指導員記録

「一太郎・ゆみちゃん・ミソジーヌ・わたるちゃん4つどもえ」

02年8月


#31 8月28日(水)

問題山積み

9時半頃からぽつぽつと降り出した雨は止みそうにない。
5、6年生はプールということだが、ほんまにあるんだろうかと考えているとゴー、ナミマニがやってきた。アイボンはプールに行っているらしい。屋根があることを聞いてほっとしたが、キャンプ前に風邪などひかないよーに祈るばかりである。

 今日はキャンプ直前宿題DAY。私はゆみちゃんが急遽休みということで昼飯(前日残り&リード母のお知恵拝借ピラフ)作りに手一杯で、あまり様子を見れなかったが、ゴーは宿題帳、ジーコは貯金箱づくりをしていた。

 ナミマニ、ウユーらは終わっているとのことで、トランプをしたりし、ストッパーは1人、段ボールを使ってトイレをリフォームしていた。

 ピラフは本では20分と書いてあったが、2時間はゆうにかかり(怒)かなりみんなを待たせてしまった。プール終わりでやって来たアイボン・リードからはかなりのブーイングを浴びせられたが、すでに炊飯器に入っていたため「炊飯器に言ってくれ」とごまかすしか術はなかった。

 出来はいまいち味薄めであったが、おかわり続出で10合近くのご飯はあっという間、オニオンスープも足りないくらいであった。まぁ、あれだけ待たせられたら大抵のものはおいしいやろうという感じであった。作戦成功!?

 片づけに入る頃、救助信号を出していたちえちゃん登場。慣れないご飯作りにぐったりしていた私にとって非常に心強かった。

 イメージとしては夏休みも終わりに近づき、一日必死に宿題を仕上げようという感じであったが、すでに終わっている子と終わってはいないがまだまだ尻に火がついていない(私はこっちのタイプ、夏休みが終わってから必死になる)子にわかれ、宿題をする雰囲気ではとうていなかった。

 そこで急遽近くのの体育館に行くことに。たまたま空いており、しかも上履きがないとダメと言うことであったが、裸足でも良いと融通を聞いてもらい遊べることになった。

 広い体育館を10人ちょっとで貸切ということで、子供たちは走り回り、踊り、騒ぎ・・・。フラワー、マン、ピクシーらは片隅に積んであったマットを広げて体操したり、高いところに登ったりし、アイボン、ゴーはボールの投げあい、キックなどなどをしていた。わたしはそこへまじったり、ジーコとキャッチボールをしてスライダーやカーブの投げ方を教わっていた。途中からジーコ+男指導員は6年生2人に“ストレス発散”と追い掛け回されていたが・・・。

 今日はアイボンとフラワーのけんかが深刻化。そういう問題があるのは知っていたが、ここまでなるとは問題の発端からして思わなかった。一度こじれてしまうと、仲直りさせようとしたり、話をさせようとしてもなかなかうまくいかない。もっと早くに気づいて(そういうサインはあったにもかかわらず)対処するべきだったと思う。今日の時点ではまだ解決はしていない。ただ、ゴーやピクシーが間に入ってなんとかしようとしてくれたのには正直助けられた思いがした。

キャンプまで3日、問題は山積みである。

#27 8月23日(金)

「母は偉大なり」

昨日の「宿題できてない〜」という子どもたちの悲愴な表情から、午前中は宿題の時間を取ることにした。テーブルに着いた瞬間、次々と宿題を広げてやり始める。その取り組みの真剣さといったら!キャンプの話もできればと考えていたが、甘かった。黙々と宿題をする姿にちょっと感動し、欲しいとも言われていないのにカルピスを作ってみんなに配った。

一番大きな宿題を抱えてきたのが、フラワーとピクシー。「箱」を作るのだが、他の子は終わったという話をちらほら聞いていたが、この二人はまだ手をつけていないらしかった。フラワーは果物のデザインにしたいというアイディアがあり、着々と進めていた。宿題をするのに飽きはじめた子達が「ピクシーってどうやって箱作っていいか知らんねんて」といって、ピクシーの箱作りを手伝っていた。みるみるうちにピクシーの箱は完成の形に近づいていった。逆に、フラワーは思い通りにいかず、「ミソ、手伝って〜」と言ってくる。手を差し伸べるが、はて、これは手伝っていいものかどうかと考えてしまった。他のことで何かをしているのであれば、手伝うことはあるけれども、これはれっきとした学校の宿題である。それって、親が宿題をやってしまってるのと同じこと?結局、作る過程には手を出さず、そのお手伝い、にとどめてみた。

お昼ごはんは、炊き込みご飯と麩の味噌汁。お米を洗っていると「何やってるん?あたしやりたい!」顔を覗かせたのはマンだった。ちょっと意外な気がしたが、このやる気を逃してはいけない、と思い、まかせてみることに。最初は米粒をボロボロ流したり、米を研ぐというよりは、米とたわむれる、といった感じだった。ここで私もあまり言わないほうがいいんだろうと思いながらも、ギャーギャー言ってしまった。この加減が難しい。

