4年国語 実践報告12
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│単元名│夕立                                │
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│時間 │1/1                               │
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│ 題名と作者名を板書し、                          │
│T:ノートに写しなさい。写したら隣りの人が正確に書けているか確かめましょう。│
│T:何と読みますか?                            │
│S:夕立(夕方)。                             │
│T:夕立って知ってるよね?                         │
│S:知らない。                               │
│T:知らない人は周りの人に教えてもらいなさい。               │
│ 夕立を知らない児童が10人以上いたのには驚いた。             │
│T:夏の暑い日の夕方、空が急に暗くなって、突然ものすごい雨が降ってくることが│
│  あるでしょう? それが夕立ですよ。                   │
│┌─指示1────────────────────────────────┐│
││ では、夕立を声に出して読みます。立って2回、座って2回、寝て2回、座っ││
││2回読んでください。どうぞ。                      ││
│└────────────────────────────────────┘│
│ この後、音読の練習をする。まず全員で読み、次に1の列から順に読ませ、10点│
│満点で評価する。その後男女別に読み、最後に全員で暗唱した。暗唱も上手にでき、│
│改めて児童の記憶力に驚く。                         │
│┌─指示2────────────────────────────────┐│
││ この詩には1行空いているところがありますね。そこのところを指さしなさ ││
││い。                                  ││
│└────────────────────────────────────┘│
│ この箇所が指摘できない児童も数名おり、あらためて基礎的事項の確認の大切さ、│
│全員達成しているかの確認の大切さを知る。                  │
│┌─説明1────────────────────────────────┐│
││ このように、詩では1行あいているところで区切られるまとまりがあることが││
││あります。このようなまとまりを連と言います。1行空きの前の方を第一連、後││
││の方を第二連といいます。                        ││
│└────────────────────────────────────┘│
│T:このことはもう勉強したと思うけど、覚えていた?             │
│S:勉強した。                               │
│┌─指示3────────────────────────────────┐│
││ 第一連の中の言葉と第二連の中の言葉で、これとこれが比べられるなというも││
││のを探してみます。例えば、第一連に「大きなアリ」という言葉が出てきますよ││
││ね。これと比べられる言葉は第二連の中の何という言葉ですか?       ││
│└────────────────────────────────────┘│
│S:せみたちが。                              │
│T:そう、「せみたち」ですね。どうして比べられるの? どちらも?      │
│S:虫だから。昆虫だから。                         │
│T:そうですね。虫、昆虫ですね。だから比べることができるのですね。     │
│                                      │
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│┌─指示4────────────────────────────────┐│
││ このようにして、他にどんな言葉が比べられるかを探してノートにまとめてみ││
││ましょう。                               ││
│└────────────────────────────────────┘│
│ しばらく時間を取った後、ひとり一つずつ発表してもらった。         │
│T:○○君、君が一番自信があるのを言ってください。             │
│S:「夕立がきた」と「夕立がやんだ」です。                 │
│T:はい、「きた」と「やんだ」ですね。これを書いた人?(多数)       │
│T:他には?                                │
│S:「じゅっと」と「びーんと」です。                    │
│T:はい。これを書いた人。この二つは、どちらも何かの音を表している言葉です │
│  ね。だから比べることができるのですね。                 │
│S:「うろうろ」と「いっせいに羽をふるう」です。              │
│T:はい、「うろうろ」と「ふるう」。どうしてこれが比べられると考えましたか?│
│S:はい、どちらも動作を表す言葉だからです。                │
│T:そうですね。それから、うろうろはアリの動作でふるうはせみの動作ですから、│
│  どちらも昆虫の動作という点でも比べることができますね。         │
│S:「レンガべい」と「木の幹」です。                    │
│T:はい、どうして比べられるのですか?                   │
│S:どちらも場所を表しているからです。                   │
│T:そうですね。他には?                          │
│S:「けむり」と「ぎんのしずく」です。                   │
│T:どうして比べられると考えましたか?                   │
│S:どちらも、何かの後にできたものだからです。               │
│T:その通りですね。                            │
│┌─発問1────────────────────────────────┐│
││ では、今出された第一連の言葉を一言でまとめるとどんな言葉になりますか。││
││第二連の言葉はどうなりますか。それぞれの言葉が比べられる言葉になるように││
││考えてみましょう。                           ││
│└────────────────────────────────────┘│
│ この発問で、夕立の前後の様子を一言で対比させようと考えたのだが、難しい作業│
│だったようである。                             │
│○夕立の前と夕立の後                            │
│○動作と物事                                │
│○夕立がきたと夕立がやんだ                         │
│等々の意見が多くみられた。                         │
│                                      │
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