稲葉小学校学校課題研究通信



 

2002. 2.13 発行
第 67号
文責 山中

 
 
2月12日の授業研究会記録
 
   先生、  先生、授業お疲れ様でした。今年度の研究をしめくくるにふ
さわしいすばらしい授業を見せていただきました。ありがとうございました。
 
 さて、研究会の記録です。
 今回は、ミニワークショップという企画で、3つのワークショップを開設い
たしました。それぞれのワークショップでの記録から。
1「本日の授業について」
 ① 本時で扱った基本の会話は、1、2年生にとっては難しい言葉だったと
  思う。
 ② 児童にはプレッシャーを与えることなく、「『大きなかぶ』という劇を
  やるのだ」「その中で英語を使うんだ」という感覚を持たせる。
 ③ 意味を持たせなくても、言われたことに対して返事を返すというのが英
  語なんだという感覚が持てればよいのではないか。(チャンツのような学
  習活動が有効ではないか)
 ④ ALTにジェスチャーや動物の鳴き声を教えてもらったので、異文化に
  触れることができた。
 ⑤ ALTとの打ち合わせを行ったけれど不十分であった。意思の疎通がで
  きないのが辛い。
2「総合的な学習の時間と英語活動」
 ① 今迄、聞かせる活動が少なかった。聞かせずに発音することを求めてい
  た。そのために興味を減退させていたのではないか。
 ② 今後は聞く活動を見直し、どんどん聞かせる活動を持ちたい。
 ③ VTRをこれから活用したい。
 ④ 英語活動はこれからの国際理解を図るための基盤となるものではない 
  か、英語を話すことができることは、異文化理解、コミュニケーションを
  図る上で大切な要素となるのではないか。
3「学校課題研究と英語活動」
 ① 研究主題のメインテーマはこのままでいいのではないか。英語活動に関
  するサブテーマを設けてはどうか。
 ② 日米の動作の違いなどを英語活動の時間に取り上げることで、異文化を
  理解し、豊かな心を持つことにつなげていってはどうか。
 ③ 言葉豊かにという言葉は、児童のコミュニケーション能力を高めたいと
  いう願いから出てきた言葉である。
 ④ 何となくよくて何にでも合うのでいいのではないか。
 ⑤ 英語の知識を身に付けることは悪いことではない。それを否定するので
  もない。しかし、それが目的となってしまうと、それは小学校での英語活
  動の本旨とは異なってしまう。英語に親しみ、英語を好きになるような活
  動を繰り返すことによって、結果として知識が身に付くことはあってもよ
  い。英語を身に付けようという意識を持たずに活動に取り組み、その結果
  として英語に親しみ英語を学ぶ意欲と共に知識が身に付くという方向で考
  えて行ってはどうか。
 
 続いて、御指導です。
1 今日の授業で扱われたメインの活動は三つあった。一つは単語のカードを
 貼って、ヘビ鬼の遊び方でやる活動。二つ目はナイフを刺すと海賊が飛び出
 すゲームを使って単語を言う活動。三つ目は劇の練習。
  この中で、特にヘビ鬼とナイフを刺すおもちゃの活動はよかった。それ 
 は、子供たちはえいごの表現を覚えようとしてやっているのではなく、ゲー
 ムに勝とうとして、知らず知らずのうちにやっているから。こういうことは
 小学校の英語活動の理想であろう。
  前回の6年生の授業の時に見せてもらったゲームも、子どもの遊びから活
 動に入っていってもので、結果として英語が身に付くが、ゲームを楽しみな
 がら意欲をもって活動することができる。