稲葉小学校 第3学年 学年だより

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2002. 6.21 発行
 第  31 号
編集責任者 山中
 
 

 2ページ目に時々載せている「ことわざクイズ」は千葉県の
横山験也さんがお作りになったものです。横山さんは学習ゲー
ムの分野を教育界に確立した方で、その分野の第一人者です。
 

 『十五少年漂流記』を読み終え、『花のき村と盗人たち』を
読み聞かせています。『ごんぎつね』の作者、新美南吉の作品
です。この後『龍の子太郎』を読もうかと思っています。
 
 
探検ツアー見聞録 2
 
 さっそうと宇都宮駅を出た子どもたちは、迷うことなく確かな足
取りで、バス停からどんどん遠ざかって行った。まあ、時間がある
からそれもいいか、と思いながら後を着いていく。何人かの子はお
かしいと気付いているようで、時々私の方を見て、「こっちでいい
の?」という顔をするが、知らぬふりを決め込む。
 50mほど歩いたところで、誰かが方向違いに気付いたらしい。
先頭の四年生が、ちょうどやって来た男性にバス停の場所を訪ねて
いる。しばらく話してから、駅の方向に逆もどり。すれ違いざまに
「地図を書いてもらってきたから分かるよ。」
と地図を見せてくれた子もいた。
 これでめでたくバス停に向かう。
 バス停では、最初に出発した班が
すでに待っていた。どうやら、予定
よりも一本早い電車に乗れたらしい。
 停留所の時刻表を見ると、「ろま
んちっく村」行きのバスの到着は、
9:10となっている。今は、8時
40分くらいだから、約30分も待
つことになった。
 天気のよい日で、朝から日差しが
暑い。日陰を求めて子どもたちもか
たまっている。たまに、大きな声で
はしゃぐ子がいるが、特にめいわくをかけるということはなかっ
た。もっとも、これだけ多くの小学生がいるということだけでめい
わくに思う人もいるだろう。
 最近の世の中は子どもに寛容ではなくなった(見て見ぬふりはす
る。注意をしないのは寛容ではなく、無視・無関心である)。子ど
もを注意するにも、子どもの行動そのものをとがめるというより
も、子どもによって自分の平穏が破られるから、それを排除しよう
として注意する大人が多い。これもまたせちがらい世の中である。
厳しかろうが怒鳴ろうが、本当の意味での「愛語」を話したいもの
だ。愛語よく回天の力あり! 戒心、戒心。
 バスの横についているろまんちっく村の看板に驚いて、急にバス
停に急ぐ子も何人かいる。福祉バスが来たので、
「どうして人にやさしいバスなのか分かる?」
などと質問しながら時間をつぶす。バスはほぼ定刻にやってきた。
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 二人の息子は学校でどんなに怒られようと、「お父さんの方がこわい」
と言う。怒られるのは小さい時から慣れているのだ。上の子が小学1年生
の年から家族でキャンプを始めた。四六時中一緒に過ごす日が、年に相当
な日数ある。上の息子は中学3年生だが、学校の話などとてもよくする。
これはどんな時でも4人で食事をするよう努めた家内のおかげでもある。