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│渡良瀬にこにこサークル通信          │2001. 12. 7 発行 
│                       │                  
│ 575号                  │文責 山中伸之    
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例会報告 ⑤

 ・知識を付けさせたい
 ・教科書の内容はすべて覚えさせたい
 ・楽しい授業をしたい
 手抜きで作っているのではないだろうが、つめが甘い。

                         楽しい授業をしたい
     知識を付けさせたい           調べる技能を
                                          高めたい
     教科書の内容をす
     べて覚えさせたい


このような関係になっているはずである。
 楽しい授業をするために、調べる技能を高め、知識を付けさせるのである。
そして、付けたい知識の中に教科書の内容すべてが含まれるわけである。この
先を考えると、深みにはまりそうなので後は自分で考えるべし。研究をするな
らポイントをしぼる方がいい。教科書の内容をすべて(は不可能だろうから8
割以上とか)覚えさせるためにはどうするか、などと具体的に考えた方がいい
のである。

(6)5年社会 工業の発達と社会
 水俣病を取り上げた実践。題材の印象が強い場合、題材そのものへの興味・
関心のみが高まる傾向にある。児童の疑問も「水俣病」の原因、症例、治療法
に集中している。水俣病の向こう側にあるものは何か、水俣病を通して何を見
て何を学ぶのか、その見極めを教師は持たなければならない。水俣病を透かし
て児童がそれを見るためには、どんな資料、どんな発問、どんな活動が必要か
を突き詰めねばならない。これが授業成功のポイントである。記号論である。
(7)学校支援研修会記録
 これを見ると、藤岡町4小学校の校外講師要請計画はすごい。
・読み聞かせ、表現活動、草花や昆虫に詳しい方
・ダンス、お囃子
・障害者の模擬体験(アイマスク、車椅子)、八州園、昔の遊び
・魚類、鳥、昆虫
・体力作り(エアロビ)
・海外生活した方の話、戦争体験、巴波川に関係した話、   
・薬物乱用防止の話、青年海外協力隊、読み聞かせ、学校栄養士、
・新聞記者、珠算、歴史の話
・三立工場の見学、大平焼き体験(5・6年生実施予定)、コロッポックル  
  ・地域の方の作品展示(押し花絵など)
これらが、今後、4つの小学校のどこかで計画されているのである。
 私の知人に小学校から要請されて米作りの話をしている人がいる。その方が
曰く。「先生は講師に任せて見ているだけだから、楽って言えば楽だよね。」
面倒なので反論はしない。しかし、現場の教師からすれば、校外から講師を招
く手間は大変である。自分でそれなりに資料を集めて話した方がずっと手軽な
場合が多い。講師の専門性が児童の学習に資する場合が多いだろうとの考えの
もとに、多くの手間をかけて場を設定するわけである。
 だから、講師を要請することに特別の効果がなければ、正直なところはそれ
は避けて通りたいのである。実際、私の勤務校でも、教頭が地域支援ボランテ
ィアの会議に出るに当たって各学年に講師の要望を聞いたが、どの学年からも
要望はなかった。
 それが、すでにこれだけの要請計画を立てているというのは、それだけです
ごいことだと思うのである。

(8)藤岡町学校支援実績報告 
 7月現在と日付が付いているのに、2学期や10月のものも書いてあるとい
うのはなぜか。実績だけを報告しているわけではないということだろうか。