味噌汁の準備をしてるときも、マンはじっと私の手元を見ていた。味噌を溶きはじめると「やりたい」と言ったのでこれもまかせてみた。みんなが集まってきて、今度はマンの手元に注目が集まる。最初はうまくやっていたのだが、みんなの視線を感じてか、味噌をかたまりごと鍋の中に落としてしまう。「もうー、マンー」とみんなから非難の声。これがいつものマンだ、と思って笑ってみていたが、やってみたいと言って手伝ってくれたことがとても印象深かった。

昼ごはんの時間に、リード、ジーコ、そしてニイヤンがやってきた。みんなもニイヤンに会うのは久しぶりらしく、特にアイボン、ゴーは飛びついていった。グースカ、ストッパー母からの玉子焼きの差し入れもあり(ありがとうございました♪)、久しぶりに大人数で、楽しい昼食となった。

昼食が終わり「自分の食器は自分で洗ってね」と言ったのに台所に食器の山!「自分の分洗わなプール連れていかへんでー」と脅しをかけると、最初はマンとインサイド、続いてフラワー、ピクシー、ストッパーが手伝ってくれ、すべて洗い終わる。少しずつだが習慣づいてきたかなという気がしないでもない。

昼からは夏休み最後のカカプール。腰痛ジョニーこと一太郎も合流しプールへ。到着すると自転車置き場はガラすき。プールも人影が見えない。子どもたちは歓声をあげながら中へ。今日は金曜日だから?夏休みも終わりに近づいてみんな宿題で忙しいから?といろいろと理由は考えるが、それはプールに入った瞬間わかった。水が冷たい!寒すぎたのだ!

子どもたちも最初ははしゃいでおり、最近はやっているダンスやおんぶ競争などもやってみたが、30分もしないうちにガタガタ震えだした。最後までプールの中で粘っていたのはニイヤン、アイボン、ゴー、そしてピクシーだった。アイボン母からハンバーガーの差し入れを頂いたのを機にプールから出ることにした。

プールをでたところでハンバーガーを食べていると、ジーコと一太郎が隣の公園でボールを見つけたらしく遊んでいる。それを見たアイボンは、「ドッジボールしよう」と言った。プールが予定外に早く終わったので時間はたっぷりあった。のんびりとした雰囲気のドッジだったが、とてもいい感じに思えた。それはきっとアイボン母によるところが大きいと思う。アイボン母の遠慮のない攻撃に子どもたちもタジタジだったが、自分にはできないやり方だなあと思いながら見ていた。思い切りボールを投げて、本当に当ててしまう。かと思えば、うまくボール
を子どもに持たせるように投げる。この緩急の差が何ともいえずうまいなあと感じた。そして子どもたちの表情も見ながら投げている。

子ども相手のとき、特にドッジボールはいろいろ考えながらやっているつもりではあったが、また違うスタイルを見て、正直ドヒャーという気分だった(すいません、うまく言葉になりません)。あまりドッジが得意ではないフラワーとピクシーが途中で公園の遊具のほうに遊びに行ってしまったのだが、アイボン母のやり方なら、彼女たちもうまくドッジに入れるかもしれないと思った。何が違うのかと考えると、多分それは、母親というものが持つ特性なのだろうと考えてしまう。それくらい大きいものに感じた。到底まねできるものではない。母というの
がちょっとうらやましくも思えた。

#28 8月21日(水)

「わらび〜もち〜」

夏休み最終クッキングは「夏バテ防止メニュー」と題してみんなに考えてきてもらった。施設に着くなり、「考えてきたでー」と口々に話してくれる。メニュー自体はいつもと変わらないような気がする。「どこが夏バテ防止の工夫なん?」と聞くと、いろんな野菜の名前が出てくる。野菜が今回のポイントか!?アイボン・フラワー・ストッパーは「ぎょうざ」、ジャガ・ヒサ・インサイド・ナミマニは「オムそば」、ゴー、リード、マン、ピクシーはかなり悩んだ挙句、「お好み焼き」になった。

クッキング施設に着いて、各班に人数分だけのお金を渡し、二人ずつ近くのスーパーRに買出しに行った。と、ここまでは順調だった。しかしすぐに子どもたちが帰ってくる。「R閉まってた!」きっと第3水曜日が定休日なのだろう。早く出た班も遅く出た班もみんな帰ってきて、改めて別のスーパーAへ向かった。

施設に残ったのは、ジャガ、ヒサ、ゴー、リード、フラワーで、高学年が固まった。下の学年の子が買い物に行きたがったからだろうか。しかし、あまりにも買い物から帰ってくるのが遅かったのでみんなだんだんと心配になり「あたしらが行ったらよかったなー」と頼もしいことを言ってくれた。

最初に帰ってきたのは、アイボン・ストッパー。帰ってくるなり「A、高い!」Rは安く何でも買えたらしいのだが、Aは高すぎていろんなものをあきらめなくてはいけなかったとのこと。それほど高かったのかと思うと、もうちょっと余分にお金を渡しておいたらよかったかなーと思ったのだが、よくよく見るとおやつは入っている。食材は外せてもおやつは外せない。このあたりに子どもたちのおやつへのこだわりを感じた。アイボンによると、他のチームも同じように時間がかかっているとのこと。リードは「はぁー、まだ帰ってこーへんのー」と今にもどうにかなりそうな様子だった。

