10月★日  道端グルメの悦楽





のったり開店。

本日は「道端グルメ」と称して、安くおいしいものを食べようという企画。
なぜ外食が高いか。
それはきっとショバ代が含まれているからではないかと拙者は思う。

場所は横浜中華街。様々な中華料理店が軒を並べている。
その前にかなりの数の露店が出ている。豚まん・ココナッツジュース・串シュウマイ(揚げも蒸しもある)
それからごま団子・マーラーカオ(カステラ)などなど・・・・・・。





それが安い値段で手に入るので、うまくやれば600円から700円くらいで夕食が済んでしまう。
しかも美味。特に豚まんと蒸しシュウマイが好い。
この時ばかりは草食の拙者も謹んで頂く。
そして仕上げはココナッツジュース、と。

中華街といえばもうひとつ有名なのが神戸南京町。
ここは横浜に比べるとかなり小規模だが、味はかなり好い。種類も多い。さらに破格に安い。
拙者の大のお気に入りは南京広場の角にある露店の餃子。
3つで200円だが、たいていオマケをつけてくれる。
これがまた香ばしくて美味、美味。
まずここで餃子を肴に神戸ビール(これまた美味)を楽しむ。
そして海老団子やシュウマイを頂いて、餃子屋の向かいの韓国料理露店でチヂミを買い、
汁ビーフンやラーメンで仕上げる。
ビールを2本飲んだところで、計1200円ほどで済む。
なんだか申し訳ないくらいである。

余談だが、その一角には関西では相当有名なシュークリーム屋があっていつも行列を作っている。
また、全国的に有名な豚まんの店「老祥記」もあり、こちらも大行列である。
拙者は並ぶのが苦手なのでまだ試したことはないが、いつか食べてみたいものだ。

そういえば拙者、甘いものはあまり好かないが
大丸方面の門の近くで売っているタピオカココナッツミルクは大好物である。
皆様も是非ご賞味あれ。

さてさて、場所は大きく変わって北海道根室。
ここでは花咲蟹という種類の蟹が有名である。
しかしそれを食べさせる店は殆どない。皆持ち帰るのだ。

拙者は両手両足の指を合わせたくらいの齢の時、根室に行ってこの花咲蟹を賞味した。
一匹丸ごとで1500円。茹で上げの熱い蟹を買って、一寸先の公園で食べるのだ。
公園には烏も鴎も居る。時々かわいらしい顔をして催促に来る。
小さく身をほぐしてあげると喜んで食べている。それがまた愛らしくて何度もあげる。
拙者は拙者で手も顔もびしょびしょにしながら黙々と食べ続ける。
棘に刺されようと、殻が痛かろうと必死で食べる。
蟹はどうも苦手な拙者にも、素晴らしい馳走であった。

少々行儀は悪いが、道端グルメとはかくも安く、楽しく、美味なものなのだ。
小腹が空いたところで、本日閉店。



兎耳堂