稲葉小学校 第3学年 学年だより

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2002. 4.17 発行
 第   5 号
編集責任者 山中
 
 

野澤裕磨君の名前を間違って表記しておりました。おわびいた
します。その他,表記が間違っていたらご連絡ください。
 
 
声を鍛える第一歩
 
 最近の子どもたちは,声が非常に弱々しいですね。
 確かに休み時間にともだちに文句を言う時の声は大きいですよ。
みんなで遊んでいる時にも大きな声が出ています。授業中でも,た
あいのないおしゃべりをしている時の声はしっかり出ています。私
のところに来て,雑談をしている時の声もはっきりしています。給
食の時のおしゃべりもよくひびきます。
 でもこれが,たとえば指名して発表してもらおうとすると,とた
んにトーンダウンなんですね。教科書を読んでもらう時も,なぜか
小さい声になってしまいます。朝のあいさつの声も小さいし(まだ
あいさつをする子はよい方ですけど……),きちんとしたことを話
しに来る時の声も小さくて何を言っているのか分からないし,職員
室への出入りの声もふにゃふにゃしています。

この子どもたちの声を,張りのあるきりっとした声にしたい
 
というのが私の当面の願いの一つです。
 そこで,昨日はしっかりと声を出す練習をしました。
「じゃあね。これから隣の教室で返事をしてもらうぞ。それをこっ
ちで聞いていて,聞こえたら合格だ。まず,やってみるからね。」
 まず,私がいい声で返事をしてきます。教室にもどり,
「どう? 聞こえた?」
「うん,聞こえた。」
「じゃあ,やってもらうぞ。」
 5人ずつワークスペースに行って返事をします。どの子もにこに
こしながら行って,大きな返事をしてにこにこしながらもどって来
ます。そこで,
「全員合格!」
と言うと,とってもうれしそうな顔をして,他の子も拍手をします。
 「では,次はあいさつの練習だ。練習は廊下でやるぞ。」
 全員廊下に出して,半分は3年生の教室前,半分を4年生の教室
前に行かせます。
「そこで一人ずつ『やまなかせんせいおはようございます!』と言
います。こっちで聞いていてよく聞こえたら○を出してください,
だめだったら×を出します。」
 子どもたちはがんばりましたよ。どの子もすばらしい声であいさ
つをしてくれました。でも,この練習は半分の子しかやらなかった
のです。なぜでしょうか。それは………。
 4年生の教室の前で叫んでいたのですが,4年生が授業をしてい
るということを,私がうっかりと忘れていたからでした。これはち
ょっと焦りました。子どもたちを教室に入れて,
「4年生が勉強をしているということを忘れていました。そこで大
きな声を出したので勉強のじゃまになってしまったね。ぼくは今か
ら4年生にあやまってきますから,ここで静かに待っていてくださ
い。まちがった時にはこうやってあやまることが大切なのです。」
と,子どもたちの前でみょうにかっこつけて,4年生の教室に向か
いました。小室先生が理科を教えていましたね。平あやまりにあや
まりました。先生も4年生もこころよくゆるしてくれました。