アイボン・フラワー・ストッパーは早速ギョウザ作りに取り掛かる。ここの夏バテ防止アイテムは「ニラ」だった。3人なのでそれぞれやることを分担してとても手際よく作業を進めている。「手伝って」と言われていたが、手伝う隙間がない。具のみじん切りを「もっと小さくしたほうがいいよ」と言うが「わかってる」と相手にしてくれない。具を皮に包むところだけ無理矢理手伝う。セオリーどおり、具を入れすぎて皮を破ってしまう子どもたち。それでも要領をつかみ、だんだんとうまく包めるようになってきた。フラワーはちょっと変わった包み方に挑戦して、とても満足そうな表情をしていた。

次に帰ってきたのは、インサイド・ナミマニ。ここもおやつは買いすぎかと思うほどしっかりと買っている。夏バテ防止アイテムと言っていた「ピーマン」がかすんで見えるほどだった。焼きそばを炒めるときになって、具から炒めるか、そばから炒めるか、でもめていた。私もどっちだろうと頭の中で考えながら「どっちかやってみたい方でやってみたら」と声をかける。周りが「絶対に具からやって」と強く言っていたので、具から炒め始めたようだった。仕上げの「オム」はみんなの注目の元、ゆみちゃんの手によって堂々完成。一番喜んでいたのはゆみちゃんだったような。

最後に帰ってきたのは、マン・ピクシー。実はお金を渡すときに、この範囲内で買うねんで、と言うとマンに「計算機ないの?」と聞かれた。計算機を持たせれば、もっと何円以内で買わないといけないという意識が持てたかもと思ったが最終回。「ペンなら貸してあげるから、計算してみたら」というとピクシーがすぐに飛びついた。しかしそれが逆に時間がかかる元となったようだ。ピクシーに消費税も忘れんと計算するねんでと伝えると一言「しょうひぜいってなに?」わからないのも無理はないのだろうが、でも消費税という税金は、小学生も払ってるんだよ。この現実を知るのはいつなんだろう。物心ついたころから消費税が存在している子どもたちには、この存在には疑問も抱かないんだろうな。帰ってきたときピクシーは「しょうひぜいの計算がわからへんかった」これからイヤでもわかるようになるから大丈夫!

野菜を切りにかかるが、ここでもセオリーどおり指を伸ばして切り始めるマンとピクシー。「指を中に入れて」というが、これがなかなか子どもには難しい。とにかく指は切らないよう注意するように言った。ゴーが、予定していたのか思い付きからか、コンソメスープを作っていた。具を入れずにずっとスープだけ味見をしていたので、せめてタマネギだけでも入れたらおいしいよー、と呪文のように唱えていた。できあがりを見るとしっかりタマネギだけ具として入っていた。お好み焼きの最後の仕上げはわたるの手に委ねられていた。このチームは一番遅
くに食べることにはなったが、こちらで用意したごはん、コンソメスープ、お好み焼き、おまけにフルーツポンチとお昼ご飯らしい「お好み焼き定食」が完成し、一番バランスが取れていたように思った。

各班できあがったところから食べ始め、お互いに交換やら味見やらをし、あちこちで「おいしい」という声が上がる。自分たちで作ったものにも友達が作ったものにも満足している様子が伺えた。

この日一番失敗したのは、私のおやつ作りだった。言い訳するわけではないが、普通の料理は、まあまだなんとか作れるほうだが、お菓子作りに関してはほとんど興味なく今まで来ている。料理本をみているうちに、わらびもちを見つけ、それをみんなのおやつにしようとしたのだが、作っている最中に、あっちに手を出しこっちに口を出ししたため、その間にわらびもちはとんでもない状態になっていた。それでもなんとかなるだろうと作り続けたが、お菓子は繊細なもので、なんともならない。今日のゲストのヒサに「火の通しすぎ」と一発で指摘された。他の子からも「食べたことないけど、クレヨンみたいな味がする」との評を頂いた。悔しいとうなっていると、わたるに「9月からのおやつデーおまかせしますよ」と言われた。お菓子作りを身につけるには絶好の機会だが、その前にお菓子作りが向いているかどうかの性格的な問題がある。今回のような失敗が十分に予想されるため、とりあえずはご遠慮申し上げた。みなさん、へんなわらびもちを食べさせてしまってごめんなさい・・・しかし、いつかはリベンジするぞ!

#30 8月20日(火)

なんとかなる!?

