第7章「野獣とペルソナ」

その男は、小柄で小太りで覆面を被り下着一丁といういでたちで現れた。
「俺の名前はミハルカスだ。よろしく!!」
「お前はメキシコ人だな。」
「ああ、みてのとうりだ」
ミハルカスはほこらしげにそう言った。
「で、おまえはなぜここにいれられたんだ?」
「それはおれがメキシゴじんだからだ。」
ミハルカスは寂しげに肩を落とした。
「メキシコ人無差別投獄というやつだな。」
「そうだ、この国の大統領は気が狂ってやがる。ロシアの大統領も奴が殺ったんだろうな。」
「どういうことだ?」
「なんだ、しらねぇのか?じゃあこれをよみな!!」
そういうとミハルカスは下着から新聞をとりだし竜彦に渡した。
その新聞には「ロシアの大統領カナダの山奥で惨殺とかいてあった。
そしてそれをよくみると竜彦の顔は曇った。なんとその大統領の顔写真には竜彦が倒した熊の写真がのっていたのである
「まさか・・・おれがたおしたのが・・・・・」
といった瞬間。「プシュー」という音とともに異臭が発生した。そして竜彦の意識がかすんでいった。

TOBECONTINUED もどせ