「体を守る仕組み」 第3時

 音読に1時間、漢字の練習に1時間充てた後の、3時間目。

指示 1  起立。「体を守る仕組み」を一回読んだら座りなさい。座ったらもう一回読
みなさい。 
指示 2  形式段落に番号をつけなさい。

 確認する。12段落。

指示 3  形式段落の1番目と2番目を指差しなさい。1番目と2番目を続けて読みま
す。さんはい。

発問 1  形式段落の2番目には、文がいくつあるでしょうか。数えてみましょう。

 確認する。6つ。

指示 4  6つの文に番号をつけなさい。文の最初のところに付けます。「今」のとこ
ろに①、たいていの「た」のところに②というようにつけましょう。

 書けたら隣同士で確認させる。

発問 2  ①から⑥の文の中で、これだけは教えてあげたいなということが書いてある
文はどれでしょうか。一つだけ選んで、ノートに番号を書きなさい。

 予想に反して、児童の選んだ文は次のようになった。
  ①1人  ②0人  ③0人  ④7人  ⑤3人  ⑥4人
 予定を変更して、選択者の多い④の文を取り上げることにする。

指示 5  ④の文を指差しなさい。④の文を全員で読みます。さんはい
指示 6  ④の文をノートに写します。
指示 7  ④の文の中の「それもいっしょに」の「それ」に線を引きなさい。赤で引き
ます。

発問 3  「それ」が指している言葉はどれでしょうか。「それ」が指している言葉に
波線を引きましょう。赤で引きます。
説明 1  その文の中に書いてありますよ。

 確認する。「目に見えないもの」

説明 2  このように何かを指している言葉を「指示語」といいます。「こそあど」言
葉のところで勉強しましたね。覚えていますか。これ、それ、あれ、ここ、そ
こ、などの言葉は何かを指しています。何を指しているかは、だいたいその言
葉の前に書いてあります。あまり離れていないところに書いてあります。指示
語があったら、それが何を指しているか確かめるくせをつけるといいですね。

指示 8  「それ」という言葉を「目に見えないもの」という言葉に言い換えて、この
文を読んでみましょう。「目に見えないもの」という言葉が2回出てくること
になります。さんはい。

指示 9  この文の中で、特にこの部分を教えてあげたいという部分を、四角で囲みま
しょう。あまり長い部分ではだめです。何とかの何とか、というくらいの長さ
のところを囲みなさい。

 どこを選んだか、挙手により確認する。「(空気中に)目に見えないものがたくさんた
だよっている」という部分を最大公約数的に取り上げ、板書する。

説明 3  誰か他の人に教えてあげたいという部分は、人によって違います。それは、
誰に教えてあげるかによっても違うし、自分が何に興味を持っているかによっ
ても違います。教科書をどれくらい読み取っているかによってもちがいます。
ですから、ここでは、一番多くの人が選んだ部分で練習をしてみます。
説明 4  では、今から、この部分が答えになるような問題を作ってみます。これが答
えです。問題を作ります。例えば、「赤」という答えにするには「○○さんの
服は何色ですか」という問題ですね。「かっこいい人」という答えにするには
「山中先生はどんな人ですか」という問題にするといいですね。

指示10  では、これが答えになるような問題を考えて、ノートに問題と答えを書いて
見せに来なさい。答えは、これ全部でもいいしこの中の一部分でもいいです。

 ほとんどの児童が問題を考えることができた。(2名以外)
 3名に板書させた。