 本日はスタンプラリーをするため、駅に集合。このスタンプラリー、本来ならば自分たちでスタンプを押す位置を探す(全16駅)必要があるのだが、今回はあらかじめ押す駅、場所はこちらで確認し指定した。もともとの趣旨とは異なるが、今回の目的はあくまで「電車での移動に慣れる」というもの。すべて任せていたら日が暮れるどころか、日付が変わってしまいそうだ(言い過ぎ?)。

 班分けをした後、全員に用紙とルール・困ったときマニュアルを書いた紙を手渡しルールの説明。ルールは「A・B・C・D」の4駅を回りスタンプを押してくること、ゴール地点はDである。そしてこちらの都合(ゴールに先回りするため)&電話をかける練習にもなるだろうとリーチになったら指導員に電話を入れることをルールに盛り込んだ。

 切符を買う間も男の子チーム(マリオ・リード・ウユー・ジーコ)はなにやらひそひそと作戦タイム。競争と言うと目を輝かせるのはやっぱり男の子たちである。「やったことはないけど、だいたいわかる」と言うウユーもおり、優勝候補筆頭の◎である。
 
 それに続くはアイボン・ゴー・インサイドのチーム。勢いとノリで圧倒できるか?対抗△と言ったところか。

 一方、ケイ・マン・ストッパー・ナミマニのグループはのんびりしたもので、「16駅全部集めよーや。ここ(E)まで行けば4つ集まるでー、電話するから迎えにきてな」と競争しているという意識はなさそうだ。自信はないと言うケイだが、その堅実性を見込んで大穴×印。逆に「うち、三宮はよく行くからわかんで!」とはしゃぐマンのほうが危険かも・・・。

 全員を見送ると、1本遅らせてBへと向かった。そこでアイボンらと遭遇。はやBのスタンプをゲットしていたが、とりあえず人に聞きまくったとのことである。ただ聞き方が悪かったのか、本当に知らなかったのか2回うそを教えられたらしい。

 その後しばらく彼女らの行動を観察していると、A行きを見つけるやそのホームへ走っていき乗るかと思いきや、踏みとどまる(Cに行くのが正解)と戻ってきて私の目の前でなぜか「F」行きへと乗り込んだ。あえて口出ししなかったが、出会った事で安心して「おふざけモード」にはいってしまっただろうかとちょっと反省である。

 尾行の心得1:安心してしまうので、絶対にであってはならない。
 
 スタートから1時間、男の子からリーチの電話があった。が、ここで大失態!なんとその電話をマナーモードにしていたため気づかなかったのである!!これが迷子のヘルプ電話だったら・・・。事実、そう思ってあたふた。アイボンらがGあたりでかけてきたのか、それともケイたちが本当にEまで言ったのか・・・。公衆電話のためかけなおすこともできず、留守電の内容もよく聞き取れず。あとで言われてからよくよく聞いてみると男の子(マリオとリードの声らしきのが聞こえる)たちだったのだが、慌てていたため、普通に女の子だと思ってしまった。ジャガだとわかったと思うねんけど・・・。

 尾行の心得2:電話は必ず繋がるように。

 遅れること30分、G方面へと向かったアイボンたちも(一駅で引き返してきたらしい)Aについたとリーチの電話が入った。

 しかし、ケイたちからはなかなか連絡が入らない。男の子チームがAであったという情報も入ったのだが、なぜ連絡してこないのだろうか?心配は募るばかりである。

 そのときふと顔を上げると、向かいのホームにマンが見えた。やばい!ととりあえず背中を向けて座ったが、どうやら見つかってはいないようである。それでも安心して一太郎に「Bで見つけたから20分くらいで戻れるんちゃうかな?」と連絡すると彼女らは他の線の電車に乗り込んだ。???あとで聞いてみると、B→D→A→Cと行ったり来たりしていたようだ。(ケイいわく、ナミマニたちが行こうって言うから・・・。どうやらだいぶ引っ張りまわされたようで、かなり疲れているように見えた。お疲れさん。)

 彼女らの???はまだ続き、BからDへと向かう電車を待っているとき(私は少し離れた柱の陰に隠れ)、まず特急を乗り過ごし(まあ、これはわからないでもない)、次に普通電車も乗り過ごした!のである。一太郎とも連絡をとり、特に男の子たちが待ちくたびれているということで、助けに入ることにした。結局、彼女らはその次の特急も見逃そうとしていた・・・。マンに言わせると、急行(D停車駅)を待っていたようだ。Dに急行が止まるというのに気づいたまでは偉かってんけどね。

 Dに着くと、さっそくピンバッヂをもらいに行きみんなと合流した。そこからD公園へと移動し、川べりでお弁当タイム。

 その後、川の中にちぃーちゃな魚(これが管理人さんの言う「ハエ」の子なのでしょうか?→そうです(管)を見つけると、コップやビニール袋を使ってとるのに夢中。始めは強引に捕ろうとジャブジャブやって逃がしていたがそのうちコツ(じっーと待つ、そして寄ってきたところを一気にすくう)をつかむと、3匹捕れた、5匹捕れたとどんどん持ってきた。

 そのうち、飽き足らなくなったのかズボンを捲し上げ深いところの大型の魚を捕ろうとしていた(全長40センチくらいはあるコイや名前はわからないがちょうど食べごろの川魚など)。あとみんなが金魚と言っていた赤い魚はマリオに言わせると、コイの稚魚らしい。

