「感動を言葉に」その1
 
教科書の4編の詩を音読する。
 
4つの詩の中で、自分が一番いいと思う詩に○をつけなさい。
 
挙手により、人数を把握する。
「くもの巣」が一番少なく、「百人一首」が一番多かった。
 
自分がいいと思った理由をノートに書きなさい。簡単に書きなさい。
 
「研究授業」の詩で「みんな石になった」と書いてありますが、石になったというのは
どういうことを言っているのですか?
 
児童「石のように、かちんこちんに緊張しているということです。」
 
「かたつむり」の詩の「もたもた」「のそのそ」のような言葉を何といいますか?
 
児童「分かりません。」
教師「擬態語といいますね。」
 
こういう言葉は何度も教えないとなかなか覚えてくれない。4年生の頃から何度か教えて
きたが、誰一人答えられなかった。国語の授業でも知識や記憶をもっと重視しなければな
らないだろう。
 
教師「擬態語にはほかにどんなのがありますか?」
児童「カンカンとか。」
教師「そういうのは、擬態語ではなくて擬音語とか擬声語とかと言いますね。動物の鳴き
   声なども擬声語です。」
 
「くもの巣」の詩がいいと思った人で、理由を発表してください。
 
児童「くもの巣を、家と家のすきまの空のひびだ、と言っているのがおもしろいと思いま
   す。」
児童「くもの巣を、夜空の星のような、きらきら光るひび割れだ、と言っているのがおも
   しろいと思います。」
教師「くもの巣を、この作者はそのように見たのですね。こういうところに、この詩の作
   者だけの見方、感じ方が表れていますね。」