第一の糞マンが
「BAKUDAN」宮下あきら(週間少年ジャンプ) ご存じ「BAKUDAN」である。おっと、知らないのかい?ふんがあああああ、ほう、おしゃれだねえ。ではおしえよう。
主人公のバクダンは日本一の極道をめざす男である。しかし、ヘビー級のボクサーであるケン玉城にスカウトされボクサーとなる、という「ヤクザはこのよで一番強い格闘技だ」という宮下あきらイズムによってつくられたまんがである。
さすがは宮下先生、我々のしらないヤクザのオキテを、忠実に再現、披露してくれています。その中で我々はすごい事実に触れることになります。ここ数年ヤクザ界では、優秀な新人ヤクザを組に入れるために、さまざまな組の組長が一流ホテルの広間に集い、抽選会を行うという「極道ドラフト会議」なるものが行われているというのです。この事実にはロバート=デ=ニーロも「OH!!相撲」とさげびました。
そして、師匠のケン玉城が若手ボクサーの鷹条ユウキに倒された時、バクダンはボクサーになることを決意するのです。師匠の仇を打つため、そして世界チャンプになるために・・・

幾多の試練を乗り越えたバクダンはプロテストに合格し、ついにプロボクサーとしての闘いが始まります。
しかしそこで重大な事実が我々に襲いかかります。バクダンがブロテストに合格したのは単行本の2巻の終盤、そしてこの漫画は全2巻なのです。のこされたページはあと18ぺージ! 連載始まって以来の大ピンチ! どうするバクダン!!
しかしバクダンは戦った。デビュー戦ではアニメ漫太郎(猫耳)をたおし(1コマ)、その後も三人の敵を粉砕(1コマずつ)、そしてついに宿命のライバル鷹条ユウキをもたおしたのである(1コマ)。そしてついに世界チャンプをも倒すのである(試合結果のみ)。すごいぞバクダン。すごいぞあきら。
ていうかこれほど壮絶な最終回はいままでにないね。これはよむかちあるよ。
最後に残念ながら単行本にのらなかった、幻の最後の一コマを紹介しよう。そこには宮下作品の全キャラが勢ぞろいしており、でかでかとこうしるされていた。

『宮下あきらは、本物の男を描き続けます!!』

もどる