 男の子は(ナミマニもか)ズボンを濡らし、マリオは上の服まで濡らしわなを仕掛けたり、追い込んだりといろいろやっていたが結局取れたのはちぃっちゃな魚だけだった。それでもその魚をペットボトルに移し施設へと持って帰ることにした。

 もって帰るまでに数匹死んでしまったが、それらはストッパーらと近くに埋葬し、ある人のアドバイス(狭すぎる)で2つに分けると元気を取り戻した、と思う。(次の日1,2匹は死んでいたが、残りはぴんぴん泳いでいた。)

 
 今日はキャンプに向けての練習であったが、気づいたことを2つ、3つ。早かったチームに共通するのは、とにかく人に聞きまくったということ。ケイのチームはわからないが、見た感じあんまり聞いてなかったかも。自分らで考え判断してやるということも大事だからそれはそれでよいと私は思うが、時間を優先するなら徹底させたほうが良いかもしれない。

 あと、帰りの電車内は騒ぎすぎ。大きな声を出す、どたっと座る、うろちょろする。もちろん、行きは見ていないので何ともいえない。帰りという開放感がそうさせたのかもしれない。しかし注意する人がいないときどうするか。シーンとしてろとは言わない(それはそれで気持ち悪い)が、ちょこっと頭の片隅に冷静な自分も置いておいてほしい、特にリーダーには。

 当日は土曜とはいえ、朝の早い時間で込んでいることも予想される。船や高速バスは逆に込んでいるかもしれない。そして今日は3〜4人だったが、当日は6人前後となる。集団で迷子は良いのだが、はしゃぎすぎてはぐれることのないよう気をつけさせる必要もあるかな。

 まあ、今日見ていた限りなんとかなる!!だろうか・・・?

#26 8月10日(土)

「番外編 夏祭り」

今日は、施設での夏祭り。7月末からフルスピードで準備をしてきたが、本当に出来上がったのかどうか少々不安でもあった。それを確かめる意味でも祭りに参加。もう一つ、当日腹痛のため来られなくなったワタルから、大事な伝言を預かっていた・・・「ハンマー作って下さい」

開店時間ギリギリに到着。大人も子どももすでにそれぞれの店のスタンバイをしている。魚釣り、ヨーヨーつり、わなげ、小麦粉粘土。食べ物関係では、カキ氷、鮭ずし、フランクフルト、とうもろこし、ポップコーン。そして昨日、ジャガとワタルが一生懸命作っていたもぐらたたき。リードがもぐらになるものと思っていたので、ジーコ・ムッチとともに小麦粉ねんどペッタンに夢中になっていた、リードに声をかけると「そんなん知らんで」。え。ジャガもワタルもいないし、もぐら不在のもぐらたたき・・・あまり深く考えずにもぐらたたき用のハンマー作成に取り掛かる。

もぐらたたきに興味を示した救世主があらわれた。フルーツとマンボウだ。特にフルーツはダンボールの囲いが気に入ったらしく「ここフルーツのおうちにする。ここに住むねん」といってご機嫌だった。練習といって、フルーツとマンボウ相手に、即席ハンマーでもぐらたたきを始める。予想以上に喜んでいるもぐらたち。ずっとやってくれそうな気配だったので一安心。

なかよしの子どもたちはしっかり店番をしながら、しっかり片手にカキ氷やポップコーン、フランクフルト等をかかえている。私にもお声がかかったので、外へ出て、ストッパー・ナミマニの輪投げに挑戦。ここの輪投げはなかなか力作だなあと準備段階から感心してみていた。子供用のラインは決めてあったが、大人のラインはなく急遽作成。5本のうち、2本は点数のあるところへ入れることができ、なんとか面目は保ったか。点数をかいた表彰状をもらう。

次はマン・インサイドの魚釣り。一人3匹までと決められており、それぞれにあたり・はずれが書いてある。かわいい魚がいっぱい泳いでいる。ここでも表彰状をもらった。しかも男の子用と女の子用と別れている。なかなか考えている。フラワー・マリオが担当のヨーヨーつりも久しぶりに挑戦。誰かが6個取ったというので、それを目指したが6個目でダウン。久しぶりの割にはなかなかよかったのではないかと自画自賛し、1つ気に入ったのをもらう。

鮭ずしやカキ氷もごちそうになり(おいしかった!)、中へ戻ると、フルーツもぐらが奮闘中だった。最初は頭を出していたのが、さすがに疲れたのか、かわいい足が穴から出入りしていた。タックンが、もぐらたたきを気に入ったらしく、何回も何回もやっていた。そのたびにフルーツもぐらは「えい、えい」と声を出しながらやっていた。

フラワーがもぐらたたきをみて「これずっとおいといてなかよしで遊んだらいいのに・・・」とうれしいことを言ってくれた。当然つぶすものだと思っていただけに、しばらくは遊べるかなと思っていた。が、甘かった。閉店後、フルーツ、マン妹、リード妹の手によってあっけなく解体へ。いっぱい作っていたヨーヨーも子どもたちの足によってパンパン割られていった。子どもたちはそれを楽しんでいるようだった。施設内に引いていたビニールシートを片付けるときも、シートに自ら包まれるようにして遊んでいた。こんな光景を見ると、まだまだちっちゃい子どもなんだなあと思ってしまう。

