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│渡良瀬にこにこサークル通信          │2001. 6.21 発行  
│                       │                  
│                       │文責 山中伸之    
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サークル活動の初心を思い出せ!

 法則化運動は解散し、TOSSに移行する。
 しかし、渡良瀬にこにこサークルの原点は法則化サークルである。
 今まで、何度も同様のことを書いた記憶がある。
 ということは、今まで何度も同様の状態にサークルが陥ったということでも
ある。
 言いたいことは次のことである。
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│サークル活動の原点を思い出せ!                  │
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 京浜教育サークルにはいくつかの不文律があった。正確に全てを思い出すこ
とはできないが、次のような内容である。
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│1 必ず文書による提案をする。                  │
│2 なるべくほめない。                      │
│3 遅刻した者には発言権がない。                 │
│4 資料に自信のない者から検討を希望する。            │
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 全国の法則化サークルが目指した京浜教育サークルである。我々渡良瀬にこ
にこサークルも、その在り方を真似してきた(はずである)。
 今、自分を振り返って、どうだろうか。
 必ず文書による提案をしているか。資料が何もないということがなかっただ
ろうか。何もなくても、特に感ずることなくサークルに参加できるとしたら、
サークルそのものの価値が半減していると言えるのだ。
 全てに甘くなっている世の中である。厳しくすると人が集まらない。厳しく
すると人は遠のいていく。しかし、そのような人間は所詮サークルで伸びるこ
とのできない人間である。
 渡良瀬にこにこサークルには多少の厳しさがあった。そして、その厳しさの
面は主として山中が一人で負ってきたと言ってよいと思う。言いにくいことも
心を鬼にして言わねばならない時もあったし、資料を批判して論争を企てたこ
ともあった。
 この厳しさがなければ、渡良瀬にこにこサークルの成長はなかっただろう。
ただの仲良しサークルに堕したことだろう。
 つまり、このような自主的なサークルが何らかの成果を残そうとするならば、
厳しさは絶対に必要なのである。
 もう一度、京浜教育サークルの不文律を見直してみよう。
┌─────────────────────────────────┐
│1 必ず文書による提案をする。                  │
│2 なるべくほめない。                      │
│3 遅刻した者には発言権がない。                 │
│4 資料に自信のない者から検討を希望する。            │
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いずれもサークル活動の厳しさを担っている。
 その中でも、最大のものは項目の2番目「なるべくほめない」である。前回
の腕研で山中の授業は野口先生に完膚無きまでに否定された。こてんぱんにや
られたからいいのである。ぱらぱらと砂糖を振り掛けるように、適当に甘い言
葉をちりばめられていたならばなんの感慨もなかっただろう。
 厳しさに耐える逞しさも必要なら、厳しく対する逞しさも必要である。厳し
いことを言えば、自分にその反動が来る。それを避けて厳しいことを言わず、
事なかれの態度で生きる人間が多いが、サークル活動にあってはそのような態
度は百害あって一利なしである。
 提出資料はなるべくほめない。批判できるところはとことん批判し合う。互
いに批判し合いながら、資料を見る目を養い、批判に対する強さを身に付ける
べきである。
 メンバー諸氏は心してかかるように。