稲葉小学校 第3学年 学年だより
parents teacher children
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2002. 6.24 発行
第 32 号
編集責任者 山中
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探検ツアー見聞録 3
バスは予想外に空いている。運転手さんのはからいで、子どもた
ちは整理券をとらないで乗せてもらった。
座ってみると、私と山崎先生と4年生を合わせて5、6人のみが
立つ程度である。3年生を立たせて4年生が座っているという班は
一つもなかった。あっぱれなことである。
誰かが「先生、どうぞ座ってください。」と言うかと思って期待
していたが誰も言わないので、自分から、
「○○くん、座らせてよ。」
とお願いしてみた。すると、
「え〜っ。」
と言ったきり、席をかわる気配はなかった。
「じゃあ、じゃんけんで勝ったらかわって。」
とじゃんけん勝負に持ち込んだが、じゃんけんで何回勝っても席は
かわらず、たたのじゃんけん遊びと同じになってしまった。
するとその時、
「先生、ここに座っていいですよ。」
と4年生男子が席をゆずってくれたではないか。感謝、感謝。
「荷物は預かっておいてください。」
お安いご用だ。どっこいしょと腰を下ろす。譲ってくれた男子に
他の4年生が、
「こっちに来て、一緒に座れるよ。」
と声をかけている。このような清く正しく美しい4年生に、今の3
年生もなってほしいものである。
車内はその後もどんどん空いていき、数分後には全員が座ること
ができた。
35分くらいでろまんちっく村に到着。降りる時の支払いで相当
な時間がかかる。何しろ、バスで両替をするのが初めての子も多
い。しかし、子どもたちひとりひとりに優しく声をかけてくれる運
転手さんでありがたかった。私は関東バスの営業所にお礼を言おう
と思ったくらいだ。(でも、しなかった。理由は帰りのバスの運転
手がこの運転手と反対だったからである)
バスを降りた子どもたちは、各自の最初の見学場所に向かって、
三々五々散らばっていった。
私も最初の担当場所のプールに向かう。
プールは10時から利用できる。まだ、15分くらい時間がある
が、施設の中には入れるので、中に入って待つ。受付のところに行
くと、「小学校3年生以下のお子さまは保護者同伴で」という注意
書きがあるではないか。さてどうする。しらばっくれて入ってしま
えば誰も何も言わないだろうと思ったが、やっぱりそれはまずいだ
ろうと思って、
「小学校3年生なんですが、私が一緒に入りますから、入っていい
でしょうか?」
と受付嬢に聞くと、
「どうぞ。」
とのこと。
これで安心してプールに入れるようになったのだが、これが安心
してばかりもいられなかった。(続く)
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金曜日の夜は、サークルの仲間と一杯やった。このサークルは教師にな
って7年目の年に作った。足かけ15年、月に2回のペースで集まり、各
自が教室での実践を持ち寄って検討をしている。この仲間である。教師の
中には「教師は酒を飲んでも教育の話しかしない」と鼻白むものもいるが
私は「酒を飲んで教育も語れない」教師が増えたような気がしている。
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