4年国語 実践報告6−⑤
┌───┬──────────────────────────────────┐
│単元名│カブトガニを守る                          │
├───┼──────────────────────────────────┤
│時  │5/4                               │
└───┴──────────────────────────────────┘
┌─指示1──────────────────────────────────┐
│ 1番目の段落を読みます。1番目の段落を指さしなさい。           │
└──────────────────────────────────────┘
 1番目の段落を音読する。
┌─発問1──────────────────────────────────┐
│ この段落には文が3つありますね。この3つの文の中で一番大事な文はどれでしょ│
│うか。                                   │
└──────────────────────────────────────┘
┌─指示2──────────────────────────────────┐
│ 一番大事な文を一つ選んで、ノートに書きましょう。書き終わった人は、周りの人│
│のノートを見てみましょう。                         │
└──────────────────────────────────────┘
T:では、手を挙げてください。
   ①の文  14人
   ②の文   7人
   ③の文  18人
T:正解は………①です。(やったーっ)
T:②の文は、①の文のある部分を詳しく説明しています。どの部分を詳しく説明してい
  るか分かりますか。
S:「北アメリカの東海岸と、アジアの一部にしか住んでいない、めずらしい動物です。」
T:それじゃあ、ほとんど全部だから、その中でもどの部分かな。
S:「アジアの一部にしか住んでいない」
T:うん、「アジアの一部」だね。アジアの一部って言っても、どの辺か分からないけど、
  その中でも日本の瀬戸内海の一部や九州北部ということだね。
T:③の文も①の文のどこかを詳しく説明しているのですが、どこか分かりますか。
S:………ん。
T:「めずらしい動物」というところですね。するどいつるぎのようなしっぽといかめし
  いかぶとのような頭だから、すごくめずらしいでしょう。めずらしいという言葉だけ
  では分からないから、それを詳しく説明しているんだね。
┌─板書1──────────────────────────────────┐
│ くわしく説明している文は消す。                      │
└──────────────────────────────────────┘
┌─説明1──────────────────────────────────┐
│ では、これをよく覚えてください。「くわしく説明している文は消す。」大事な文│
│を見付ける時には、あるところをくわしく説明している文は消します。そうすると大│
│事な文が残ります。                             │
└──────────────────────────────────────┘
┌─発問2──────────────────────────────────┐
│ では、2番目の段落の中で、大事な文はどれですか。ノートに書きましょう。  │
└──────────────────────────────────────┘
 ①の文  25人
 ②の文    13人
T:正解は②です。
┌─板書2──────────────────────────────────┐
│  疑問を示している文はのこす。                      │
└──────────────────────────────────────┘
┌─説明2──────────────────────────────────┐
│ じゃあ、これもノートに書いて頭に入れてください。「疑問を示している文はのこ│
│す」ということです。なぜ〜ですか。理由は何でしょうか。という文は疑問を示して│
│いますね。そういう文は残してください。                   │
└──────────────────────────────────────┘
┌─発問3──────────────────────────────────┐
│ では、3番目の段落の中で、大事な文はどれですか。ノートに書きましょう。  │
└──────────────────────────────────────┘
 ①の文  22人
 ②の文  16人
T:正解は②です。
┌─説明3──────────────────────────────────┐
│ ②の文の最初に、「そのため」って書いてありますね。そのためっていう言葉は、│
│何かの理由があって、そのためにどうにかなるっていうことですね。その何かの理由│
│っていうのは、そのためっていう言葉の前にあります。その前にあることのために、│
│こうなるっていうことです。                         │
└──────────────────────────────────────┘
┌─説明4──────────────────────────────────┐
│ では、三つ目の決まりです。「理由を示している文は消す。(結論はのこす)」と│
│いうことを覚えてください。                         │
└──────────────────────────────────────┘
┌─板書3──────────────────────────────────┐
│  理由を示している文は消す。(結論は残す)                │
└──────────────────────────────────────┘
 以下、同様の説明を加えながら進めた。
 4番目の段落 ①の文   8人
        ②の文  30人
T:「何も食べなくても」の前にどんな言葉が省略されていますか?
S:そのため。
  5番目の段落 ①の文   3人  ※同様の段落が3つ続いてもまだ間違う子はいる。
         ②の文  35人 
  6番目の段落 ①の文   8人
         ②の文  30人
T:②の文の最後に「からです。」って書いてありますね。からですっていうのは、理由
  をいう時に使う言葉ですね。「どうして忘れたの?」「昨日、家でテレビを見ていた
  からです。」なんていう使い方をします。ですから、この文は理由を示しています。
  理由を示す文は消すんでしたね。
T:最後の7番目の段落は、本当は二つに分かれなければなりません。「そこで〜」とい
  う文で一つの段落、「カブトガニを〜」という文で一つの段落になるはずです。です
  から、7番目の段落はどちらの文も残ります。
 7番目の第1文が「まとめ」、第2文が「終わり」に当たると考えられるので、このよ
うな説明をして終えた。