閉店後、おなかがすいていたので余っていた鮭ずしを買って昼食と思って子どもたちと食べていた。すると、インサイド母特製カレーがあるという!それを聞いていればもう少し我慢したのに・・・お母さん・お父さんたちも含めた昼食会となった。準備等々大変だったとは思いますが、お疲れ様でした。子どもたちもなんだかんだ楽しんでいたような気がします。私一人お客として、いろんなものを食べあさり、ゲームで楽しませていただきました。

#25 8月9日(金)

「熱闘甲子園」

今日は甲子園観戦の日。集合したらすぐに出発するつもりが、「行くぞ」と声をかけてもダラダラ。すぐのバス停まで自転車で行くとのたうちまわる。そして例のごとく?地元の地理に不案内な指導員たち。バス停乗り場でこれでいいんかと思い悩む。ジャガのアドバイスもあり、別のバス停へ移動しようとすると、乗りたいバスが通過・・・先が思いやられるスタート。

バスに乗ると全員速攻で座席に座る。フラワー、ナミマニなどは、前日に私が披露した「歌」が相当気に入ったらしく、バス内でも披露してくれる。楽しんでくれるのは非常にうれしいが騒がしくされるのは困る。ボリュームを最小限に抑えるように言いながら、それでも楽しそうなみんなの表情にこちらもつられてしまう。

駅に着き、次は電車に乗る。マン「どこまで切符買うの?」私「今日はどこまでいくの?」マン「知らん!」マリオなどが「甲子園やろう」とフォローを入れてくれる。ほんと助かるよ、6年生。切符をなんとか購入し、いざ電車へ。6年生の先導によってなんとか電車にも乗れる。ヒヤヒヤものだ。

甲子園に到着。もちろん無料の外野へ向かい、3塁側に陣取る。着くなりリードは「お弁当食べていい?」と聞いてくる。もうおなかすいたんかい!ジーコが双眼鏡を持ってきており、みんなそれに飛びつき球場や選手たちを見ているようだ。そして昨日のオリエンテーリングの景品だったミニ扇風機も回り始める。試合は序盤に点数が入ったものの、中盤は静かな流れ。一番熱心に試合を見ているのが野球少年のジャガ、ジーコ、そしてワタル(少年!?)。マリオは漫画を持ってきており、暑いさなか読書に没頭していた。「こんなところまで持ってくるかー」とアイボンから非難をあびていたがお構いなし。リードは野球を見たり、マリオの漫画を見たり、お弁当・おやつを食べたりと一人忙しそう。

今日の試合は外野も一杯詰まっており、なかなか自由には動けなさそう。女の子に野球はどうかなーと心配していたが、アイボンはかっこいい選手の追っかけに必死。チアガールの応援にも「かっこいい」を連発していた。ストッパー、ナミマニ、フラワーは、試合最初に出てきたレスキュー隊が気に入ったらしくここでも「かっこいい」声援が飛ぶ。インサイドは「ボールが見えへん」といいながらもじっと見ている。マンは今まで見た野球の試合すべて、自分が応援したチームが負けるというジンクスの持ち主らしい。マンが「3塁側のチームを応援する」と言ったせいかどうか、試合は1塁側チームのリードで進んでいる。「マンが応援するからやで」と3塁側チームを応援する面々から野次が飛んできて、マンは泣いてしまった。そんなこと気にしなくていいのに・・・それくらいのこと、と笑い飛ばしてくれるようになってほしいな。

さていよいよ9回の攻防。先行の1塁側チームに駄目押しとも言うべき点が入り、応援する3塁側チームはますます不利な状況に。このまま終わるのももったいないなーと思い「野球は9回からやで」とハッパをかける。リードが「三者凡退で終わりや」「ゲッツーで終わりや」と予想をしてくる。しかし本当に野球は9回からだった。後攻の3塁側チームがヒットなどで連続出塁。そしてついに点数が入った!みんな歓声を上げて応援を始める。さらに1点追加。これはもしかして!さらに応援に熱が入り大興奮状態。ピッチャー、バッターの一挙手一投足に注目。「緊張する〜」とインサイドやアイボンは叫ぶ。2アウトでランナーが2人出塁、2点差。一発ホームランが出ればサヨナラ、という場面が続く。女の子はお祈りモードに入っていた。しかしその願いもむなしくゲームセット。終わった瞬間、一気に緊張の糸が切れたような状態になった。

「おもしろかった!」「もうかえらなあかんの?」「もっと見たい」「ホームラン見たかった」口々に感想が飛び出てくる。たった1試合でもこれだけ印象に残るなんてさすが高校野球。いい試合を見せてくれた、甲子園球児たちに感謝。施設に帰っても、アイボンやストッパーが、対戦表のチーム名がわからないといってフリガナを書き込んでいる。これを機会に高校野球に興味を持ってくれるかな。最初の心配はどこへやら、行ってよかったなーと思えた一日だった。

