4年国語 実践報告2−①
┌───┬──────────────────────────────────┐
│単元名│ガオーッ                              │                             │
├───┼──────────────────────────────────┤
│時  │3/5                               │                              │
└───┴──────────────────────────────────┘
┌─指示1──────────────────────────────────┐
│ 全員起立。一回読んだら、座ってもう一回読んでください。でははじめ。    │
└──────────────────────────────────────┘
 全員座ってから少し時間をとり、音読をやめさせる。
 次のように板書する。
┌─────────────┐                                                 
│ ガオーッ        │                                                 
│┌────┐       │                                                 
│└────┘       │                                                 
│1 時          │                                                 
└─────────────┘                                                 
┌─発問1──────────────────────────────────┐
│ このお話はいつごろのお話ですか。                     │
└──────────────────────────────────────┘
 この発問ではよく分からないと思い、いろいろこの後しゃべりすぎてしまった。
T:たとえば、一日のうちで朝、昼、夜のいつごろのことだとか、一年のうちでいつごろ
  のことだとか、ということです。
S:分かんない。
T:教科書を読むと、そのことが分かる言葉があるんだよね。それが見つかるかな?
S:朝。
T:まだ他に見つかった人いる?
S:開園時間です。
T:そうだね。動物園って何時頃開くのかな。9時か10時ころかな。そのころだってい
  うことだね。
(以下、適宜板書しながら)
┌─発問2──────────────────────────────────┐
│ このお話はどこで起こったお話ですか。                   │
└──────────────────────────────────────┘
○動物園
○動物園のライオンのおりの中
○ライオンのおりの外
 これらは、割とすんなりと発見できたようである。
T:みんな、登場人物って知ってる?
S:知ってる。
T:人物だから、人間だね。でも、人間でなくても、ライオンやクロヒョウのように、考
  えたり話したりするのは登場人物です。
S:あーよかった。
┌─発問3──────────────────────────────────┐
│ このお話に出てくる人は誰ですか。                     │
└──────────────────────────────────────┘
○ライオン
○クロヒョウ
○ようち園の子どもたち
○ようち園の先生
┌─説明1──────────────────────────────────┐
│ 今考えた、時、所、人物の3つを物語の「設定」と言います。ちょっと難しい言葉│
│だけれど、覚えておいてください。物語には必ず設定があります。        │
└──────────────────────────────────────┘
T:桃太郎だったら、時はいつ?
S:むかしむかし。
T:そうだね。ところは?
S:あるところに。
T:そうだね。登場人物は?
S:桃太郎、おじいさん、おばあさん、鬼、犬、猿、キジ
T:そうだね。
┌─説明2──────────────────────────────────┐
│ こういうふうに、物語には必ず設定があります。物語を読んだ時には、このように│
│設定を考えて読んでみるのも大切な読み方ですよ。               │
└──────────────────────────────────────┘
 冒頭から5ページ1行目までを範読する。
┌─質問1──────────────────────────────────┐
│ ライオンさんの声がよく出ないのはどうしてですか?             │
└──────────────────────────────────────┘
T:〜だから、という答え方でノートの書きましょう。
○ほえすぎたから。
○声がかすれるくらいほえたから。
○一日中ほえ続けることになってしまったから。
┌─説明3──────────────────────────────────┐
│ 「きのう、あんなにほえるからだよ。」と書いた人が何人かいますが、それでは理│
│由にはなりませんね。「あんなに」というのが、どれくらいなのか分からないので、│
│そういうときは、どれくらいなのかを書いておきましょう。「きのう、声がかれるく│
│らいほえたから」と答えるといいですね。                   │
└──────────────────────────────────────┘
┌─質問2──────────────────────────────────┐
│ ライオンのサービスというのはどんなサービスですか。            │
└──────────────────────────────────────┘
○子どもたちにガオーッてほえること。
┌─発問4──────────────────────────────────┐
│ ライオンがガオーッとほえる理由は何でしょうか。その理由が書いてあるところが│
│3つあります。それを探してノートに書きましょう。              │
└──────────────────────────────────────┘
T:ヒントをあげようね。ライオンさんの話していることの中に書いてありますよ。ライ
  オンさんの会話のところをよく見てください。
 しばらく、時間をとってから、
T:じゃあ、だれか一つ発表してください。
S:こうやって、動物園にいる以上、やるべきことはやらんとな。
T:そう、そこのところですね。(板書、ここで時間終了)