稲葉小学校学校課題研究通信
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2002. 2.18 発行
第 69号
文責 山中
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研究発表会見聞録 1
2月15日、小学校の公開研究発表会に行ってきました。その記録で
す。
学校まで
駅についたのは10時頃であった。地図を頼りに
小学校を目指そうと少々不安に思っていたが、構内には大きな貼り紙があ
り、保護者の方が一人看板を持って立っていてくださった。安心する。いっ
たい何時から待っていたのだろう。この時間帯に看板を持って立っているの
は、いろいろと御苦労も多いことだろうと思う。私にも同様の経験があるか
らよく分かる。我々は職務としてやっているが、保護者の方は全てボランテ
ィアである。
頭の下がる思いである。
表に出ると、そこにも保護者の方が看板を持って立っている。「おはよう
ございます。お世話になります。」とあいさつをすると、「おはようござい
ます。こちらです。」と飛び切りの笑顔で応えてくれる。
誠之小までの10分ほどの道のりをゆっくりと歩いて行った。校門付近ま
で来ると、参加者であろうか、門の外で固まって何か話している。中に入ろ
うとしないところを見ると、の保護者でもあるのだろうか、などと考
えながら行くと、何とそれは受付を待つ教員の列であった。列は常に20人
くらいを数えたままゆっくりゆっくりと校舎の中に動いている。
受付
実際の受付まで10分くらい並んだだろう。受付は、東京、神奈川、千葉
、埼玉、群馬の教員とその他の地区の教員に分かれていた。どういう基準で
分けたのかはっきりは分からないが、関東地方でありながら、栃木と茨城が
別にされていたのは複雑な気分であった。
受付で無料の研究紀要と、有料の資料集と弁当引換券をいただき、お金を
払って先に進むと、
「袋はご自由にお持ち下さい。」
という看板があり、紙袋が山のように積んであった。遠慮無く一つをちょう
だいして、その袋に荷物を全て押し込んだ。いつの間には時刻は、授業開始
5分前くらいになっていた。急いで、デジタルカメラの電池を交換して教室
に向かう。授業開始2分前である。
授業参観
教室へ向かいながら、廊下の左右に掲示されている英語活動に関する掲示
物をカシャカシャとカメラに納めた。しかし、英語活動に関する掲示物は意
外に少ない。教室内の英語の掲示物はほとんどないと言ってよい。各クラス
に共通するのは、「February」という派手目の黒板掲示物だけで、たまにイ
ラストと英語が載っている表が掲示してあるクラスがある程度だった。
さて、肝心の授業だが、これが大変な人出でとても見える状態ではない。
授業開始2分前に行ってみようというのは甘かった。
以前、有田先生が筑波の附属小にいらっしゃる時代に、何度か授業を拝見
したが、その時には授業開始30分前に、附属小に隣接する「全林野会館」
の一室に陣取っていたものだ。(有田先生の授業は参観者が多すぎて附属小
学校ではできないのであった。)その時間でも、参観者の最前列で見ること
はできない。つまり、先客が数十人いるのである。
そのつもりになってもっと早めに行かねばならない。次の時間はそうしよ
う、などと思いながら教室を廊下からのぞいていった。
最初は5年生の教室をのぞいてみた。年輩の男性教師が教えていた。子ど
もたちは静かに床に座っていて、男性教師が誰か黒板の前でイラストを指す
ように言うのだが、挙手する児童があまりいない。特に男子が誰も手を挙げ
ない。教師が何度も声を掛けるのだが、恥ずかしいのかしんとしている。あ
まり活気が感じられなかった。その後グループになってイラストを持ってス
ピーチをする活動になっていった。
他の教室はどんな様子なのだろうか。みんなこんな感じなのだろうか。と
にかく、ちょっとあちこち見てみようと思い、次の教室の入り口のところで
のぞいていると