4年国語 実践報告7−② ┌───┬──────────────────────────────────┐ │単元名│キョウリュウをさぐる │ ├───┼──────────────────────────────────┤ │時 │4/7 │ └───┴──────────────────────────────────┘ ┌─説明1──────────────────────────────────┐ │ 説明文の組み立てはこのように(板書)なっています。「はじめ」「なか」「まと│ │め」「おわり」です。「はじめ」というのは、これからどんなことについて書いてい│ │くのか、それを紹介している部分です。「なか」というのは、「はじめ」で紹介した│ │ことについて詳しく書いている部分です。「まとめ」というのは、「なか」で書いて│ │きたことをまとめている部分で、「おわり」は全体をまとめている部分です。 │ │ 全部で4つの部分に分かれますが、「まとめ」の部分が「おわり」の部分に入って│ │いて、全体で3つになっているときもあります。このきょうりゅうをさぐるという文│ │章は「まとめ」が「おわり」と一緒になっていて、全体で3つの部分に分かれていま│ │す。 │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─板書───────────────────────────────────┐ │ 説明文の組み立て │ │┌────────────┐ │ ││はじめ │ │ │├──┬─────────┤ │ ││ │なか① │ │ ││ ├─────────┤ │ ││なか│なか② │ │ ││ ├─────────┤ │ ││ │なか③ │ │ │├──┴─────────┤ │ ││(まとめ) │ │ ││おわり │ │ │└────────────┘ │ └──────────────────────────────────────┘ ┌─説明2指示1───────────────────────────────┐ │ 「キョウリュウをさぐる」には全部で9の段落があります。今から、「キョウリュ│ │ウをさぐる」の文章を「はじめ」「なか」「おわり」の3つに分けます。「はじめ」│ │の部分はどの段落なのか、「なか」の部分はどの段落なのかを考えて、ノートに段落│ │の番号を書きましょう。 │ └──────────────────────────────────────┘ この指示が分かったかどうかを聞いた。 T:今の指示で分かりましたか? S:はい。(数人の声) T:分からなかった? S:………。 T:分かったかと聞いた時に返事をした人は手をあげなさい。 何か聞かれるかと思って、女子2名しか手をあげない。 T:その人は立ちなさい。 T:その他の人は、分かりましたかと聞いて返事をしないし、分かりませんかと聞いても 返事をしないのだが、いったいそれはどういうことだ? 声を荒げて詰め寄る。 問いに対する返事をしないのを見過ごしてしまうと、無関心を助長させるだけでなく、 聞く力も育たない。さらに、言葉を大切にする態度も身に付かない。こういうことは、学 年の早いうちに、きちんとしかも徹底して指導しておく必要がある。こういう指導がなさ れないから、問いに対して無関心で何を聞いても答えない児童が育つのである。 最初は安心していた児童の顔が一瞬で引き締まる。緊張感が教室に漂う。 T:分かる人って聞かれて黙っていて、分からない人って聞かれても黙っているっていう のはおかしいだろ。そういうのは、最初から答える気がないんだな。聞かれて答えな いっていうのはだめだ。 きっちりと指導して、もういちど指示を繰り返す。 T:分かりましたか? S:はい!(全員が返事をする) T:分からない人はいますか。 S:……。 T:では始めましょう。 少し時間をとり、 T:書き終わった人は立ちなさい。 T:発表してもらいましょう。 ┌───────┐ │①〜④ 13人│ │①〜⑤ 3人│ │①〜③ 2人│ │①〜② 11人│ │① 10人│ └───────┘ T:おかしいと思うものを発表してください。 S:①〜⑤がおかしいです。はじめというのはもっと短いのが普通だからです。 T:それは理由にはならないかな。長さは長くても短くてもいいんだね。でも、普通はそ んなに長くないけどね。別の理由がないですか。 S:①〜②がおかしい。第一のてがかりが書いてあるけど、第二と第三の手がかりが書い てないから。 T:どうですか? S:いいです。 T:じゃあ、これは消えますね。 (この後、①〜⑤も消え、時間終了) (次時は、10分程度の時間を使って) T:この前、「はじめ」のところを考えてみましたが、いくつか残っていましたね。①だ け、①〜③、①〜④の3つです。 T:もう一度確かめてみましょう。「はじめ」の部分というのは、これからどんなことに ついて書くかということを読んでいる人に知らせる部分ですね。この「キョウリュウ をさぐる」では、これから手がかりについて書きますよということが書いてある部分 です。その部分はどの段落でしょうか、というのですよ。 もう一度考えて、この3つの中のどれが「はじめ」の部分なのか、一つ選んでノート に書きましょう。 (この後、終わりの部分を確かめ、中の部分を3つに分ける作業を簡単に行った)