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│稲葉小学校学校課題研究通信           │2001.11.26 発行 
│                        │第 42号      
│                        │文責 山中      
│                        │                
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11月27日の研究授業の観点など

 明日の研究授業の観点についていくつかまとめておきたいと思いますので、
明日の授業までにどうぞご一読ください。
 6年生の授業も5年生の授業も、活動の中心となるのは
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│SKIT│                                                         
└────┘                                                         
です。SKITとは
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│SKIT……【名】【C】1 (風刺的またはこっけいな)寸劇,SKIT │
│     〔on〕.2 (軽い)風刺文,戯文〔on〕.        │
└────────────────────── 研究社新英和中辞典─┘
です。
 このSKITという活動をめぐって、授業者の先生からいくつかお話を伺っ
ていますので、それらをまじえながら明日の研究授業について考えてみたいと
思っています。ただし、私の言葉が足らない部分がたくさんあると思いますの
で、その点は、明日の授業研究会の時にお話いただこうと思いますので、ご了
承ください。
 まず、6年生の授業ですが、
┌─────────────────────────────────┐
│児童の英語活動への動機づけをいかに行えばよいか          │
└─────────────────────────────────┘
というねらいから出発してSKITに至っているわけで、skitという学習
活動、学習形態が、児童の動機付け(動機付け motivation 《to do,for
 doing》【文例】動機づけが強いほど外国語学習は効果があがる. The 
stronger the motivation,the more quickly a person will 
learn a foreign language.〜「研究社新和英中辞典」)を強めているか、
という視点が一つ考えられます。それをどの場面を見て評価するかは、参観す
る先生方の目にかかっていますので、よろしくお願いします。
 さらに、SKITの具体的な方法として、
①ある場面のSKITを一つ取り上げて、授業の前半で学習し、後半は複数の
SKITを一度に展開して行う。
②SKIT中の役柄をいろいろと交代して行う。
ことについて、その効果を考えてみたいと思います。
 次に5年生の授業です。
 中心は
┌─────────────────────────────────┐
│SKITという形態のもつ教育力、その効果             │
└─────────────────────────────────┘
の検証ということです。具体的には、
①一問一答ではない、単発ではない会話の連続を経験することによって、児童
 はしゃべったという自信、満足感を持つのではないだろうか。
②SKITによって英語表現に慣れることができるのではないか。
③SKITの学習のための準備を行うことで英語活動への意欲を高めることが
 できるのではないだろうか。
④発音や言葉の知識以前に、発話そのものへの抵抗感を持つ児童に対して、そ
 の抵抗感をSKITやビデオ(えいごりあん)によって取り除くことができ
 るのではないだろうか。
ということです。
 また、指導案の形式については、5,6年生に共通することですが、それま
での指導の流れが分かるものになっています。これまでの指導の流れの中でど
う指導していくかが見える指導案、文脈の明確な指導案というわけです。その
有効性と形式について考えてみたいと思います。
 明日の授業研究会はSKIT中心の検討会になると思います。