4年国語 実践報告11−①〜④ ┌───┬──────────────────────────────────┐ │単元名│白いぼうし │ ├───┼──────────────────────────────────┤ │時間 │1/10〜4/10 │ └───┴──────────────────────────────────┘ (1/10) T:今日から「白いぼうし」というお話の勉強をします。これを書いた人はあまんきみこ という人ですが、この人の書いた本を読んだことある人いますか。 S:車の色は空の色。 T:そうですね。その本の中にこのお話も出てきますね。 ┌─指示1──────────────────────────────────┐ │ では、声に出して一回読んで、読めない字は周りの人に聞いて読めるようにしてお│ │きましょう。 │ └──────────────────────────────────────┘ 読み終わってから、 ┌─指示2──────────────────────────────────┐ │ 読んでもらいます。こちらから順番に読みましょう。自分の読みたいところまで読│ │んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ 全員に読んでもらう。2回と2ページ程度で全員が読めた。 ┌─指示3──────────────────────────────────┐ │ このお話を読みと、不思議だなぁと思うことがいくつか出てきたと思います。それ│ │を一つだけノートに書きましょう。書けたら見せに来なさい。 │ └──────────────────────────────────────┘ 全員のノートをチェックし、主なものを板書させる。 児童から出されたものを簡単にまとめてみると、 ○女の子が車の中からいなくなったこと。 ○ちいさい声が聞こえたこと。 の2点に集中していた。 この後、女の子が車の中からいなくなったことについて問答をしたが、「女の子=ちょ うちょう」という図式を理解している児童はそう多くなかった。 (2/10) 第1時での音読があまりにも下手だったので、 「これは、討論による読解などをやる以前の問題である」 と考え、すらすら音読の練習に計画を変更する。前の単元の説明文のところでも、要点の 検討などをしていたが、内容を読み取ることが十分にできていなかったこともあり、もっ と基礎的な部分をきっちりと指導しておく必要性を感じたからでもある。 ┌─指示1──────────────────────────────────┐ │ 今から一回読みますから、よく聞いていてください。 │ └──────────────────────────────────────┘ なるべく上手に範読する。 ┌─説明1──────────────────────────────────┐ │ 昨日、みなさんに本を読んでもらいましたが、その読み方が下手だったので、少し│ │音読の練習をしようと思います。 │ │ まず、今日は時間を計ります。二人組になって、片方の人が読んで、片方の人がそ│ │れを聞きます。相手に聞こえる声で読みます。聞いている人は読み間違いがあったり│ │よく聞こえなかったりしたら、読み直しをさせてください。 │ │ 読み終わった時に、どれくらい時間がたったかをメモしておきます。時間は私が黒│ │板に10秒おきに書いていきますから、読み終わった時に黒板を見て、そこに書いて│ │ある時間をメモします。 │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─指示2──────────────────────────────────┐ │ では、隣同士で先に読む人を決めなさい。先に読む人は立ちなさい。 │ │ では、読みます。隣の人と向かい合いなさい。用意、始め。 │ └──────────────────────────────────────┘ 互いに読み合って時間を計った。7分を超えた場合はそこで打ち切りとし、どこまで読 んだか、ページ数と行数を記録させた。 (3/10) 読了時間30秒くらいの間隔で、数名の児童に1ページ程度を音読してもらう。速く読 み終えた児童の方が音読もうまい。もっとも例外はあるが。 ┌─説明1──────────────────────────────────┐ │ 読み終わった時間で3つのグループを作ります。 │ │ Aグループは5分30秒以内で読めた人です。Cグループは6分20秒以上かかっ│ │た人です。Bグループはその他の人です。 │ └──────────────────────────────────────┘ 挙手させて確認する。 ┌─説明2──────────────────────────────────┐ │ それぞれのグループには目標があります。 │ │ まずAグループですが、さっき私が読んだような読み方ができるようにすることが│ │目標です。すらすら読めるのは当たり前です。変な節をつけないで読みます。会話の│ │部分は本当に話しているように読みます。 │ │ 次にBグループです。Bグループはなるべく速く、すらすらと読むことが目標です│ │時間はだいたい5分で読めるようにします。 │ │ Cグループは時間は遅くてもいいですから、つかえないですらすたと読めるように│ │なることが目標です。 │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─説明3──────────────────────────────────┐ │ 今の目標の説明を聞いて、自分にはちょっと大変だなと思ったり、反対にちょっと│ │物足りないなと思ったりした場合は、違うグループに行ってもかまいません。自分に│ │ちょうどいいと思えるグループを選んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ 挙手させて確認、決定する。 ┌─説明4指示1───────────────────────────────┐ │ Aグループの人は、廊下で練習します。1人でやります。隣の人とは1m以上離れ│ │て練習をします。Bグループの人は教室でやります。3、4人のグループを作って、│ │声を合わせて速くすらすらと読む練習をします。Cグループの人はワークスベースで│ │練習です。私と一緒にやります。 │ │ では、それぞれの場所へ移動して練習を始めましょう。 │ └──────────────────────────────────────┘ この後、時間がくるまで練習をした。Cグループは一斉の後追い読みを行った。適宜個 別指導を加えながら行った。