4年国語 実践報告22−⑧
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│単元名 │一つの花                             │
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│配当時間│8/                               │
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┌─指示1(板書)──────────────────────────────┐
│ 駅でのお父さんの様子が書かれている部分をノートに書き出そう。       │
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T:駅でお父さんがどんな様子でいたのかが、書いてありますね。どんな様子でいたかが
  書いてある部分をノートに書きます。
 机間巡視をしてみると、児童が指摘している部分は、最後の場面の父親の様子全般に渡
っており、こちらが意図した部分を指摘している児童ばかりではなかった。指示が揺れて
いると感じた。意図した部分を書いている児童が最も多かったが、指示をもっと揺れない
ものにすべきであった。
 こちらで意図した部分を書いた児童を指名し、次のように板書にまとめた。
┌─板書1──────────────────────────────────┐
│○プラットホームのはしの方で、                       │
│○ゆみ子をだいて                              │
│○小さくばんざいをしたり、歌っていたり                   │
│→戦争に行く人ではないかのように                      │
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┌─指示2(板書)──────────────────────────────┐
│ コスモスの花の様子をノートに書き出そう。                 │
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 この部分は比較的指摘できていたようである。次のように板書にまとめた。
┌─板書2──────────────────────────────────┐
│○プラットホームのはしっぽ                         │
│○ごみすて場のような所                           │
│→わすれられたよう                             │
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┌─指示3(板書)──────────────────────────────┐
│ 駅でのお父さんの様子とコスモスの様子を比べて気付いたことを書こう。    │
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 児童の主な記述は次の通り。
●お父さんとコスモスはおなじ場所にいる。
●お父さんとコスモスをくらべて、プラットホームにかんけいがある。それは、お父さん
 の気持ちだと思う。なぜかと言うと、せんそうで一人ぼっちになり、わすれられたよう
 になっていくようなきがした。コスモスのように。
●コスモスはお父さんの様子のようにさいていてお父さんはコスモスの様子みたい。
●お父さんもコスモスもあまり目立っていない。
●お父さんもコスモスも同じプラットホームの方
●どちらもこどく想がある。
●戦争にいく人ではないかのようにとわすれられたようにとゆうこと葉はにたような言葉
 だと思う。(コスモスとお父さんは、にている)ということ。
●こうどうのお父さんとコスモスは気が弱そうでわすれられたように生きているけど、最
 後はしんようされたように思ったから。
●コスモスは、お父さんがせんそうに行って、十年ぐらいたって、ゆみ子や、お母さんが
 お父さんの事をもしおぼえていなかったら、お父さんがわすれられた様にコスモスもわ
 すれられた。
●お父さんもコスモスも悲しい様子だった。
●たった一人ぼっちでいることだと思う。
●はしの方という所とかそんなに忘れられていても元気にさいているように見える。元気
 なふりしているところ。
●お父さんは、ゆみ子の「一つだけちょうだい」にお父さんは、「一つだけなんだな」と
 思い、自分の目で、一つだけのをみつけ、コスモスもそのように、もうせんそうで花が
 つぶれちゃうかもしれない。だって、ごみすてばのような所に一輪のコスモスが一つだ
 けあったから、ゆみ子が「一つだけ」といったら、そのコスモスの花をゆみ子にあげた
 と思います。
●お父さんさもコスモスもプラットホームのはしっぽに悲しそうになにかをまっているよ
 うに立っていることがわかるとおもいます。
●どちらもひときわ目立ってない。コスモスは忘れられたようにさいていて、お父さんは
 せんそうのくるしみを忘れようとしているところ。

 ノートに書かせた後、自由に発表させた。
┌─説明1──────────────────────────────────┐
│ お父さんもコスモスもプラットホームのはしの方に立っていたり咲いていたりしま│
│すね。そして、お父さんは戦争に行く人でないように見えるわけです。戦争に行く人│
│を見送りに来ている人から見ると、忘れられたようですね。コスモスも忘れられたよ│
│うにさいています。ですから、お父さんとコスモスとはとてもよく似ているというこ│
│とが言えるのですね。                            │
└──────────────────────────────────────┘