【日程】 :2005年12月31日(土) 【天候】 :晴れ〜曇り 【場所】 :伊月水門〜吉野川水域〜飯尾川〜桑野の野池 【同行者】 :どんちゃん 思ったように釣りに行くことができなかった。 忙しさにかまけてHPの更新が滞ってしまった。 何と言っても大戦が開催できなかった。 反省すべきことは反省し、それでも大晦日に釣りに行くことができるということを良い材料とし、来年につなげよう。 そんな心境で2005年の「釣り納め」は、日が昇った頃に実家を出発。 例年、暗い内から出発し、朝マヅメを狙っては返り討ちに会っていたので、今年は思い切ってスロースタートだ。 しかし、遅く出たのが裏目となり、最初のステージである「伊月水門」周辺はかなりの人数が既に入っており、狙っていたポイントに入れない状態であった。 少し下流のポイントに入り、まずは様子見となった。 「フラッピンソニック」という、いかにも冬仕様のメタルバイブを使って、対岸を目指して遠投を繰り返した。 早巻き、遅巻き、リフト&フォールと広範囲を探っていく。 小一時間ほど粘ってみたが、反応を得られない為、ポイントを移動。 次に訪れた「六条大橋」は、例年のように水鳥が集まっていて、なんとものどかな光景であった。 しかし、ここでも無反応。 この辺で諦めムードが漂う。 「高瀬の潜水橋」は風が強く、数キャストでギブアップ。 今年はなかなかモチベーションが上がってこない。 良く言えば、絶望的な状況を客観的に分析できているといったところか…。 昼食後、「飯尾川」で目に付くポイントを探ってみたが、ここもNG。 異様に大きく育った「見えテラピア」にちょっかいを出し、相手にされずここも終了。 道中、野池をチェックするも、減水した状況を見ただけでパス! もはや打つ手無しと判断し、午後4時にギブアップとした。 飯尾川から見える風景を撮ってみた。のどかな大晦日の昼下がりである。 どんちゃん家の倉庫でエレキモータを見せてもらい、ボート談義に花を咲かせた後、一人桑野の野池に移動した。 今回は久しぶりにこの野池で鬼のように忙しかった年を振り返りつつ、一人糸を垂れてみたいと考えていた。 何年か振りなので、道中がとても懐かしく、狭い道にも関わらず、ついアクセルを踏みすぎてしまう。 既に薄暗くなり始めているので、30分くらいしか釣りはできないだろうが、そこは勝手知ったフィールドだ、その時間でポイントは十分チェックできる。 あの土手を昇りきれば、懐かしの池が見えてくるはずだ。 10年以上前に一人で釣りをしてたら、通りかかったおじさんに、「ここ釣れるか?魚おらんやろ?」と声をかけられたのを思い出した。 どうやら、定期的な水抜きを行なっているようだ。(その後、バスが放流されたのかもしれない) おもむろに湖底に立ってみた。 昔、真っ先にリグを送り込んでいたオーバーハング下は思っていたより緩やかなボトム形状であったことや、以前からフローターでチェックしたいと思っていた山際サイドは、 意外に変化の無いボトム形状であったことをチェックしながら歩いている自分に「何をやってんだ?」と呆れつつ、それでも足らず、水溜りにキャストしたりしてみた。 枝とか葉っぱとかを引っ掛けつつキャストしながら、足元を見ると、犬らしき動物の足跡が残されていた。 野良犬が山から水を飲みに来たのであろうか? 生物の痕跡といえば、この足跡と、水鳥の糞、山のような二枚貝の死骸であった。 ビュウビュウと吹き始めた風音が響く中、空しいチェックを終えた。 釣りが出来なくなったこと、魚が死んだであろうこと、貝が死んだこと…色々と憤りを感じたが、この池・土地の持ち主でもないし、そもそも他人様の土地で釣りをさせてもらっている自分に文句を言う資格があるはずが無い。 もし、今この場で池の持ち主に会えたとしても、何が言えるのだろう? 今さら生態系云々などを語るつもりは無いが、目の前の「死んだ池」の惨状を伝えて、この池の持ち主に反省を促すのか? いや、池の持ち主にしてみたら、それこそ「勝手に繁殖している」だけの生物以外のなにものでもない。 とどのつまり、自分の都合の良い話(釣りがしたいから水抜きしないでくれ)しか相手に伝えられないのではないだろうか? これでは相手を納得させられないことは明らかである。 目の前の事態を頭の中で整理できない自分に腹立たしさを覚えつつ、やり場のない怒り、空しさを抱えて車に戻った。 2005年の「釣り納め」はなんとも悲しい結果で終えてしまったが、「こんな年もあるさ…」と自分に言い聞かせ、池を後にした。 |