にぎにぎ農園日誌


2001年4月〜

 この年は色々ある歳である。生まれて初めて東北に住むことになるし、結婚はしちゃうし、普通の人ならば、何年分かの
仕事をいっぺんにやっちゃった気分である。おまけに新居は一軒家、嫁さんが自分で買っていたのだが、そこに住むことになった。
普通なら家のローンのために男は仕事で命を削るものと定めを受けて生まれてきたのだと、物心ついたときからそれが定めと
育ってきたのだが、いまどきそんな素晴らしい女性もいたものだ、加えて、それを鼻にかけて威張らないところがまた素晴らしい。
 そんなわけで、せめて健康にはお互いに気を付けて楽しい人生を歩みたいので、食生活を改善しようと思い立った。

 家の実家は福岡なのだが、そこではにぎにぎの親父が家庭菜園をやってる。もう、20年くらい続けている。確か、にぎにぎが
小学校4年で福岡に越して以来だから、その時10歳として、にぎにぎは34歳だから、24年にもなるのか・・・。良く続くと思う。

 で、遊びたい盛りのにぎにぎには家庭菜園など迷惑千万れっきとした逃走理由だったが、飯を抜くと脅され、マジで泣く泣く
手伝った。まあ、にぎにぎにも犬猫よりはマシな脳味噌が付いてるみたいなので、その時の記憶は結構残ってる。実際、始めて
みると、基本的なことはわかるのである。一子相伝とはこのことか?迷惑かも知れない・・・。

 まあ、なにはともあれ、自宅で作った野菜が美味いのは知ってる。でも、畑仕事はけっこう辛いのである。家庭菜園って、
響きは結構手軽だが、土いじりが異常に好きとか、なにがなんでも食い物を作ってやるとか、執着がないと、家庭菜園は
やめた方がいいと思う。実家の福岡でうちの親父の収穫量を見たご近所さん達が続々家庭菜園を始めたが、そのうち消えて
なくなったのは、中途半端な気持ちでやるとそうなるのだという良い例だと思った。じゃあ、親父が何でそんなに続いたのか?
その理由は息子にも不明である。ただ、幼い頃6人兄弟で食い物には大変苦労したらしい。だから、食料が手元にないと
眠れないんじゃないだろか?

 理由はどうであれ、にぎにぎとしては、出来た嫁さんに美味いものを食わせてやりたいし、自分でも美味いものを食いたいので、
おやじの培ったノウハウは利用させていただきます。賄賂として、デスクトップパソコンの新古品を送った。おやじは「畑命!!」
なので、パソコンが手に入った日にゃ、それでデータ管理するのはわかっている。ならば、そのデータごとメールにしてこっちにも

送ってもらおうじゃんかという作戦なのである。既にメールとネットの設定だけは済ませて送ってあるところがにぎにぎらしい。
ふっ、俺ってワル?

 で、こっちも準備しておかないと親父のことだからな〜〜んも教えてもらえそうにないので、新しい土地を畑用に改造しなければ・・・。
うー、思い出した。福岡に越して最初にやったのがこの作業。結構辛いんだな、これが・・・。で、中途半端で他力本願な
にぎにぎは悪知恵だけは働くので、最初からいっぱい耕したりしない。最小限しか耕さない。もともと広くない土地の中で、
それでもまだ最小限しかやらない。だって真夏の草引き辛いも〜〜ん。なに?根性なし?やってみてから言いなさいって・・。


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