講師という仕事

私は98年4月から私立で非常勤講師を始め、この4月で5年目に入ります。

4月からは学校が変わりますが、講師という私の仕事を紹介します。

(あくまで自分の経験から書いていますので、全ての学校がそうとは限りません。)


1.「非常勤」講師とは

  私立の講師には「常勤講師」と「非常勤講師」がありますが、私の学校は非常勤講師のみです。

  つまり、専任教諭と非常勤講師が授業をしていることになります。

  非常勤講師を一言で説明するなら、「授業に関する業務を担当する」ということです。

  クラス担任や校務分掌、クラブの顧問などはありません。拘束時間は授業時間のみです。

  学校行事も参加義務はなく、職員会議の出席義務もありません。

  給与は学校によって時間給(授業日数により変動あり)と月給(授業日数に関係なし)がありますし、

  夏休みなどは授業がないので無給になる場合もあります。

  ボーナスも、出るところと出ないところがあり、これらは学校によって大きく異なります。

2.私の時間割

  3年間の私の時間割を紹介します。

  *表の記号の解説*

    1クラスを習熟度別に分割したうちの、上から20人を①、下から20人を②と呼びます。

    W:ライティング・・・高校の選択科目(20人) 

    R:リーディング・・・高3の必修科目        

 

平成10年度(1年目):週14時間
 

   

   

中2E①

   

   

高2B・W

    中2D①     高2B・W
  中2E①   中2E① 中3E① 中2E①
  中2E①   中3D① 中3D①  
  中2D①   中3E①    
  中2D①      
平成11年度(2年目):週15時間
    月   火   水   木   金
  中2E②     中2E②  
中2F② 中2D① 高1C   中2E②  
中2F②   中2F② 高1B 中2D①  
中2E②   高1A 中2F②    
      中2D①    
      中2D①    
平成12年度(3年目):週10時間
   火   水  金
  中3F     中3F  
  中3A  中3F   中3F  
  中3A 高3W②   中3A  
    高3W②      
     中3A      
           
平成13年度(4年目):週14時間
 
           
高3R 高3R 高3W 高3R    
高3R 高3R 高3R 高3R 高3R  
高3R 高3W 高3R 高3R 高3R  
           
           
                                                                                
平成14年度(5年目):週14時間
 
高2W      高3W     
高3w 高2W    
高3w 高2W 高3W  
高2W 高2W 高2W  
高3
受験
高3
受験
  高3
受験
   
高3
受験
         

 

3.講師をしていて感じること

・学校現場で、自分のやり方で授業が出来る。

・授業に専念できるので、空き時間や放課後などは教材研究や印刷の時間にあてることができる。

・極端なことをいえば、授業が終われば拘束時間は終わるので、自分の時間はとれる。

 大学院に行きながら、塾の講師をしながら・・・という方も少なくないです。

・よく非常勤講師は「肩身が狭い」と聞きますが、私の学校は専任と講師の交流が深いので、

 いやな思いをせずに仕事が出来る。

・緊急連絡や変更事項などの情報がやや遅れる。以前、朝から台風だった日、学校が休校になったのですが、

 何人かの講師にその連絡が忘れられたということがあった。

・生徒と接する時間は授業だけという短い時間。やっぱり専任の先生がうらやましい・・・。

・契約が1年なので、来年度の保証がないのがすこしこわい。クラス数が減少すると解雇もありうる。 

・何といっても教えることが好き!学校が好き!生徒が好き!といつも思える。