皆既月食

 

皆既月食とは?

 満月のときに、月の一部または全面が暗くなる現象です。月全体が暗くなる場合を皆既月食、月の一部が暗くなる場合を部分月食といいます。月食は、地球の影に月が入り込むことによって起こります。

7月16日から17日にかけて、皆既月食が見られる。 20世紀最後で、しかも皆既継続時間が1時間47分にも及ぶ今世紀最長の皆既月食だ。日本国内は条件も良く、地球の本影による食の全経過を見ることができる。残念ながら梅雨時の現象なので、見えるかどうかはお天気次第といった状況だが、最近は晴れの日が多いから多分、日曜も晴れるだろう。

皆既月食の時間

部分食が始まる  16日20時57分
皆既食が始まる  16日22時02分
皆既食の最大   16日22時56分
皆既食が終わる  16日23時49分
部分食が終わる  17日00時54分

 

過去の皆既月食!

 前回の皆既月食が日本国内で見られたのは、2年10か月前の1997年9月のことだった。しかし、台風が日本列島を直撃し、西日本を中心に全国的な悪天候となってしまった。結局、台風一過のわずかな地域のみで奇跡的に眺められただけだった。
 その前の皆既月食は、1993年11月に起きているがこれは北海道東部で皆既食終了直前の月が水平線から昇ってくるという月出帯食であり、国内のほとんどの地域では月が地平線下で皆既を終えていて、復円しつつある欠けたままの月が昇ってくるのが見られただけであった。さらにその前となると7年も前の1993年6月の皆既月食となるが、これも全国的に雲が広がり、全経過を見ることができた地域は比較的少なかったようだ。
 実際にある程度全国的な好天に恵まれた皆既月食となると、なんと10年以上も前の1990年2月まで遡らなければならない。
 つまり、日本は、この10年間皆既月食にほとんど恵まれていなかったのだ。最近の天文ファンの中には今回の皆既月食が「はじめての体験」という人も少なくないだろう。

 というわけで、期待はいやがうえにも高まるのだが…今回は7月16日である。平年の気象データでは、近畿付近で梅雨が明けかけているころだが、関東以北では梅雨のまっただ中。もっとも、天候に関しては現時点ではまったく予想が立たないので何ともいえないが、全国的な好天の可能性はけして高くないのが残念だ。

今世紀最後!!

 今世紀最後の皆既月食なのでみのがさずにみましょう。

予想天気

 東海地方では16日は曇りだそうです。

 運がよければ夜には晴れてくるはずだから期待しよう!