が、しかし。
施設に帰ってきて、次の日の祭りの準備に取り掛かっていた。みんな最初は真面目に取り組んでおり、いいかんじで祭りの準備はすすんでいたのだが、その日近くで行われる夏祭りの話になり、携帯電話を使い出したり、挙句の果てに「じゃ、帰るわ」といって片付けもせずに帰ろうとした。さすがにこれにはカチンときて「ちょっと待て」「明日、祭りができるくらいに片付けて帰り」と言って居残りをさせた。みんなしぶしぶの表情。やることはやってもらわないとね。

#29 8月8日(木)

失敗オリエンテーリング
今日がホントの“葉っぱの日”である(笑)。きっと7日は“花(鼻?)”の日だ。花といえばなかよしの花であるハイビスカスの“ハイビちゃん”は、一度だけジーコ母に咲いたところを見せたきり花をつけていない。子ども達の絵日記も停滞気味である。なんとか意地を見せてもう一花咲かせて欲しいなぁ・・・。

 朝、前日から体調を崩していたゆみちゃんから休むという連絡があった。かなりの緊急事態である。とりあえず、「もし何かあれば連絡して」と言ってくれていたミソジーヌに緊急連絡。すると「なんとか昼過ぎに行きます」との返事が。レポート中にもかかわらず、ほんと感謝、感謝である。

 午前中の予定は夏祭りの準備であったが、子ども達は輪ゴムでの遊び(当てあい)に夢中である。それを注意しながらも、昼ご飯の準備もしなければならない。といっても今日はジャガ家特製カレーであったので、ご飯を炊いて、お茶を入れ替えるくらいだったのだがそれでもミソジーヌが来るまでどう乗りきろうかという感じであった。

 なんとかご飯の準備を手伝ってもらおうと声をかけると、多くはあいもかわらず「いや、無理」であったが、ストッパーがすすんで手伝ってくれた。ちょっと感動!

 米をといでくれたのは良いのだが、計量カップが無く適当に入れたので水の分量が分からない。そこへアイボンがぷらっとやって来て、「水少ないで」と一言。「そうなん?」といかにも頼りない指導員であったが、そのきっぱりとした口調にアイボンを信じることにした。

 やっと一息つき、夏祭りの準備に取りかからせることにウェイトをおくことが出来た。こういうとき一番に動きそうなジャガがマンガに夢中であったので、「やらんの?」と聞くと、「する事決まってない、当日も来られんし」とのことである。せっかく来ているので何かやってもらおうというのと、あまりうるさく言うよりこっちが何かやってたら他の子たちも始めるかなぁという淡い期待も込め、リードも誘い近くのコンビニに段ボールをもらいに行った。

 「モグラたたき」と「ボール入れ(よく鬼とかが書いてあるやつ)」のどっちにしようということだったが、モグラたたきを作ることになった。ジャガは段ボールをうまく組み合わせたり、穴をあけたのをふたにして中を見えなくしようなどいろんな工夫をしていた。

 その間、女の子たちもフラワー母が持ってきてくれたアイスに入っていたドライアイスに興味を示しながら(こういう時ドライアイスがどういうものか上手く説明できれば理科など興味を持ってくれるのにと最近起こったドライアイス爆弾事件を思いながら考えてしまった)も、ポスターを書いたりとそれぞれの作業を続けていた。その中でも、輪投げ班(ストッパー、ナミマニ)がペットボトルに色水を入れていたのには、なるほどなぁと思わされた。

 ご飯は上出来!アイボン様様である。カレーも好評で、ご飯は量が足りないくらいであった。食べ終わると、これまたストッパーが「洗うわー」と言い出し、みんなの分を洗ってくれた。かなりの感動!!である。これが全員に拡がればよいのだが、いかんせん洗い場が少々狭いので自分の分を順番に洗う、もしくは日番制にするのどっちかで進めていこう!と思案中・・・。

 午後からはオリエンテーリング。ルールは1時間半でどれだけ消防設備を見つけられるかというもの。消火器は1点、消火栓は2点、防火水槽は3点ということにし、景品はアイボン・インサイドら女子軍の要望でミニ扇風機。ただ、ここで消火器を1つ1点とするか、1つの棟で1点とするかの説明があやふやだった事であとあとごたごたしてしまった。そして結局そのごたごたで1回目のオリエンテーリングは失敗(順位つけられず)に終わった。

 そして若干のごたごたをひきづりつつ、2つ目のオリエンテーリング。5,6年生の宿題完成を目的とした鳥のねぐら探しである。M園内で鳥の巣を見つけたら指導員に報告、確認するまでを競うというものであったが15分もするとアイボンチームは「おらへーん。M園相談所のおっちゃんもこんな暑くなるとおらんなる(ツバメなどは)言うとったもーん!」と戻ってきてしまった。

 他のチームも結局見つけることができなかったため、急きょ2つ目のオリエンテーリングは「セミの抜け殻集め」にかわった。優勝したジャガチーム(ジャガ、リード、ナミマニ)は40数個の抜け殻を集め、他のチームをあわせ100近くの抜け殻が並ぶ様はかなりインパクトがあった。

