田中芳樹紹介
ワタクシ、banがオススメする田中芳樹の作品コーナー。


『風よ、万里を翔けよ』

一九九一年三月三一日 初版発行
出版社 徳間書店
定価880円(本体854円)

banがお気に入りの田中芳樹作品の一つ。
田中芳樹初の中国歴史長扁で、ディ○ニー映画
にもなった、「ムーラン」のお話(ディ○ニーよりも
先に作品化してます)。
主人公は「花木蘭(中国語読みはファ・ムーラン)」で、
男装して、父親の代わりに軍に入るストーリー。
ディ○ニーが作った映画よりも、物語に深みがあり、
作品全体の雰囲気も良い。
banはつい最近まで、この二つの出典が同じであることに
気づかなかった程、小説の方がおもしろいです。
ノベルスでも出ていた気がするんで、機会があったら
是非読んでもらいたいですね。
損はしないハズです。



『夜への旅立ち』

一九九五年一月三一日 初版発行
出版社 徳間書店
定価780円(本体757円)

「銀英伝」や「創竜伝」よりも古い、田中芳樹の初期作品。
数多くある田中芳樹の未完作品の中でも、最も再開の可能性が
低いと思われる。
まぁ、「創竜伝」の原形とも言える作品なんで、しょうがないですかね。
この本のメインは「冬木涼平シリーズ」ではあるが、一緒に収録されている
「黄金の夜」という作品も一読の価値あり。
おんぼろトラックを擬人化して対話するシーンは、かなりイイ感じです。
ノベルスなんで、わりと手に入りやすい一冊。



『カルパチア綺想曲』
一九九四年三月二五日 初版発行
出版社 光文社
定価800円(本体777円)

俺的には、「田中芳樹にしては珍しい」と思った一冊。
過去のヨーロッパを舞台にした冒険小説なんですが、
予想していたモノとは違ったおもしろさがありました。
まぁ、キャラクターは元気一杯だったんで、らしいと言えば、
すごく田中芳樹らしい作品ではあります。
一冊で完結しているんで、気軽に読んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、裏表紙の解説は某CLAMPの大川七瀬が書いてます。



『魔天楼−薬師寺涼子の怪奇事件簿−』
一九九六年一〇月一五日 初版発行
出版社 講談社
定価540円(本体524円)

上に載せた『カルパチア〜』よりも珍しいと思った作品。
読んでいて、某スレイヤーズを彷彿とさせる勢いがありました。
きっとリナに権力を持たせると、こんな感じになるんだろう(笑)。
本来は、ノベルスで先に出る予定だったが、文庫が追い越してしまった
という、いわくつき(?)の一冊。
おそらく上の三冊よりも有名でしょう。
続編として、『東京ナイトメア』があります。



『チャイナ・ドリーム』
一九九二年九月三十日 初版発行
出版社 徳間書店
定価1000円(本体971円)

banが知っている中では、最も古い作品が収録されている。
おそらく田中芳樹が大学在学中に書かれたと思われる。
タイトルは「寒泉亭の殺人」。短編というよりも、
ショートショートに近い長さでありながら、読みごたえは
十分にあります。
この本は、アンソロジーなんで、他の作家の作品も収録されてます。
ただ、書店にはあまり置いてないようなんで、古本屋で探した方が
無難そうです。
入手はちょっと困難かも?
ちなみに、三巻まで出ています。