4年国語 実践報告7−⑤ ┌───┬──────────────────────────────────┐ │単元名│キョウリュウをさぐる │ ├───┼──────────────────────────────────┤ │時 │7/7 │ └───┴──────────────────────────────────┘ ┌─指示1──────────────────────────────────┐ │ 4人グループを作りなさい。4人で声を合わせて、5番目の段落から最後までを読│ │みます。始め。 │ └──────────────────────────────────────┘ 音読の間に、今までの残す文探しのものさしを板書する。 ┌─板書───────────┐ │疑問 は残す │ │説明 │ │理由 は消す │ │例 │ │言いかえ どちらか選ぶ │ │まとめ │ └──────────────┘ ┌─指示2──────────────────────────────────┐ │ 6班起立。5番目の段落を読んでください。他の人は、読み間違いがないかどうか│ │注意して聞きなさい。 │ └──────────────────────────────────────┘ 音読後、 ┌─指示3──────────────────────────────────┐ │ この段落には文が2つあります。どの文を残したらいいか、班で話し合いましょう│ │どうぞ。 │ └──────────────────────────────────────┘ 1番目の文を選んだ班が2つあった。 ┌─指示4──────────────────────────────────┐ │ どうして、それを選んだのか、理由を発表してください。 │ └──────────────────────────────────────┘ S:1番目の文は説明している文だからです。 S:「しかし」の後には、理由が書かれているからです。 S:1番目の文は、もう分かっていることだからです。 ┌─説明1──────────────────────────────────┐ │ 1番目の文は、それまでに述べられていることですね。それに対して、2番目の文│ │は新しいことが書かれています。ここで、また一つものさしを覚えてください。新し│ │い話題が書かれている文は残すんです。(板書) │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─指示5──────────────────────────────────┐ │ 7班起立。6の段落を読んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ 以下同様に続ける。全部の班が、1番目の文を選んでいた。 T:3番目の文は、「例えば」で始まるから、例を述べている文ですね。それは消します。 では、2番目の文はどうして消したか理由を発表してください。 S:詳しく説明している文だからです。 T:1番目の文だけでは、よく分からないですね。そこで、それをさらに詳しく説明して います。ですから、これは説明の文で消えますね。 T:5番目の文を指さしなさい。 T:5番目の文を全員で読みます。さんはい。 ┌─説明2──────────────────────────────────┐ │ 最初に、「そのため」という言葉で出ています。この言葉は、何は理由があって、│ │そのためにこうなるという「結論」の部分を表していますね。この文は、例の中の一│ │部なので消えますけど、もしも、これが例の中の一部でなかったら、このような「結│ │論」の部分は残してください。(板書) │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─指示6──────────────────────────────────┐ │ 8班起立。7の段落を読んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ 以下同様に進める。この段落は迷ったらしく、1番目の文を選んだ班が3つあった。 T:理由が言えますか? S:1番目の文はキョウリュウのついての説明だからです。 T:でも、そうなると何でもキョウリュウについての説明になっちゃうから、全部消える ことになっちゃうね。これは、この段落の中で残す文はどれですかっていうことだか ら、この段落の中で、何かを説明しているということが言えないとだめだね。とする と、この段落の中では、残るのは2番目の文で、1番目の文が2番目の文を説明して いると言えればいいけど、どうもそうではないね。だから、その理由はちょっとちが います。 S:しかし、の後には新しい内容が書かれているから。 T:そうとは限らないんだけど………。この段落では、どちらの文も新しい話題が書かれ ていますね。だから、この段落の場合、どちらの文も残ります。 S:そういうことがあるの? T:うん、たまにそういうことがあるんです。 ┌─指示7──────────────────────────────────┐ │ 9班起立。8の段落を読んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ 以下同様。全部の班が1番目の文を選んだ。 ┌─指示8──────────────────────────────────┐ │ 10班起立。9の段落を読んでください。 │ └──────────────────────────────────────┘ この段落は児童も大いに迷った。1番目、2番目、3番目に分かれた。 これだけ分かれるということは、文章の方が1段落1主題になっていないということが 言えるだろう。児童の読解力がいくらか向上してきているということの証明になるのかも しれない。 ┌─説明3──────────────────────────────────┐ │ ずいぶん分かれましたね。この1番目の文はね、これまで書いてきたことをまとめ│ │ている文ですね。ですから、これはまとめの部分なんです。説明文のはじめ、なか、│ │まとめ、終わりのまとめ。これが終わりのの部分と同じ段落になってしまっているん│ │ですね。だから、本当はこの文だけで一つの段落になってもいいんです。とすると、│ │この文は残りますね。じゃあ、2番目、3番目の文はどうなるのか。それは、また後│ │で考えてみましょう。 │ └──────────────────────────────────────┘