4年国語 指導計画27

教材名 「体を守る仕組み」
配当時間 6時間

時間 指導内容(発問・指示)
 1 ☆全文通読。読み方の確認。
☆新出漢字の練習

指示1 「体を守る仕組み」を読んで、読めない字にふりがなをつけなさい。最後
   まで読んだら、もう一度読みなさい。
指示2 一度読みますから、読み方を確かめながら聞きなさい。

 この後、プリントによる新出漢字の練習をする。
 2

 3
☆形式段落ごとに、問いと答えの組み合わせを作る。

指示1 起立。「体を守る仕組み」を一回読んだり座りなさい。座ったらもう一回
   読みなさい。
指示2 形式段落に番号をつけなさい。
指示3 形式段落の1番目と2番目を続けて全員で読みます。さんはい。
指示4 形式段落の2番目の文に、①から番号をつけなさい。

発問1 ①から⑥の文の中で、他の人にこれだけは教えてあげたいということが書
   いてある文はどれですか。一つ選びなさい。

 選んだ児童の最も多い文を取り上げる。
指示5 ⑥の文を全員で読みます。さんはい。もう一度読みます。さんはい。
指示6 ⑥の文をノートに写しなさい。
指示7 ノートの「このような微生物」というところに線を引きなさい。

発問2 「このような微生物」とはどのような微生物ですか。線の横に書き入れな
   さい。

説明1 何かを指し示す言葉を「指示語」と言います。「この」「その」「あの」
   などの「こそあど言葉」で表されます。その指示語が何を指しているか、そ
   れは、だいたいその前の文に書いてあります。そこに書いてない場合には、
   その前の文に書いてあります。

指示8 発表してください。「病気の原因になる微生物」ですね。間違った人は、
   赤で書いておきましょう。
指示9 では、「このような微生物」を「病気の原因になる微生物」に変えて、こ
   の文を読んでみます。さんはい。もう一度読みます。さんはい。
指示10 この文の中で、他の人にこれをまず教えてあげたいと思う部分を赤で囲み
   なさい。
指示11 発表してください。

 選んだ児童の最も多い部分を取り上げる。
指示12 「口を通して体に入ってくる」という部分です。みんなで読みましょう。
   さんはい。もう一度読みます。さんはい。

説明2 「口を通して体に入ってくる」ということが答えになるような簡単な問題
   を作ります。(プリント配布)問題を作る時に、ヒントになる言葉がありま
   す。その言葉はプリントにある「A何」「Bどこ」「Cいつ」「Dだれ」「
   Eなぜ」「Fどんな」です。それから、A〜Eまでの言葉に組み合わせて使
   う「が?」「を?」「に?」「と?」「の?」「から?」「より?」「まで
   ?」「だけ?」「しか?」という言葉です。
指示13 ヒントを参考にして、「口を通して体に入ってくる」という部分のどこか
   の言葉が答えになるような、簡単なクイズを作り、答えも書いて見せにきな
   さい。
 数名板書させる。
指示14 自分が考えた以外の問題をノートに写しなさい。
 この後、⑤の文について「指示5」から繰り返して指導する。
指示15 形式段落の3番目から同じように問題と答えを作っていきます。形式段落
   の中の文に番号をつけなさい。
指示16 これだけは教えたいということが書いてある文を選んで、ノートに写しな
   さい。
指示17 「こそあど言葉」があったら、そこに線を引き、何を指しているかを探し
   てノートに書き込みなさい。
指示18 その文の中で、他の人にこれをまず教えてあげたいと思う部分を赤で囲み
   なさい。
指示19 その部分の言葉が答えとなるように、簡単な質問を考え、その答えも書き
   なさい。問題作りのヒントになる言葉を参考にします。
指示20 もっと教えたい文があったら、また同じようにノートに書いて問題を作り
   ます。
指示21 このようにして、最後の段落まで問題と答えを作っていきなさい。6番目
   の段落までできたら一回ノートを見せに来ます。
 
6番目まで終わった児童が6名を越えたら、1つの形式段落について2名を選び
問題と答えを板書させる。
指示22 自分が作ったものと別のものがあったら、問題と答えを写しておきます。
指示23 続いて、9番目の段落までできたらノートを見せにきなさい。
 このようにして、最後の段落まで進める。
 4 ☆形式段落間での問いと答えの組み合わせを作る。

指示1 起立。「体を守る仕組み」を一回読んだら座りなさい。座ったらもう一回
   読みなさい。
指示2 各段落の最後の文に赤丸をつけなさい。
 発表。
指示3 赤丸をつけた文をノートに写しなさい。間を1行あけて、次の文を写すよ
   うにします。
指示4 それぞれの文の最後に、赤で「か」と書き加えなさい。全部の文の最後に
   「か」という文字を赤で書くのです。

