稲葉小学校 第3学年 学年だより

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2002. 5.13 発行
 第  16 号
編集責任者 山中
 
 
 ○○○○さん ○○○○さんは、たいへんおしとやかな女の子
 です。でも、黒板の前で計算の説明をしたり、本を読んだりする
 声ははっきりしています。お家では妹のめ
 んどうをよくみてくれるそうです。
 
    ※お誕生日は昨日(12日)です。
 
男女仲良く・・・ない?
 
 何日か前のこと。
 理科室に子どもたちを3列に座らせていました。
 机と机の間だったので、せまいことはせまいのですが、ふつうに
座れるだけのはばはありました。でも、なぜか、みょうにきゅうく
つに座っています。
 すぐに理由が分かりました。
 3列に座ることだけを言ったので、女の子が1列になって座り、
男の子が2列になって座ったのです。そして、真ん中になった男の
子の列と、となりの女の子の列との間が、大きくあいていたという
わけです。
「女の子は、こっちの机の回りに座りなさい。男の子はこっちの机
 の回りに座りなさい。」
と、男女を分けて、理科室のテーブルを囲むようにイスを持って来
させて座らせました。
「今見ていると、どうも、男の子は女の子に、女の子は男の子に近
 づくのが嫌みたいですね。」
「男の子は、女の子はきたなくていやだから近くに行きたくないな
 ーって思ってるのかな?」
「思ってない。」と男子。
「思ってない? じゃあ、女の子が、男の子はどろだらけで汚いか
 ら近づきたくないって思ってるのかな?」
「違う。」と女子。 
「違う? う〜ん。分かった! 男の子に近づくと、かじられたり
 食べられたりしてこわいんだな?」
「違〜う(笑)。」
「違うの? う〜ん。じゃあ、どうして男の子と女の子は近づくの
 をいやがるのかな?」
 すると、何人かの男子が、
「女子に近づくと、あっち行ってよ、って言われる。」
「近づくと、けっとばされる。」
「えっ! けっとばされるの?」
「うん、そう。」
 女子のグループに近づいて、ないしょ話で、
「男の子はあんなこと言ってるけどね、本当は女の子と遊びたいん
 ですよ(笑)。」
 女の子たちの顔が、にこにこっとします。男の子たちからは、
「それは違う」「そんなことはない」と声があがります。
「あれは、はずかしいからあんなことを言っているけどね、本当は
 いっしょに遊びたくて仕方がないんです。」
「違う、違う、先生、そんなことないよ。」
「はっはっは。今度ね、いっしょに遊んでみるといいね。男の子だ
 け、女の子だけで遊ぶよりも、その方が楽しいよ。」
 
 で、今はやっぱり男女別々に遊んでますけどね………。