「学級しょうかい」 第2時

説明 1  昨日は、話し合いをするときの注意点について、いろいろ意見を出してもら
いました。今日は、その意見を実際に話し合いをしながら試してみたいと思い
ます。

指示 1  全体を3つのグループに分けます。男女混合で、6人か7人のグループにな
るようにします。 

 男女混合で、なるべく同人数になるように、出席番号をもとにグループを作る。

指示 2  このグループで話し合いをします。まず、司会者を一人決めなさい。ただし
司会者は交代制です。全員が一度は司会者をします。最初の司会者を決めるの
です。

 司会者が決まったのを確かめる。

指示 3
説明
 司会者は立ちなさい。この人が最初に司会をします。次に司会をする人は今
立っている人から時計の針の動きと同じ方に一人動いた人です。

説明 2
指示
 では、どんなことについて話し合うのか、その議題を今から黒板に書きます
から、みなさんもノートに写しましょう。黒板に書かれた議題の中から、どの
議題について話し合うかは、司会者が決めることにします。

 次の議題を板書する。
A いつもていねいな言葉で話すにはどうすればいいか。
B 誰もが楽しめるクラスにするにはどうすればいいか。
C 外国に自慢できる日本の最高の文化は何か。
D 「大杉ばやし」のいいところと悪いところは何か。
E 相手を思いやる気持ちを育てるにはどうするか。
F 進んで発表するようになるにはどうすればいいか。
G もっといい稲葉小にするにはどうすればいいか。

指示 4  では、司会者の人、どの議題にするか選んでください。

 議題を選んだら、

指示 5  では、話し合いを始めます。司会者の最初の言葉を教えます。最初は、「こ
れから『外国に自慢できる日本の最高の文化は何か』について話し合います。
意見がある人は発表してください。」というようにいいます。
 では、話し合いを始めましょう。時間は5分です。

 グループ間を巡視して、話し合いの様子を聞いていると、次のようなことが目立つ。
①司会者が指名をしないので、各自が勝手に意見を述べて、焦点がしぼれない。
②司会者が記録もしているので、筆記に気を取られてうまく進行できていない。
③意見が出ないときに、上手に意見を促す方法を知らない。
④黙っている児童は、ずっと黙ったままになってしまう。
⑤意見を述べるルールが無いか守られていない。
⑥前の人の意見を受けて、自分の意見を言うということができていない。
⑦結論をまとめる方法が分かっていない。

 5分たったところで、話し合いをやめさせる。

発問 1  今話し合いをしていて、何か困ったことがありませんでしたか? 困ったこ
とがあったら発表してください。

教師1:司会者の○○君、どうですか。
児童1:別にありません。
教師2:司会者の○○さん、どうですか。
児童2:別にありません。
教師3:司会者の○○君、どうですか。
児童3:進行の仕方がよく分かりませんでした。
教師4:なるほど。では、こっちに全く困ったことがない司会者が二人いますから、教え
    てもらいましょう。○○君教えてあげてください。
児童4:………。
教師5:では、○○さんはどうですか。
児童5:………。先生、やっぱり困ったことがあります。進行の仕方が分かりません。
教師6:なるほど。では、○○君、やっぱり教えてあげてください。
児童6:ぼくも困ったことがありました。進行の仕方が………。
教師7:今更言われても、ぼくも困ってしまいますが、
 児童数名がつぶやきながら挙手しているので、
教師8:では○○君。
児童7:はい、誰かが何か言ったら、その反対の意見を聞く。
教師9:なるほど、反対意見を聞くのですね。反対の人いますか?って。
児童8:みんなが一度に言っているので、よく分からない。
教師10:どうすればいいでしょうか。
児童9:手を挙げて指されたら言う。
教師11:指されない人は?
児童10:黙っている。
教師12:そうですね。

指示 6  司会者を交代します。では、司会者は次の議題を選んでください。ただし、
今話し合ったものはだめです。
 議題が決まったら、今出されたことを守って、話し合いを始めます。時間は
5分です。

 グループの話し合いを見ると、勝手に言っていたものが、挙手ー指名ー発言とななって
いた。ただし、ついつい忘れてしゃべってしまうことは多い。司会者も、進行方法の一つ
として、反対意見を聞くことを知り、いくらか進行にゆとりが出てきたようだ。

 ここまでで時間となる。