「体を守る仕組み」 第7時

 前回の最後に作った問題を板書する。
 「わたしたちの体には、自分で自分を守るために(どんな)仕組みがあるのですか。」

発問 1  このように、その問題の答えが、その次の段落に書かれているというのが、
もう一箇所ありました。それはどこだったでしょうか。

児童:9の段落です。

指示 1  9の段落の最後の文に、「どんな」という言葉を付け足して、疑問文にして
ノートに書いてもってきなさい。

 次のような疑問文が出された。
① そんなときにそなえて、体の中にも、どんな微生物と戦うすばらしい仕組みができて
 いますか。
② そんなときにそなえて、体の中にも、微生物とどんな戦うすばらしい仕組みができて
 いますか。
③ そんなときにそなえて、体の中にも、微生物と戦うどんなすばらしい仕組みができて
 いますか。
④ そんなときにそなえて、体の中にも、微生物と戦うすばらしいどんな仕組みができて
 います。
 ①②④の児童には短いアドバイスを与えて、もう一度書き直させた。
 正解の児童が7,8名になった時点で、3名に板書させた。

発問 1  この疑問文の答えが書いてある段落はどの段落ですか。

児童:10,11の段落です。

指示 2  題名をみんなで読みます。さんはい。

指示 3  この題名「体を守る仕組み」という言葉を使って問題の文を作ります。この
文章全体が答えになるような問題を作ってノートに書いて見せにきなさい。

 この指示は非常に分かり難かったようである。まず「体を守る仕組み」という言葉が問
題文に入っていない児童が非常に多かった。そこで、この指示を何度も繰り返したり、ノ
ートを見せに来た児童にはアドバイスをしたりした。
 また、
① 私たちの体には、体を守る仕組みがありますか。
という問題文も多かった。そのような児童には

指示 4  答えが、はいとかいいえとかで答えられるような問題文ではなく、もっとく
わしく答えるような問題文を作ってください。

と指示して、書き直しをさせた。
 その後数名に板書させて確認した。

説明 1  この文章には、「私たちには体を守るどんな仕組みがあるのでしょうか」と
いう疑問に対する答えが書いてあるのです。その答えは、5,6,7の段落と
10,11の段落に書いてあるのですね。

 今回は、疑問文を作るという活動を中心に据えて説明文を読み取るという試みに挑戦し
てみた。まだ、一つの実践だけだが、これはおもしろい学習になるのではないかと思う。
今後実践例を集め、問題点を明らかにし、さらに改善して一つの方法論にまで構成してい
きたい。