甘い旅行(仮)No.4

 

千秋は高耶を自分のひざの上にお姫様抱っこのように乗せると高耶の中に入る為の準備を始めた。
痛くない程度にだんだんと高耶の中に指を入れて押し広げていく。指先が少しずつ奥へ触れるたびに
高耶の体がビクっと動いた。長くお湯に浸かっているせいか段々と頭がぼうっとしてきた。
2本目の指が半分入ったくらいのところで高耶が切なそうに声を出す。

「お…・・湯…熱い。」

どうやらお湯も一緒に入ってしまうようだ。

「お湯から出る?」

高耶が無言でうなずく。千秋はぐったりした高耶を抱きかかえると脱衣所に高耶を座らせてバスタオルで
体を拭いてやる。自分も軽く拭いてから再び高耶をかかえて部屋へと戻った。夕飯を食べている時
仲居さんが敷いてくれた布団の上にゆっくりと高耶を寝かせる。お湯に浸かってピンクに染まった体が愛しい。
千秋はゆっくりと高耶に唇を重ね高耶を貪ると同時に高耶の中心を握るとゆっくりとこすり始めた。
一定のリズムで上下に動かす。その間に唇から首筋、そして胸の突起へと千秋が舌を這わす。

「…っ、そん…・したら…。」

高耶が顔を赤らめながら千秋を見る。

「いいよ、イッて。」

千秋がさきほどより少し強めに握って軽快なリズムで擦る。
先ほどから前には触れられてなかったのですぐイッてしまいそうだ。

「…ぁっ…んー。」

高耶は両手でギュっとシーツを握りながら首を横振り抵抗する。

「ほら、我慢しないでいいから思いっきり出して。」

「んぁっ。」

高耶の先端から白い液が勢いよく発射された。高耶はぐったりとしている。
千秋は白い液が付いた指をそのまま自分を受け入れる場所へと塗りつけた。
生暖かい感触がなんともいえない。何度かその行為を繰り返してお湯の中でしたようにゆっくりと
指で蕾を開いていく。さきほどお湯の中で慣らしていたせいか蕾は嫌がることなく千秋の指を飲み込んだ。
千秋が3本目の指を入れようとした時に高耶が意識を取り戻したのか息が上がっている。

「痛い?」

「…だ・・じょ…」

大丈夫と言いたいらしいがきちんと言葉になっていない。

千秋は自分の膝の上に高耶を抱きかかえた。高耶はぐったりとしながら千秋にもたれかかっている。

「腰あげて。」

千秋は高耶の腰を持ち上げると自分の欲望を高耶の蕾へとそっと導いた。
そのまま高耶の腰をゆっくりと沈めた。高耶が苦しそうに声をあげる。

「すぐ良くなるからちょっと我慢して。」

千秋は高耶の髪をそっと撫でてやる。高耶が慣れるまで動くつもりは毛頭無い。
しばらくして高耶が千秋の首に腕を回した。千秋はそれが合図かのようにゆっくりを腰を動かし始める。
高耶はまだ切なそうに声を上げているが平気そうだ。千秋は片手で高耶のまた元気になりはじめたものを握った。
高耶が驚いてビクリと跳ねる。ゆっくりとソレを擦ると高耶は無意識に腰を動かし始める。
それに合わせて千秋も下から突き上げた。

「んっ、…ぁっ…・」

千秋が高耶の奥深くまで入るたびに高耶が声をあげる。
千秋は片手で自分を支え、片手は高耶を愛撫した。

「もうイキそー。」

千秋が突き上げるスピードを速めた。

「あん、ん、っぁ…」

高耶がギュっと背中に爪を立てる。高耶が達したのを見届けてから自分も想いを高耶の中へと注ぎ込んだ。

 

気が付くと見慣れない天井が目に飛び込んできた。
ごろんと寝返りをうちながら隣を見ると千秋がうつ伏せに寝ながらタバコを吸っている。

「気が付いた?」

優しい眼差しでそう言うと高耶の頬をなでる。
妙に嬉しくてでも照れくさくて高耶は布団を顔半分まで持ち上げた。

「何今更照れてるの。」

千秋はそんな高耶の気持ちを見透かしたようにポンと頭をたたいた。

「まーだ1時だしもう一度風呂入って寝るか。んでまた朝風呂入って飯食ってどっか寄ってから帰ろうかね。」

先に起き上がった千秋が高耶へと手を伸ばした。高耶がその手を取る。

「あ、俺栗ご飯食べたい。明日栗買って帰ろう。」

「うん。」

そんな他愛も無い話をしながら二人は温泉へつかる。
星がキラキラと輝く星空の下で二人は幸せいっぱいのムードに包まれていた。

 

END

 


いつもながらに時間空きまくりの更新でごめんなさいっ。やっとラストまでUPできました。
私は基本的に話をおおまかに全て書いてからUPする人なので今回の話もかなり前から出来上がっていた
んですけどなーんとなくUPできなくてこんなに時間が空いてしまいました。(汗)

結局タイトルは「甘い旅行(仮)」のままになりそうです。いいのが浮かんだら直します。(笑)
ちーたか・・・・やっぱり好きです。ウフフフフ〜。

2002.1.28 貴月ゆあ