「国語辞典たんけん」 授業記録 その1
児童一人に一冊ずつ国語辞典を配布する。
では、国語辞典で「うみ」を見つけてみましょう。見つかった人は立ちます。 |
いきなり、何の説明もなしにこのように問いかける。子どもたちは何だかわけが分から
ないが、辞典を開いて「うみ」を探し始めた。すると、何分か後にはちゃんと「うみ」を
探す子が出てきた。
教師:見つからない子に教えてあげてください。
見つけているうちに、「見つけ方が分かった」という声も聞こえた。
何か気付いた人はいますか? こんなふうに見つけるといいんじゃないかなって気付いた人? |
教師:6人いますね。それじゃあね、気付かなかった人も、今度はこんなふうにやるとい
いんじゃないかなと考えながらやりますよ。
教師:はい、では引き方で何かこうやればいいのかな、というのがひとつでもいいから気
が付いた人、手を挙げ。
児童:「つくえ」を引く場合は、「たちつてと」の「つ」のところを引いてさがす。
教師:これは、辞書のどこを見ると分かる? 指さしてごらんなさい。辞書を閉じて指さ
してごらんなさい。
教師:となりの人と比べてみましょう。
教師:まず「た」のところを見て、それから「つ」のところを開けというわけですね。
「た」のところの赤い四角形のどこかに「つ」から始まる言葉があるんだね。はい
そこを開いてごらんなさい。
教師:じゃあ、この下はどうやって見つけたのでしょう?
児童:動物のカンで見つけた。
教師:動物のカン、野生の勘か。野生の勘で見つけた人? その他に方法があるんだよ。
だれか気付いた人いるかな。
児童:つくえのつの下のくの字もかきくけこになっているから………。
教師:この下の「く」という字も順番になっているんですね。だから、順番にさがせばい
いんです。
教師:順番の一番最初の字は何?
児童:あ。
教師:次は?
児童:い。
50音を順番に確認する。
意外に子どもたちは知っていたようだ。