稲葉小学校 第3学年 学年だより

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2002. 6.17 発行
 第  29 号
編集責任者 山中
 
 
朝会のお話
 
 これを書いているのは、実は16日です。
 明日(17日)の朝会で、私が何か子どもたちに話をすることに
なっています。
 何を話すか迷った末に、こんな話をすることにしました。
 右の図のように、紙の一端を
折り曲げたものを用意します。
点線の部分をはさみで切り、折
り曲げた部分を輪になるように
つないで、右下図のようなもの
を作ります。
 これを、折り曲げた部分を下
にするように持ち、そのまま高
い所から落とすと、落ちながら
きれいに回り始めます。
 今からもう10年以上も前になります。これを何個も作っては、
いろんな模様を描いて落として楽しんでいました。
 いくつも作っているうちに、あることに気がつきました。

どう作っても回る方向が同じ、上から見て時計回り
 
だということです。とても不思議でした。どうしてなのか知りたく
なりました。
 放射状に開いている羽が関係しているのでしょう。そこで、羽を
ねじって角度を付けてみました。左回りになるようにねじってみる
と、思った通り左回りになりました。でも、どうして、何もしない
とみんな右回りになるのでしょうか? やっぱり不思議です。
 そこで、ふと思い出しました。南半球では、排水する時の最後に
できる渦巻きが北半球と反対だという、ホントかウソか分からない
話です。もしかしたら、地球の自転に関係するのだろうかと思い、
これを南半球でやってみたいと思いました。そして、オーストラリ
アに住んでいる知り合いに電話をして、事情を説明し、実験をやっ
てもらうことにしたのです。しばらくして電話がありました。実験
の結果は何と、やっぱり右回りだというのです。
 これでもう全く分からなくなってしまったのですが、意外なとこ
ろで謎が解けました。これを、担任している子どもたちにも作らせ
て遊んでいたところ、ある子が「先生、左回りです。」と言うので
す。びっくりしました。見てみると、何も変わっていません。どう
して左回りになるのか。落としてみると本当に左回りです。
 他の子のと比べているうちに、アッと気付きました。その子は左
利きで左利き用のはさみをつかっているではありませんか。そうで
す。このはさみが原因だったのです。(後に、同様のことを何かで
読みました)。
 疑問を持つこと、考えること、試してみること、聞いてみるこ
と、それぞれ、学習にはとても大切なことだと思いました。
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 土曜日、中学1年と3年の息子の学校でスポーツ交流があった。部活動
単位に親子で交流する。卓球をやった。親子ペアで対戦という内容だが、
私と対戦したあるペアの2年生男子が、母親のミスにふてくされて、いく
ら母親が言っても座っていてプレーしない。2セットめにようやく交代し
たが態度が投げやりである。それを見ていて、ついに私は切れた。「大人
相手にその態度は何だ!」と怒鳴りつけた。体育館中が一瞬にして静まり
かえる。「やるならもっと本気でやれ!」本気でやれば相当強い子で、私などひと
たまりもない。「オレも、本気でやる!」おやじの意地である。
 子どもを大切にするとは、ちやほやとご機嫌をとったり、物わかり良く言うこと
をきくことではない。最近の大人は子どものご機嫌とりばかりだ。自分がよい大人
に思われたいのだろう。しかし、本当に子どもがかわいくて子どもを大切にしたい
なら、子どもが将来、自分を誇れるような人間になれるよう、今を見逃さずにきち
んと教えるべきである!
 もっとも、その後、その男子に怒鳴ったことをわび、母親にも謝っているところ
が多少情けないところだが。あ〜あ、これでまた「山中君のお父さんはこわい」と
いう噂が広まるんだよな〜。しかし、これでいいのだ!
 ところで、その子との真剣勝負のおかげで、卓球に目覚めた。(すぐ寝るけど)