「体を守る仕組み」 第4時
指示 1 | 3番目の段落を指差しなさい。全員で読みます。さんはい。 |
発問 1 | 形式段落の3番目には、文がいくつあるでしょうか。 |
進んで文に番号を付けている児童もいる。
文は4つであることを確認する。
指示 2 | 文に番号をつけなさい。 |
隣同士で確認。できていない児童が1,2名いる。
指示 3 | この文の内容を教えてあげたいなと思う文を一つ選んで、その文をノートに 写しましょう。 |
全員写したのを確認して、人数を把握する。
①6人 ②1人 ③11人 ④0人
説明 1 | 何を教えたいかは、その人によって違うと昨日いいましたね。それはその通 りですが、何を教えたらいいかのヒントになるのがあります。それは題名です 。「体を守る仕組み」という題名ですから、「体を守る仕組み」にはどんなも のがあるのかについて書いてあるわけですね。ですから、「体を守る仕組み」 に関係することについて教えてあげるといいのではないでしょうか。 |
教師1:①の文は、わたしたちの体は、だいたいセ氏三十六度から三十七度ぐらいに保た
れています、ということですね。みなさんはこれを知っていますか?
児童1:知りません。
教師2:えっ? 知らないの? 体温を測れば、だいたい36度から37度になるんじゃ
ないの?
児童2:そういうことか。じゃあ知ってます。
教師3:そういうことはだいたいの人が知っていることですね。ですから、こういうこと
を教えてあげる必要はないんじゃないですか? 誰かに紹介するときに、「この
人は男です」とか「この人は人間です」とかっていうことは教えないよね。
指示 4 | では、3番目の文が答えになるように、問題文を作ります。3番目の文の一 部が答えになるのでもいいですし、全部が答えになるのでもいいです。 |
指示 5 | 問題を書いて答えを書いて見せにきてください。 |
児童のノートにはまず、大きな○(三重丸)をつけ、内容に応じてAを付ける。不十分
な児童には5秒程度のアドバイスをして、再度書き直させる。
5,6人の児童がノートを見せた頃を見計らって板書させる。
指示 6 | 同じようにして、4,5,6番目の形式段落について、教えたい文を一つ選 び、それが答えになるように問題を作ります。一つの段落について一つだけ問 題を作ります。6番目の段落までできたらノートを見せに来ます。 |
説明 2 | 問題を作るときには「何」「どこ」「いつ」「だれ」「なぜ」「どうして」 「どのように」という言葉を使うと作りやすいですね。(板書) |
6番目まで終わった児童には、先を進めさせる。
数名に板書させている途中で時間となる。
(都合で、本時の指導時間は25分程度になってしまった。)
普段から国語の苦手な男児が授業終了後やってきて、
「先生、トリプルAが二つももらえたよ」
とうれしそうに話して行った。この男児の問題は素直に考えて作っているためかどうか、
的を射たよい問答になっている。感心させられる。同時に、今までの国語の授業では、こ
んな喜びがなかったのかもしれないと寂しくなった。
授業はやはり、わかること、できること、がメインにならなければないないのだと改め
て思った。国語であっても、スモールステップで細かく評価していけば、わかる、できる
授業になっていく。そればかりで授業を構成できるかどうかは分からないが、このような
視点で授業を構成していくのは大切なことであろう。