4年国語 実践報告1−②
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│単元名│巻頭詩                               │                              │
├───┼──────────────────────────────────┤
│時  │2/2                               │                              │
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 前時から引き続いて、音読の練習をする。
┌─指示1──────────────────────────────────┐
│ 起立。立って10回読んだら、座って10回読んでください。         │
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 全員座ってから、読んでくれる児童に挙手させ、読んでもらう。読み方は上手になって
いるものの、間の取り方が相変わらず短い。しかし、2カ所の読点の読み方は上手になっ
ている。
┌─説明1──────────────────────────────────┐
│ 今の点数は9点です。「、」(てん)の読み方はとても上手でしたよ。では、私が│
│一回読んでみますからよく聞いていてください。                │
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 2行の空き行でじっくりと間を取って判読する。この後、読んでくれる児童に読んでも
らい、10点をつけて音読を終える。まだまだ読んでみたい児童が多かったが、この次に
読んでくださいと告げる。
┌─指示2──────────────────────────────────┐
│ 今から、黒板に質問を書きますから、ノートにていねいに写してください。   │
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┌─発問1──────────────────────────────────┐
│ この詩の場面は一日のうちでいつのことでしょうか。             │
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 分かり切った発問かと思っていたが、意外に分かっていないので驚く。
S:どういうことなの?
T:一日のうちで、朝のことなのか、昼のことなのか、夕方か、夜か、いつのことかって
  いうことだよ。
S:そうだな〜
 本文を読まないで考えているので、
T:詩を読むと分かるんだよ。よく読んでごらん。
と助言する。結果は、
 ○朝………1名
 ○昼………2名
 ○夕………他全員
 太陽と「かがやいている」という言葉から、短絡的に夕方を想像してしまうのかもしれ
ないが、これだけ多くの児童が読み誤っているとは信じられなかった。
T:いつのことだか分かるところはどこですか?
S:「太陽が山をはなれた」
T:そうだよね。太陽が山をはなれたっていうことは(板書)、
S:あっ、そうか。そうだ。
T:こっちに動くっていうことだよね。ということは、
S:朝だ。
T:そう、朝だよね。
┌─発問2──────────────────────────────────┐
│ この詩の場面に人は何人いるでしょうか。                  │
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 何となく書いている児童が多く、
 ○1人
 ○2人
 ○3人
 ○10人
等々、いろんな意見が出た。
T:何人いるかが分かる言葉がありますがそれは何ですか。
S:みんな
T:そう、みんなですね。1人だったらみんなって言うかな?
S:言わない。
T:2人は?
S:言わない。
T:じゃあ、何人くらいの時にみんなって言うんだろうね?
S:5人、10人。
T:うん、それくらいだね。それから、あんまり多くはないね。みんなで日の出を見てい
  るんだから、50人も100人もいたら、中には日の出を見ないで遊んでいる子もい
  るでしょう? そうしたらこの詩のような静けさはないよね。

T:1行目に「雲がかがやいている」ってあるけど、どうして輝いているの?
S:太陽に照らされて。
T:「みんなのほおもかがやいている」のはどうして?
S:太陽に照らされて。
┌─発問3──────────────────────────────────┐
│ 雲のかがやき方とみんなのほおのかがやき方は同じでしょうか。違うでしょうか。│
└──────────────────────────────────────┘
 ○同じ………20人くらい
 ○違う………10人くらい
T:どんなふうに違うか言える人いますか。
S:……………。
T:みんなこういう言葉を聞いたことある? 「顔がかがやいている」
S:マラソンなんかで、一番になった人が、笑っていたりして顔がかがやいているってい
  うことがある。
┌─説明2──────────────────────────────────┐
│ そうだね。顔がかがやいているっていうのは、実際に光っているんじゃなくて、う│
│れしい気持ちが表れているっていうことだよね。この詩のなかのみんなのほおもかが│
│やいているっていうのも、太陽の光でかがやいているっていうことの他に、朝日を見│
│て、これからの未来への希望を考えて、うれしくてかがやいているっていうのもある│
│のではないでしょうか。                                                     │
└──────────────────────────────────────┘
┌─発問4──────────────────────────────────┐
│ この詩に題名をつけるとすると、どんな題になりますか。           │
└──────────────────────────────────────┘
 「かがやき」が多いが、いろんな題名が出された。ノートを全員チェックして終える。