【2003年の釣り納め】

【日程】  :2003年12月31日(水)
【天候】  :曇り〜雨〜曇り
【場所】  :桑野川〜立江川〜伊月水門〜高瀬の潜水橋
【同行者】 :どんちゃん

【レポート】

 前回の反省を踏まえ、また、自分なりの改良点を加え、2003年の「釣り納め」は桑野川へのリベンジから始まった。 新ロッドは「・・・(ドットスリー)」で、前週に運良くオークションで入手できた。

 しかし、桑野川は護岸工事の影響で、11月に有ったテトラポットが全て撤去される等、完全に岸際が様変わりしていた。 このような状況で、果たして釣りになるのだろうか?いや、釣らないことには気が済まないと、意気込んで、早朝6時に どんちゃんを待っていた。

 そのどんちゃん、前日は仕事納めで、遅くまで酒を飲んでいたこともあり、1時間弱の遅刻となった。しかし、よくあの コンディションで釣りに来られたものである。 (私なら間違いなく「リタイア」だったろうな、あの状態だったら…)

 さて、この桑野川、狙うポイントは岩や倒木、果ては蟹のトラップだらけなので、根がかりとの闘いである。 加えて、対岸にもOBするとイバラやら何やらの厄介な草がボウボウ生えているので、「ミスキャスト=ポイントを荒らしてしまう」 ので、地形に慣れるまでは根がかりの少ないリグ(デスアダー6インチのノーシンカー)を選んだ。

 根がかりの不安から少しだけ開放されたせいか、この日は際どいポイントにポンポンキャストが決まる。 しかし、川の流れを考えてキャストしないと、あっという間に狙ったポイントから離れていってしまう。

 ネイルシンカーを使用し、対処していたが、コイがたまにラインを「コツン!」とノックして、 ドキッ!とさせてくれる以外はまったくダメであった。

 「今日は魚が見えん、これではあかんわ」と、どんちゃんも早々にギブアップ宣言。 確かに11月に見えていたバスの姿は全然見えない。見えるのは大小の鯉ばかりだ。こういう時、バスは何処に隠れているのであろう?

 10時過ぎに吉野川へ向かって移動。途中の「立江川」でもちょっかいを出してみたが、 水深無しの泥状態であった為、早々に見切りを付けて再度移動となった。

 伊月水門に到着したら、少なくとも7〜8人の先行者が入っていた。ここは何時来ても人が入っている。帰る準備をしている 人に釣果を聞いてみたら「朝9時から粘って3匹ですわ」と贅沢なボヤキを聞かされた。

 ならば…と、ヘビキャロをリグってキャストした。しかしこのポイントは寒い!昼になって雲が空を覆って冷たい北風がビュウビュウ 吹いている。桑野川は暖かったので、うっかり防寒パンツを車に残して来たので、あっという間に体がカタカタ震えだした。

 こんな状態で釣れるのか?と震えていたら、どんちゃんが、「イチかバチか、上流のシャローを探ろう」 と提案してきた。「この寒いのにシャローか?」とも思ったが、良いポイントを先行者に 抑えられている以上、このまま粘っても状況は良くならないであろう。

 上流に着いたら、先行者が帰るところであった。こんなところにまで先行者がいるとは…と、驚きながらも釣果を聞いてみたら、 「昼から釣ってましたが、2匹小さいのが釣れただけですわ」とまあ、この方も贅沢な ボヤキを聞かせてくれた。

 「今日魚の顔を見れるとしたら、ここしかない!」と、意気込んで進んでいったが、 見渡す限りのフラットシャローで、こんな状況でどうやって釣ったの?と聞きたくなるようなポイントであった。 しばらくポイントを見渡し、対岸近くのウィード周辺をターゲットに決め、重めのシンカーを付けて大遠投!

 ボトムを舐めるように這わせていたら、「ポツポツ」と雨が降ってきた。 これは辛い、ただでさえ風に吹かれて冷え切った体に水攻めは勘弁願いたい。風上に背を向け、 ひたすらスローにワームを這わせていた。

 「プルン…プルプル!」ロッドティップから生体反応が伝わってきた。 かなり小さな反応だが、迷わず大アワセを喰らわした…が、スッポ抜け!それでも、アタリがあったことに気を取り直し、 同じポイントをしつこく狙ってみた。

 何投かに一度の割合でロッドティップが震えるのだが、どうしても乗せられない。中にはロッドティップがスイッと入っていく アタリもあったのだが…。フックのサイズを落とし、ワームのサイズを落とし…と、あれこれ試したが、次第にアタリも 無くなってしまった。

 ここで、どんちゃんが移動を提案してきたので、素直に承諾。とにかく寒かったのだ。車に入り心底ホッとする。

 この雨で、伊月水門の先行者達が帰ってくれてたら…と淡い期待を込めて元のポイントまで戻ったのだが、人数は全然減っていない。 これでは釣りにならないと、思い切って場所を大きく変更。数キロ離れた「高瀬の潜水橋」まで移動した。

 ここでは私は実績は無かったが、どんちゃんは秋に大物を取り逃がしているとのことなので、期待しながらキャストしたのだが、 風はいよいよ強く、気温もどんどん下がって来た。これではとても夕マズメなど無理である。その前にこっちが御陀仏だ。 という訳で、夕方5時前にストップ・フィッシングとなった。2002年に続き、2003年も「ホゲり納め」 となってしまった。

 それでも「まあ、この状態では仕方がなかっただろう…」と潔く諦められる程の悪コンディションであった。

「来年も良い年になりますように!」