「ありの行列」 授業記録 その3

 5の段落ね。「これらのかんさつからウィルソンは、はたらきありは地面に何か道しるべになるものをつけておいたのではないかと考えました。」
 「これらのかんさつ」というところに線を引きましょう。

 「これらのかんさつ」とはどういう観察のことでしょうか。その観察の説明が詳しく書いてある段落の番号をノートに書きなさい。
 
教師:3番と書いた人、手を挙げなさい。3番だけ。
教師:4番だけ書いた人?
教師:3と4と書いた人。
教師:これはね、3と4が正解。3か4ひとつだけ書いた人は、半分あってた。他のとこ
   ろを書いた人は全部間違い。いいですか、「これらのかんさつから」って言うんだ
   から、これらのが指しているところは、だいたいその前に書いてあるんです。前に
   書いてあって、それを指して、これらのって言うんです。
教師:とくに5と6と書いた人は、大間違いです。大間違いの人はよく覚える。これらの
   っていうのは、その前に書いてある。

 「それは、においのある、じょう発しやすいえきです。」の「それ」が指しているのはどこでしょうか。指していることを16文字で書いてみましょう。はい、どうぞ。
 ただし、教科書に書いてある通りだとちょっと変なので、少し書き直さないといけません。
 
○はたらきありの体の仕組みを、細かに
○そこで、ウィルソンは、はたらきあり
○おしりの所から、とくべつのえき
 
 子どもたちにとっては非常に難しかったらしく、多くの子が字数はあわせていたが、関
係のない部分ばかりだった。

 「それは」の「それ」のかわりに入れてみて、意味が通じるのはどれでしょうか。
 
○おしりの所から、とくべつのえき
 
教師:これでもちょっと変なので、ちょっと変えてみましょう。どうなりますか?
児童:おしりの所から出るとくべつのえき

 ありのぎょうれつはどうしてできるのですか? どうしてできるのかを3つの文をつなげてノートに書いてみましょう。
 
○はたらきありは、えさを見つけると、道しるべとして、地面にこのえきをつけながら帰
 るのです。ほかのはたらきありたちは、そのにおいをかいで、においにそって歩いてい
 きます。このように、においをたどって、えさの所へ行ったり、巣に帰ったりするので
 、ありの行列ができるというわけです。
 
 最後は時間がなく、充分に考える時間が取れずに終わってしまった。