発問1 「か」をつけるとおかしな文になるものがあります。その文はどれでしょ
   うか。

 3番目と12番目の段落が「ねか」となっておかしいことを指摘する。
指示5 2番目の文を読みます。「このような微生物は、手にもたくさん付いてい
   て、それが口を通して体に入ってくることもありますか。」

説明1 この文は、何かを尋ねる文、つまり疑問文になっています。「微生物が口
   を通して体に入ってくることがあるか。」ということを尋ねています。

発問2 この疑問文の答えが、次の3番目の段落に書かれているでしょうか。
 書かれていない。

指示6 4番目の文を読みます。「わたしたちの体には、自分で自分を守るための
   仕組みがあるのですか。」

発問3 この疑問文の答えが、次の5番目の段落に書かれているでしょうか。
 書かれている。

指示7 この疑問文に「どんな」または「どのように」という言葉を入れて、疑問
   文を作りなさい。「どんな」または「どのように」のどちらか一つの言葉を
   入れて、疑問文を作りなさい。できたら見せに来なさい。

 数名板書させる。
指示8 書けなかった人、間違った人は直しておきましょう。
説明2 この文は「わたしたちの体には、自分で自分を守るためのどんな仕組みが
   あるのですか。」という疑問文に直すことができますね。

発問4 この疑問文に対する答えが書いてある段落はどの段落ですか。段落の番号
   をノートに書きなさい。

 5,6,7番目の段落であることを確認する。
指示9 5番目の段落に書かれている、「自分で自分を守るための仕組み」を20
   字以内でまとめなさい。書けたら見せに来なさい。

 数名板書させて、「皮ふ」「微生物」「体の中」を入れて書くことを確かめる。
指示10 3つの言葉を入れて、20字以内でまとめなさい。
 板書で確認。できなかった児童には写させておく。
指示11 6番目の段落に書かれている、「自分で自分を守るための仕組み」を20
   字以内でまとめなさい。重要か言葉が4つ入ります。

 板書させて確認する。できなかった児童は写す。以下7番目の段落も同様。
発問5 4番目の段落のように、疑問文に直した時の答えが、その次の段落に書い
   てある文が、もう一つあります。それはどの文ですか。

 9番目の段落の文だということを確認する。
指示12 この文に「どんな」または「どのように」という言葉を入れて、疑問文を
   作りなさい。

 数名板書。
指示13 書けなかった人、間違った人は直しておきましょう。
説明3 この文は「そんなときにそなえて、体の中にも、微生物と戦うどんなすば
   らしい仕組みができていますか。」と直すことができますね。

指示14 この疑問文に対する答えが書いてある段落はどの段落ですか。段落の番号
   をノートに書きなさい。

 10番目、11番目の段落であることを確認する。
指示15 10番目の段落に書かれている、「微生物と戦うすばらしい仕組み」を3
   0字くらいでまとめなさい。

 数名板書させて、キーワードを押さえる。
指示16 「小さな白血球」「微生物」「食べる」「大きな白血球」「つかまえる」
   を入れて、30字くらいでまとめなさい。

 板書で確認する。「小さな白血球が微生物を食べ、大きな白血球が微生物をつか
まえる。」
 11番目の段落も同様に行う。
説明4 このように、段落同士で、疑問の段落と答えの段落になっていることもあ
   ります。説明文では、このような組み合わせがどこかに必ずあります。
 5 ☆題名で疑問文を作り、答えをまとめる。

指示1 題名を読みなさい。さんはい。もう一度、さんはい。
発問1 この題名を疑問文に直すとどうなるでしょうか。書けたら見せに来ます。

 数名板書させる。
指示2 「体を守る仕組みにはどのようなものがあるか」とか「体を守る仕組みと
   はどのようなものでしょうか」などですね。書けなかった人は写しておきま
   しょう。

発問2 では、この疑問文の答えはどうなるでしょうか。50字くらいでまとめま
   しょう。できたら見せに来ます。

 数名板書させて、キーワードを確かめる。
指示3 「皮ふ」「なみだ」「せん毛」「白血球」「高熱」「微生物」をキーワー
   ドにして50字くらいでまとめなさい。

 板書して確認。「皮ふやなみだやせん毛が微生物が体に入るのを防ぎ、白血球が
微生物を食べ、高い熱が微生物を弱らせる。」
指示4 間違った人は直しておきなさい。
説明1 このように、説明文の場合は、題名が疑問文に直ることがあります。その
   答えを見つけることが、その文章のだいたいの内容をつかむことにもなりま
   す。ですから、だいたいの内容をつかむときには、題名を疑問文にして、そ
   の答えを見つければいいのです。その答えが書いてあるとこをを見つけるの
   です。