┌────────────────────────┐ │稲葉小学校学校課題研究通信 │2001. 5.10 発行 │ │第 10号 │ │文責 山中 │ │ └────────────────────────┘ 第1回授業研究会を終えて 第1回目の授業研究会、お世話になりました。授業をご提供くださいました 先生、 先生ありがとうございました。前回の通信で「轍をたどるに してもよけるにしても」などと失礼なことを申し上げまして、すみませんでし た。お二人のつけて下さった轍をしっかりたどって参りましょう。 さて、授業後の研究会で出していただいた先生方のご意見の中から、今後の 課題をいくつか確認させていただきます。 ┌─その1 クラスルームイングリッシュ───────────────┐ │ 授業の中の、指示や説明、発問をどの程度英語で言ったらよいのか。可│ │能な限り英語を使うのであれば、必要なフレーズは何か。それをどのよう│ │に教師が身に付け、どのように児童に理解させていくか。 │ └─────────────────────────────────┘ いくつかの実践報告を読むと、「授業中は全て英語で」とか「なるべく日本 語は使わず英語で済ませる」とか「最終的には英語で指示ができるようにする」 とかという表現がさりげなく書かれています。 先生のご指導にも「全部英 語で話していい(可能かどうかは別)」とありました。 なるべく英語で済ませるとしたら、英語の不得意な私(たち?)としては、 ┌─────────────────────────────────┐ │(授業を進行させるのに) │ │・最低どのようなフレーズが必要か │ │・さらにどのようなフレーズがあれば便利か │ │(また) │ │・それらのフレーズをどのように身に付けるか │ │・それらのフレーズをどのように児童に伝えるか │ └─────────────────────────────────┘ を明らかにしていく必要がありそうです。 これについては、 先生より、「とっさのひとこと」が出されています。 これが十分参考になりますが、授業を進行させるという視点から整理し直して おくというのも大切な視点ではないでしょうか。 ┌─その2 正確な英語の指導をすべきではないか───────────┐ │ 英語活動をする以上、正確な発音、アクセントが身に付くようにするべ│ │きではないか。毎日少しずつ学習するという方法もある。 │ └─────────────────────────────────┘ このことは、次の問題に深く関わっていく、非常に大きな問題ではないかと 私は思います。 ┌─────────────────────────────────┐ │ 総合的学習における英語の授業を参観していると、惨憺たる心境になる│ │。英語に関する基礎・基本も何もない子どもが、教師の指示するままに、│ │買い物ごっこや挨拶を英語でしている様は、異様である。 │ │ 総合的学習の時間のねらいは、「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考│ │え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること」│ │(学習指導要領総則)ではなかったのだろうか。 │ │ 総合的学習における英語学習はその対局にあるものである。教師が指示│ │するままに、思考を停止して、問題解決には目を逸らし、学習のまねごと│ │をしている。 │ │ この英語学習の時間が主流を占めるようになれば、確実に、総合的学習│ │は破壊される。 │ │ 教科指導としての英語教育を小学校に導入することと、総合的学習にお│ │ける英語学習とは峻別すべきである。 │ └─────(『総合的学習を創る』明治図書 2000.12 P9)─┘ 総合的な学習の時間のねらいと、実際に行われる英語学習の有り様が矛盾す るということを指摘する人は少なくありません。この問題に目をつぶって避け て通るのか、一応の決着をつけて実践にあたるのか、どちらにすればよいでし