┌────────────────────────┐ │稲葉小学校学校課題研究通信 │2001. 5.10 発行 │ │第 11号 │ │文責 山中 │ │ └────────────────────────┘ 第1回授業研究会を終えて その2 ょうか。 「児童のニーズに応える」ということを、もっと活動計画に取り入れていっ てもいいのかもしれません。 ┌─その3 体で表現しつつ指導すると効果的─────────────┐ │ 低学年は学習しても英語がなかなか身に付かない。身に付けるには、 │ │で表現しながら指導するということが必要ではないか。 │ └─────────────────────────────────┘ MATという指導法があります。モデル・アクション・トーク・メソッドの 略称です。開発者の仲田利津子氏がこう述べています。 ┌─────────────────────────────────┐ │ 私はアメリカで生まれ育ったので、教育はすべて英語で受けた。(略)│ │そのうち私は英語を教えるようになった。しかし、生徒達はなかなか英語│ │を喋れるようにはならなかった。(略)リピートはよくさせていたが、生│ │徒達自身では話させていなかった。(略)そこで私は、もっと良い教え方│ │のテクニックやアイディアはないかと考えた。(略)私はコミュニケーシ│ │ョンの手段としての英語を教えるようになった。(略)リピートだけでな│ │く、自分たちで会話をさせることにより、生徒達の英語を吸収する力はめ│ │ざましいものとなったのだ。(略) │ │ マット(MAT)では、まず先生が教える内容の模範を示し(モデル)│ │動作(アクション)を使って、生徒にインプットする。次に、生徒にたく│ │さんのアウトプット(トーク)、発話の機会を与える(少なくともレッス│ │ンの80%)。暗記ではなく、生徒が自分で話す力をしっかり身につけさ│ │せる。先生ではなく「生徒中心」のレッスンであるため、生徒の集中力と│ │やる気を確実につけることができるのだ。 │ └───────(『学校運営研究』明治図書 2000,12 P56)┘ 授業のイメージを創る段階で、このモデル・アクション・トーク・メソッド の一連の流れを頭に入れておくと、ずいぶんと役に立つのではないでしょうか。 ┌─────────────────────────────────┐ │ その4 系統性 │ └─────────────────────────────────┘ ゲームに限らず、どんな内容をどの学年でどんな順序で扱っていくのかとい う問題は、どうしても避けて通れないことだと思います。まだ、実践は始まっ たばかりで、系統性も何も見えませんが、将来的には系統性を見据えて授業を 行うことになるはずです。 その時に、はたして教師の用意した配列に従って授業を行うということでい いのだろうかという、「その2」と関連したことがまた問題になるかもしれま せんが………。 ┌─────────────────────────────────┐ │ その5 授業技術に関すること │ └─────────────────────────────────┘ (1)児童のグループはどのような方針のもとに編成したらよいのか。 先生より「基本はペア、1体1」とのご指導をいただきました。 ペア学習をたくさん取り入れていく方向でいいのでしょうか。 (2)ゲーム運営上の時間的な無駄を省くためにどんな工夫をしたらよいか。 ゲームグッズの量に余裕を持たせる、例示の仕方を工夫する等々、い ろいろ取り組んでみましょう。 (3)どの子も活動に参加できるようにするにはどうしたらよいか。 ゲーム中、おとなしい子や声の小さい子が積極的に参加できないとい うことにならないように配慮する必要があるでしょう。 次回の研究会では、これらの課題が少しでも解決できたらと思います。 また、この研究通信の内容についてご意見、ご批判などをいただければ、そ れがまた研究の深まりにつながります。よろしくお願います。