4年国語 実践報告1−①
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│単元名│巻頭詩                               │                              │
├───┼──────────────────────────────────┤
│時  │1/2                               │                              │
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 説明1(国語授業の心構え)
┌─指示1──────────────────────────────────┐
│ 自分の名前をノートに書きます。このときに気をつけることが二つあります。一つ│
│は、あわてないでていねいに書くということです。もう一つは字の大きさです。(板│
│書しながら)文字は線と線の間いっぱいになるように大きく書きます。こんな風に小│
│さく書いてはいけません(例示)。                      │
│ では、書けたら見せに来てください。はじめ。                │
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 全員のノートをチェック。最初の時間なので緊張しているためだろうが、どの子も一生
懸命に書いている。しかし、大きな文字を書いてこない児童が結構多い。指摘して書き直
させ、もう一度見せに来させる。
┌─説明1──────────────────────────────────┐
│ 国語のノートには、今練習したように、なるべく大きな文字をていねいに書くよう│
│にしましょう。                                                             │
└──────────────────────────────────────┘
┌─指示2──────────────────────────────────┐
│ では、教科書を開きます。最初に詩が載っています。ここのところですよ(教科書│
│を開いて見せる)。この詩をみんなで声をそろえて一回読んでみましょう。    │
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 声がよく出ていない部分もあったが、最後まで読めた。
┌─指示3──────────────────────────────────┐
│ 今度は一人で読みます。立って10回読みます。10回読み終わったら座ります。│
│座ったらまた10回読みます。あわてないで、ゆっくり読んでください。でははじめ│
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 読み始めると、全員で声を合わせて読んでいるので、一人一人の自由な速さで読むよう
に指示する。
 非常に早く座った児童が一人いたのでチェック。三々五々座っていくが、残り10人く
らいになって一斉に座ってしまった。しばらく音読の時間をとる。
┌─説明2──────────────────────────────────┐
│ 今見ていて気が付いたことが二つあります。一つは、あわてないでゆっくり読みま│
│しょうと言ったのに、大急ぎで読んで座った人がいたということです。ゆっくり読み│
│ましょうという時にはゆっくり読んでください。もう一つは、立って10回読み終わ│
│ってないのに座ってしまった人がいたということです。周りの人がどんどん座ってい│
│くので、立っているのが心配になって読み終わってないけど座りたくなってしまいま│
│すよね。でも、そういう時でも最後までがんばって読めるといいですね。最後の一人│
│になって読むのがいいのですよ。最後の一人になっても読める強い心を持ってくださ│
│い。                                    │                                   │
└──────────────────────────────────────┘
┌─指示4──────────────────────────────────┐
│ 誰かに読んでもらいましょう。読んでくれる人?(挙手した児童の一人を指名し)│
│今までに君が読んだ読み方のうち最高に上手な読み方で読んでください。     │
└──────────────────────────────────────┘
 児童音読。2行の空き行を無視して読んでしまう。
┌─説明3──────────────────────────────────┐
│ 今の読み方に10点満点で点数をつけます。……2点です。          │
└──────────────────────────────────────┘
 この後、数名の児童に読んでもらうが、同様の読み方であった。何人目かに読んでもら
った児童が、節をつけたいわゆる「教室読み」になっていたので、
┌─指示5──────────────────────────────────┐
│ 今の読み方を聞いて、何点だと思いますか。自分で思った点数をノートに書きまし│
│ょう。                                   │                                  │
└──────────────────────────────────────┘
と指示する。満点をつけた児童も数名いたが、多くの児童は2点から3点だった。
┌─発問1──────────────────────────────────┐
│ 2点や3点をつけた人は立ってください。どんなところがよくなかったですか。 │
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○読むのが速かったです。
○「、」や「。」で切っていなかったです。
 「、」は1秒「。」は2秒あけるんだよ、という声も聞かれ、このような指導がされて
いたことが伺える。しかし、忘れていたようである。
┌─説明4──────────────────────────────────┐
│ じゃあね、ヒントをあげましょう。この詩にはね、2行空いているところがあるで│
│しょう? そこの読み方を工夫しないといけません。それから、5行目に「、」が二│
│つあるでしょう? その読み方も工夫します。                 │
│ では、誰か読んでください。                        │
└──────────────────────────────────────┘
 次に読んだ児童が、空き行のところで少し間をおいて読んだ。
┌─説明5──────────────────────────────────┐
│ 今の読み方は、……6点です。                       │
└──────────────────────────────────────┘
 児童からどよめきと歓声があがる。この後、次々と挙手指名をしていく。最高点は9点
であった。間をとるという意識はあるものの、全体的に間が短いのであった。
┌─指示6──────────────────────────────────┐
│ この次の時間にも読んでもらいますから、家で少し読む練習をしていらっしゃい。│
│10点が取れるようになるといいですね。では、終わりです。          │
└──────────────────────────────────────┘