このときは1泊2日の予定だったのでつぎの日にはすぐ下りなければならなかった。
どこへ下りようか迷ったが、横尾へは下りず
そのまま安曇野側へ下りることにした。
ただ、このコースは山小屋でタクシーの予約をしておかないと
今度は標高2600mから標高500mまで下りる羽目になるので
ご注意。



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ようやく樹林帯を抜ける

ここまで来てやっと花に目を向けられるようになる



蝶が岳頂上


上高地から入り横尾を経由して蝶が岳へ直登する。
これがかなりきつい。
自然をのんびりと・・・なんて言っているどころの話ではない。
横尾1500mから蝶が岳2677mへの急登である。
特にそのほとんどが樹林帯で山頂が見えない。
たまに樹の向こうに顔を出してくれる
槍穂高連峰が急登を慰めてくれる。
という具合。

この時思った。
「このコースは帰りのコースだ・・・
表銀座の大天井から常念を経由して蝶が岳から横尾に
下りるコースなら素晴らしい山行になるだろうと・・・」

しかしもうあとの祭り
とにかく登るしかない。

横尾から約5時間
樹林帯を抜けハイマツ帯が見えて
ようやく尾根にたどり着く。
ここからはもう急登はない。



小屋で宿泊準備をしてから
蝶が岳頂上へ向かう。

そこはだだっ広いどこが頂上かわからない。
ただケルンが賽の河原のようにたくさん積まれていた。

しかしここからの眺望は槍穂高辺りから見る眺望と違う
女性的なものを感じた。

上高地が見える

左に涸沢カール右に槍沢

涸沢の奥に見える
槍ヶ岳

もう1枚

左に涸沢カール右に槍沢

前穂吊り尾根

涸沢カール

槍沢のU字谷がくっきりと見える

蝶が岳 地図
これも大昔の話


ここは、地図を見ればわかるように、梓川を隔てて槍穂高の真正面に位置する山です。
当然、登るにつれて目の前に屏風岩、槍沢、涸沢のU字谷がくっきりと見え、
穂高連峰、槍ヶ岳の偉容目の前にすると言葉も無いはずです。

ただ、この日は天気が悪く、たまに槍穂高は顔を見せるものの、そのほとんどは
雲の中に隠れたままでした。