付けるかどうか、ある程度予想ができる。 |
マーメイド
|
コイツをアイコンブレイクできるのは、人魚姫と妹尾恭子だけ。 だからと言って安心できない。焼きデッキにはマーメイドをカモにする人もいるから。 |
アンドロイドTYPES
|
ブレイクされ難いことは良い事だ。パニッシュでも流しにくい。 |
女給
|
ハッキリ言って使いにくい。チャージは支配しなければ使えない上、精神力3では・・・。 馬車道。 |
白拍子
|
オススメ。エルマ姫使ってる人・・・あんまり見ないしね。 |
カバリスト
|
キラで出るとムカツク。 それは冗談としても、タフネス1は嫌い。(とかく青は弓鳴りされやすい) |
小悪魔
|
ブレイクしにくい。爆弾で流れない。聖水が天敵。絵が可愛い。 |
プリンシパリティ
|
攻撃力3が面白い。サイボーグウォリアー・ルニァ・ルシフェル・ガブリエルになって2回殴れるのが美味しい。(もっともルニァは2回目はがれるけど(笑)) |
とこんな所。どれを投入するかはデッキによるだろう。
最終的な結論を下す前に次のステップにうつる事にする。
★アグレッシブについて(クラウディア使いの人・・・役に立ちません(笑))
これを読んでる人で「何?アグレッシブでどうするの?」なんて人は居ないと思うが、当然勢力エリアに置き捨てにして殴らせる。
これで上手く行けばドロー+αと同等の効果。運が悪ければダメージ。
ただこの運の量は、ある程度調整できる。
・キャラクターの割合を増やす(殴った時のダメージソースが薄ければ、効果も上がる)
・風水術を使う(ダメージになるか事前に分かる上、入れ替えられる)
良くドロー事故(初手にドローが無い)が起きた時に使用する苦肉の策だが、対焼きデッキには【ドローがあっても】やるべきでは無いか。
アグレッシブを採用することによる問題が6点。
(1)キーカードが落ちる可能性がある(しかも相手にばれる)
(2)デッキアウトが早くなる
(3)勢力に置いたキャラが横取りブレイクされる
(4)アグレッシブキャラが溜まる
(5)全体駆除の魔法によるリスクが大きい
(6)ダメージを受ける
とまぁ、あんまり良い事が無い(笑)故に苦肉の策。
そこで必要となるのが【チャージ】【インターセプト】【ブレイク】。
【チャージ】
アグレッシブでキャラをだして、チャージ1できればそれは立派な【ドロー2】だ。(4)の対策にもなる。
【インターセプト】
ある程度回ったらせめてドローキャラの攻撃位は防がないと、キーカードを落としたり、デッキアウトする危険性が出る。
【ブレイク】
アグレッシブが溜まると、キャラクターを回収してもまた下のアグレッシブが殴るという悪循環が生まれる。アグレッシブは適度にブレイクしよう。
チャージは(1)(2)(5)を増長し、ブレイクはそれ自体がダメージソースである。
だからと言ってインターセプトでは展開が遅い。
(3)については特に気を付けたい。殴らせる為に勢力に置いたのにブレイクされては本末転倒。相手のブレイクの可能性は全て意識しないと、悲惨な結果が生まれるかも知れない。
極端に言えばネームレベルキャラでも構わない。バフォとか(プロモじゃん) ただその場合、ブレイクで拾えないキャラとして下に溜まるので注意。
(5)も注意したい。特にコストの低い彗星爆弾は驚異。焼き彗星デッキなんて正直当たりたくないけど、タフネスの低いキャラクターを避ける&護摩壇系魔法で主要キャラだけでも守ろう。
とにかくアグレッシブは危険が付き物だから早めに出たキャラを回収し、ゲーム序盤から『中盤と同様の展開』を作りあげる事が目的である。回収作業が遅れると自殺行為なので注意しよう。
さて、序盤のアグレッシブの有効性と危険性は分かって頂けただろうか(って、常識!)
でも普通に構成されたデッキと、アグレッシブで殴ることも想定したデッキでは回り方に差が出じるので、充分考慮に入れて欲しい。
重要なのは【ドローに頼り過ぎないこと】!
自分で殴った時に『どのキャラが場に出たら嬉しいか』これを想定してデッキを構築してみよう。
(ここを考えるのが楽しいんだもんね)
【おまけ】
注意カード:【ファラオの呪い】
青1:コスト2:対象のブレイクされていないキャラクター1体を捨て札する。その後このカードをダメージ置き場に置く。
やばいカードが出たものです。
・【ドローが焼ける】
・【ファクターを減らせる】
・【精神力2のキャラクターを支配した瞬間に打って無駄にならない】
・【ネームも焼ける】
どうすればいいんでしょう?(笑)
上記の方法である程度は回避できると思うが、やはり破魔札の価値が上がってきたのかな・・・。