4年国語 指導計画29

教材名 4年一組物語
配当時間 10時間

時間 指導内容(発問・指示)
 1 ☆全文通読。読み方の確認。

指示1 「四年一組物語」を読んで、読めない字にふりがなをつけなさい。最後
   まで読んだら、もう一度読みなさい。
指示2 一度読みますから、読み方を確かめながら聞きなさい。
指示3 一文ずつ読んでもらいます。こちらの人からどうぞ。
指示4 後追い読みをします。

     視点が変化している文にそれとなく注目させながら読み進める。
 2 ☆時計の視点から書いている文を探し、ノートに書き抜く。

指示1 「四年一組物語」を1回読みなさい。
指示2 時計の立場になって書かれている文をノートに書き抜きます。最初の文
   は「わたしは、四年一組の教室にかかっている時計です。」という文です
   ね。この文をノートに書いて見せにきなさい。

 きちんと書けているか確かめる。
指示3 次に時計の立場になって書かれている文はどの文でしょうか。その文を
   ノートに書き抜いて見せにきます。
指示4 時計の立場になって書かれている文は全部で8つあります。それを、こ
   の先にずっと書いて行きなさい。全部書けたら見せにきます。

 合格した児童にも○つけを手伝わせる。
 しばらくしたら数名に板書させて確かめる。
① わたしは、四年一組の教室にかかっている時計です。
② 黒板の真上から、いつも教室を見下ろしています。
③ わたしの所からは、教室にいる子どもたちの様子がよく見わたせます。
④ その日、わたしのはりが八時三十分を指しても、北野君はやってきません。
⑤ すると、中川君は、「いつもの所で待っていたんだけど、約束の時間になっ
 ても来ないので、先に来たんだ。何かあったのかな。」と、わたしを見上げな
 がら、心配そうな声で答えました。
⑥ わたしが八時四十分を指したとき、先生が教室に入ってきました。
⑦ そして、わたしにせを向けて話し始めました。
⑧ 先生は、首を反らせて、わたしを見上げて言いました。
 3 ☆「はなさかじじい」を視点を変えて書く。

 資料配付する。「はなさかじじい」の前半部分。
指示1 声に出して3回読みなさい。
発問1 この話は誰の立場に立って書かれていますか。
発問2 この話をイヌのぽちの目から見た文章に書き直します。最初の文はどの
   ように書き直したらいいでしょうか。
発問3 2番目の文はどのように書き直したらいいでしょうか。

説明1 1番目と2番目の文はぽちの目から見た文章に書き直すことはできませ
   ん。なぜなら、まだぽちが登場していないからです。ですから、ぽちはこ
   の場面を見ていません。

発問4 3番目の文はどのように書き直したらいいでしょうか。
 数名に板書させて確認する。
発問5 4番目の文はどのように書き直したらいいでしょうか。ノートに書いて
   見せに来なさい。

 数名に板書させて確認する。
指示2 このようにして、最後までノートに書き直してみましょう。
 最後まで書けた児童に発表させる。
 最後に教師が解答例を聞かせる。
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☆1年間を振り返って作文を書く。
☆書いた作文を何か別の立場になって書き直す。

説明1 これから、4年生を振り返って作文を書きます。4年生の思い出の作文
   です。ただし、後で、何か別の立場になってその作文を書き直してもらい
   ますので、何になって書くか、それを考えながら書いてください。

指示1 では、4年生の思い出の作文を書きます。書く分量は、作文用紙1枚以
   上とします。では、始めなさい。

 全員書き終わったら、
指示2 書いた作文を、別のものの目から見た文章に書き直しましょう。
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☆書かれた文章を推敲し、清書する。

 児童の書いた作文に目を通し、事前に「推敲名人」を8人程度選んでおく。
説明1 今日は、今までに書いた作文をもっと上手になるように、手直しをして
   みます。文章を手直しすることを「推敲」といいます。推敲の上手な人を
   「推敲名人」として8人選んでおきました。自分で作文を直したら、推敲
   名人のところに行って見てもらってください。推敲名人の人も、推敲名人
   のところに行って見てもらいます。もちろん先生のところに見せにいって
   もかまいません。

指示1 では、まず自分の作文を自分で読んで、おかしいところを直したり、足
   りないことを付け足したり、よけいなことを消したりして推敲しなさい。
   推敲は消しゴムを使ってはいけません。赤で書き足したり、消したりして
   直します。では、始めなさい。
指示2 直し終わった人は、推敲名人のところに行って見てもらいなさい。見て
   もらって、もう大丈夫だと思った人は清書をします。
 9 ☆作文を互いに読み合い、相互評価をする。

 評価用紙を配布する。
指示1 今から、10人の友達と作文を交換し合って読み合います。読んだら、
   評価用紙に、作文を書いた人の名前と点数と感想を書きます。では、始め
   なさい。

 ひとしきり時間をとってから、比較的点数のよい児童の作品を披露する。