「授業道場 野口塾 in 栃木」 レポート
                    −渡良瀬にこにこサークル代表 山中伸之−

 7月31日、栃木県藤岡町で開催された「野口塾 in 栃木」についてレポート
いたします。当日は96名の方の御参加をいただきました。また、栃木県・群馬
県の両県に渡って、15市町の教育委員会様より御後援をいただきました。
 ここに、御礼を申し上げます。

講座1 キーワードで綴る野口流人生修養
 本題に入る前に、野口先生から「電子辞書」の御紹介がありました。
 前日の夜、野口先生との会食の席で、栃木の郷土料理「しもつかれ」の話題が出た際、野口先生はさっと電子辞書を取り出され、「すむつかり」を引いて、これが語源であろうと指摘されました。
 野口塾では必須アイテムとなりつつある?電子辞書です。 
 「研修」という言葉は「研究」と「修養」という二つの言葉から成る、というお話から始まりました。
 野口先生の人生に大きな影響を与えた、平田篤資先生との出会い、平田先生のお人柄、平田先生に学んだ読書の仕方、また、野口先生の書道の師、斎藤先生との出会い、モラロジーのこと等々、ユーモアをまじえながら熱く語る野口先生です。
講座2 作文指導の極意を伝授
     〜これで子どもの作文が変わる〜
 作文指導の一から十までを、大変分かりやすく話してくださいました。
○正しい一文の指導が基本
○子どもの誤文発見力を高める
○分類誤文例集の必要性
○作品主義から文章本位の指導へ
○空想を楽しむ。遊び心の大切さ
○短作文指導の有効性と方法
○九桝法
等々、目から鱗が落ちました。
会員 研究発表

埼玉県 宮崎先生 の御発表

仙台市 永原先生 の御発表
講座3 今、道徳授業に何ができるか
 野口先生の道徳観、道徳授業観を豊富なエピソードをまじえ、時には脱線しながらも真摯にお話くださいました。
○道徳は幸福への道
○「孝」の本心は親を安心させること
○安心できる生活は最高のぜいたく
○道徳を勉強すると好感を持たれる
○道徳の核は観の錬磨
等々、道徳教育の根本から、児童への指導まで、大変勉強になりました。
交流会 参加者が96名でしたので、お一人30秒でお願いしました。
       もっともっと時間がほしいと思うくらい盛り上がりました。        

野口塾の感動を語る

横山先生のお話もちょっとありました
プロット検討会  
 野口先生の御講話の内容をもとに、その場でプロットを立てて、執筆者を募るという斬新かつ驚愕の試みでした。
 国語の御講話をもとにしたプロットをプロジェクターで映しだし、野口先生と参会の皆様に見ていただいています。
 この後、執筆を希望する方には、アンケートに一言「執筆希望」と書いていただきました。11名の方が希望されました。

 参加された先生方も大変満足された一日でした。
 最後に、先生方のご感想を2,3御紹介します。
・野口先生ありがとうございました。道徳の話で、今まで抱いていたイメージが
 ガラリと変わりました。今までは、ひとつの徳目を押しつけるようなイメージが
 ありましたが、「人のことを思いなさい。思うだけで道徳の実行になるんだよ」
 −まず私が実践し、子どもたちに伝えていきたいと思っています。
・夏休みの平日であったことがとても良かったです。東京から参加させていた
 だきましたが、道路がすいていたのできちんと来られました。1日野口先生
 のお話がたっぷり聞けて4000円。すごく得した気分です。
・野口先生のお考えの中にある精神性の部分に深く共感しました。国語作文
 指導のお話でも早速2学期から実践してみたいものがたくさんありました。あ
 りがとうございました。


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