稲葉小学校 第3学年 学年だより
parents teacher children
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2002. 9.24 発行
第 50 号
編集責任者 山中
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君 君の声はとても大きくて、返事もあいさつも
クラスで一番よく聞こえます。野球部できたえているからでしょ
う。積極性もあり、他の人と違う独創的な考え
やアイデアをよく出してくれます。
誕生日は9月20日でした。
君 君は言葉遣いのきちんとしたしっかりもの
です。最近のニュースや話題をいろいろ知っていて、よく教え
てくれます。クラスのことを考えて、いいと
思うことを提案してくれます。
運動会の徒競走
子どもたちの感想を今日聞きますので、明日の便りに載せます。
私も一日中、ピストルを撃っていたので、子どもたちの様子をじっくりと見ることができませ
んでした。どんな感想が集まるのか楽しみです。
ところで、運動会の前日、子どもたちにこんな話をしました。
■ぼくは小学校の1年生の運動会で、かけっこでビリだった。2年生の時もビリだった。3年
生の時はやっぱりビリだった。4年生の時にもビリだった。5年生になって、これもビリだった。
小学校最後の6年生の運動会もビリだった。中学1年の時もビリで、中学2年の時もビリだっ
た。3年生の時だけ、ビリから2番だった。
ぼくの子どもも、ぼくと同じような体をしているから、小学校1年の時から6年の時までずっと
ビリだ。でもね、ぼくは自分の子どもがビリになるかどうかなんて少しも心配ではない。それよ
りも、最後まで走れるかどうかが心配で、最後まで無事に走ってくれればそれが一番うれしい。
幼稚園の時には、あんまり遅くて、うちの子どもがいるのを忘れてしまい、係の人が次のレー
スの決勝テープを張ってしまったこともあった。あのときはかわいそうだなと思った。
みんなのお父さんお母さんも同じだと思う。そりゃ、1等になったり2等になったりするのもう
れしいものだけど、1等や2等になれなくったって、最後まで一生懸命に走ってくれれば、それ
がやっぱりうれしいものだ。
だから、とにかく一生懸命に走ることが大切だ。一生懸命走っているのを見るのが、みんな
の家族の人もうれしいのだから。■
一時期、運動会から徒競走をなくそうという思潮がありました。順位を付けるのはよくない、
いつも遅い子がかわいそう、というのです。徒競走をタイム順にするのもよくやられます。あま
り差がつかないように、というのです。私もそう思った時もありました。しかし、そういう考え方
の裏側には、遅い子はだめなんだ、かわいそうなんだ、という考えがあるような気がします。
遅くたって立派に走れば輝いているものです。
速い子が疾風のように走っていく姿も輝いています。遅い子が一生懸命走っていくのもまた
輝いています。
教師はレースを操作する前に、このことを子どもたちに伝えなければならないのです。それ
が運動会で子どもを育てることです。