○少年入門モノ (70年代後半)

すべてが未知の世界だったあの頃。少年はこれらを読んで大いに想像力をかきたてられました。

小学館入門百科
シリーズ釣り入門
初めて買った釣り関係の本がこれでした。小学校3,4年のころだったと思います。
内容は川釣りから海釣りまで幅広く網羅されていました。
このシリーズの○○入門で僕は本のおもしろさを知ったような気がします。余談ですが
★★★★ 
ケイブンシャ
釣り入門大百科
ポケットサイズで厚さが3,4cmあるような本です。今でも本屋に行けばこの形態の本
は売っていると思います。釣り方はもちろん、魚拓の取り方、料理法まで載っていました。
これも小学生の頃に読みました。
★★★ 


○実用新書モノ (70年代後半〜80年初ごろ)

少年向けの本に飽きた頃、本屋の趣味実用書コーナーに宝の山を発見。
ひとつの出版社からシリーズで何冊も発行されており、釣り百科的なものからひとつの釣りを
深く掘り下げたものまで幅広いラインナップがありました。時間を忘れて立ち読みしたものです
(買ったのはたぶん1、2冊だけ)。
古い本にはニジマスにワイヤーリーダーが必要などという誤った記述も多かったです。

西東社、ナツメ社  どこの書店に行ってもたくさん置いてありました。今はあまり見かけなくなりました。 ★★★  


○各種カタログ (80年前後)

雑誌の広告を見てせっせとカタログを取り寄せていました。当時の釣り雑誌のルアー関連の記事は
2、3ページあればいい方でしたから、釣具会社のカタログがルアー関連の大きな情報源でした。
おそらく僕以外にもカタログを集めている子供が大勢いたのではないかと思います。
子供のキタナイ字で宛て名が書かれたカタログ請求の封書が続々と釣具会社に届いていたかと
想像すると、楽しくなってしまいます。封書で請求する以外にも、ダイワのカタログなんかは釣具店で
高い買い物をするとタダでもらえたりしました。80年代も半ばを過ぎると雑誌の方にルワー関連の記事が
多くなってきてカタログのありがたみは薄れてきました。


○総合釣り雑誌 (70年代後半〜80年初ごろ)

いわゆる釣り専門誌。昔からあるようなアユから磯釣りまで何でも載ってるオジンくさい雑誌です。

関西のつり
 
近畿ローカルの月刊誌。釣りの友(後述)とセットでよく買いました。
隅から隅まで読んでいました。ルワー関連の記事は極めて少なかったのですが
釣りのことが書いてあるというだけでどんな記事でも興味津々で読みふけりました。
三ツ木広さん(だったかな?)のエッセイ記事が楽しみでした。ねずみ色のタイニー
クレイジークロウラー(愛称チビ助)を相棒に雷魚釣りに行くお話でした。
途中、会社名が関西の釣り社から岳洋社に変更になりました。
★★★★ 
釣の友 どちらかというと関西のつりの方が好きでした・・・。釣の友は少し野暮ったい感じでした。
(小学生のくせにそんなこと思ってました) まあ、似たり寄ったりなんですが・・・。
★★★★
釣りサンデー 近畿ローカルの週刊誌。釣り場情報の要素が多く読み応えのある記事が少ないという
印象です。ルワーの記事だけ立ち読みすることが多かったです。
フィッシング 首都圏メインの月刊誌。ルアー関連の記事はたいへん読み応えがありました。
則さんたちのグループがよく登場していました。
★★★
FISH ON 中部地方発の月刊誌。他の総合誌に比べてルワー関連の記事が多かったので
結構頻繁に買っていました。
この雑誌で特に楽しかったのは投稿欄です。当時の総合誌はなぜかどれも投稿欄が
少年向けだったのですがその中でもFISH ON 誌の投稿欄は特にパワフルで面白かった
です。僕と同年代の少年たちの釣行記が数ページに渡って掲載されていて、
みんなおもしろおかしく書いていて、読んでいるととても楽しい気分になったものでした。
また、ケッターマシーンとか牧野池とかの言葉もおもしろかったです。
★★★★
少年
つりトップ
僕は当時、正真正銘の少年でしたが、少年向けに書かれた記事は物足りませんでした。
そのころは他に大人向けの内容の濃い本がたくさん出版されていましたから。
時々立ち読みするぐらいでほとんど買ったことはありませんでした。


○ムック 

バス専門誌は「BASSER」の出現まではムックが主流でした。名著がたくさんあります。

(80年前後)

陽気なブラックバスは
サイエンスフィッシング
鎌倉書房SPORTS NOTESシリーズの一冊です。1978年発行。
僕の一番好きな本です。バス関係の本はこれ以外いらないというほど。
ものすごくかっこいい本です。監修は井上博司氏。
★★★★★
衝撃の魅惑・
トップウォーターバス釣り
産報出版のSports Fishing シリーズ。1981年発行。
則氏のグループが書いた「トップウォーターのススメ」みたいな本です。
スミスの広告のテイスト。同じ広告屋さんがつくってたのかもしれません。
続編の「HOW TO トップウォーターバス釣り」も良い本でした。
★★★★ 
雷魚ゲームの楽しみ方 これも産報出版のSports Fishing シリーズ。
当時ライギョダービーという全国規模のフォトトーナメントがあったのですが、
その関係者が書いた本だと記憶しています。
表紙のウイーードベッドと毛虫のマンガキャラが印象的。
★★★
琵琶湖の釣り場 青銅企画出版。湖南・湖東編と湖北・湖西編の2冊。
ちょうど琵琶湖でバスが釣れ始めたころに出版された釣り場ガイド本。
ルワー釣りにウエイトを置いた編集で当時としてはかなり異色。
湖岸の地図は皆無に近い時代でしたので非常に役立ちました。
★★★★★

(80年代中盤〜)

廣済堂出版の本 月刊誌フィッシングの別冊。
西山徹「ヒットバスルアー」、BASSオブジャパンの「ベストバッシング」など。
★★★
ブラックバスのすべて 週刊釣りサンデーの別冊。力丸卓生氏らが執筆。 ★★ 
ブラックバススペシャル 少年つりトップの別冊。年刊誌。井上博司氏が主に執筆。 ★★
BASSER 創刊時(86年)は月刊「釣り人」の別冊でした。
創刊のことはまったく知らず、偶然書店で出くわしたのですが、
迷わず買って、家に帰ってそのまま一気に全ページ読破しました。
それから毎号購読するようになりましたが、季刊でしかもどこの書店でも
扱っているという雑誌ではなかったので、うっかりして買い損ないそうに
なることしばしばでした。
★★★★★
琵琶湖BASSINGマップ 「関西の釣り」の別冊。釣り場ガイド本。
青銅企画出版から遅れること6年。ようやく大手から琵琶湖バスに絞った本が
出ました。執筆は下野、綿井、島津、吉積氏というトーナメント創設メンバー。
★★★  
琵琶湖BASS 週刊釣りサンデーの別冊。これもガイド本。
こちらはショップ系有名人が執筆。バスカントリー、ASHIDA、POPEYE、
ホットスポット、天狗。このころはバス釣りがトーナメントメインに移行する
過渡期で、トーナメンター=ショップのチームのメンバーという図式でした。
★★★
BIWAKO101
シークレットタクティクス
これも「関西のつり」の別冊だが、こちらは東レのスポンサーで作られた本。
執筆はチームソラロームのメンバーたち。萱間、今江、菊元、河辺等々。
★★★


ブラックバス釣り