 今日はオリエンテーリングでごたごたしてしまった。その失敗(ルールの不徹底)がチーム分けや2回目の景品の話しまでとび一時収拾がつかなくなった。こっちがルールをあわふやにしてしまったという負い目からあまりきつくも言えず、まとめるのに時間がかかり自分でもほんとどうして良いかわからくなってしまった。最後の方はなかば強引に次へと進めたが、納得いっていない子たちもいたんじゃないかなと思う。そんな中「景品無かったらオリエンテーリングせーへんのか?」などみんなをまとめようと間に入ってくれたジャガに感謝!!である

 今日はもっと準備をきっちりしてルールを徹底させていかないとダメなことを身にしみて感じた。準備の重要性とルール(遊びだけでなく)の徹底、自分なりの怒るかどうかの境界の徹底も含め自分なりに今後の課題が見えた一日であった。

#47 8月8日(木)はれ

「カギ マン ドコ」

今日は8月8日。葉っぱの日である。明日は8月9日で野球の日。8月29日は焼肉の日でとある焼肉屋では生ビールが100円である。そんなことはさておき、今日は今年二回目のクッキングの日である。前回の反省をふまえてのクッキングデーである。

前回の失敗といえば設定金額を決めなかったことである。ある班はかなり高額のフルーツポンチを作ってた。あと今回は料理のテーマを決めた。それは旬の夏野菜。さてみんなはどんなものを作ったのであろうか。

さて、私達指導員は10時に施設に集合だが、子供たちとヘルプのリードママは9時に集合して買い物リストを作ってくれていた。リードママありがとうございます。私が施設についたらほとんどの子がマンガを読んでいた。なんかこのごろ特に男子は施設にいる時ずーっとマンガを読んでる気がする。やっぱりなかよしにきてんねんからマンガは家でよんで欲しいとは思うが、女子の圧倒的なパワーに押されてマンがに逃げるというのもあるのも少しはあると思う。ここらへんのまとまりのことは課題である。

みんなはクッキングの施設に着いて買い物に出かけた。私はインサイドの家にちゃリンコを借りてから、そして軽く迷ってから遅れて施設についた。今回はわれわれ指導員も自分の昼ご飯を作ることにしていたので、我々も買い物をしなければならない。しかし、初めての土地なのでどこにスーパーがあるか分からない。だから急いで買い物に行った子達を追いかけた。すると、ピクシーに出会った。ピクシーは「ラポール、ラポール」と歌っていた。ラポールというのは心理学の専門用語だったのでなんで小三のピクシーがそんな言葉しってんねんやろと思ってたら、どうやらスーパーの名前やったらしい。少しほっとする。

スーパーに着いて買い物にねっちゅうする子供たちに会う。週刊誌の表紙に載ってるモー娘の名前をいいやってる子にもあった。今回は400円×人数と金額が決まってるので案外みんな真剣に買い物をしている。少したってからフラワーがやってきて「一太郎、私らなあ800円でいるもん全部買ったで。すごい」とじまんがおでやってきた。「それはすごいなあ」というと嬉しそうに去っていった。500円くらい節約して買っているのでほんとにすごい。そう感心してるとマンが苦笑いでやってきた。だいたい察しはつく。「うち、自転車のカギなくしたー」という。マンに限らずメンバーのカギなくしはなかよしの一大イベントであるが、とりわけマンはそのイベントを盛り上げるヘッドライナーのような存在である。いつものイベント場所は施設なのだが今回は人の多いスーパーということでたちが悪い。「私、買い物してる時はもってたんやけど、気がついたらなかった」とマンが言う。これは私にも経験がある。何かにねっちゅうしてると手にもってるとい感覚がなくなっていつのまにか落としてしまう。わたしとわたるは買い物をしながら探した。探しながらなんか違和感を感じた。マン以外子供たちはみんな帰っていた。なんかすごく悲しくなった。そしてマンが「うち外を探してくるわー」というので「見つかったら俺らに言ってやー」と言うと「言わんと帰る」というので「あかんぞ、言えよ」というとそのまま外に出て行った。10分ぐらいしてからマンが戻ってこないので、ほんまにカギ見つけてかえってもうたんかなと思い。わたるにスーパーに残ってもらい、私は荷物を持って施設に帰った。施設に帰ってもマンはいなかった。どこいったんやろと思いながらもマンの班の子達に「自分ら誰か一緒に探したれよ!」というと「マンがさき帰ってい
いって言ってたし」とか「もうこんな時間やで」とか言う。両方とも正論ではあるがなんかすごく悲しい。腹も立ったがまずはマンを探さなあかんと思い。スーパーに戻った。スーパーに戻ると血眼になってかぎを探すわたるがいた。マンがいないというのを言ってマン探しを始めた。それから10分くらいしてからリードママから電話ありマンが帰ってきたことを知った。

帰って私がマンに「なんで何も言わんとかえんねん」というと「帰るって言ったし」という。私もわたるも聞いてない。しかし私はマンが無事かえってきてよかったというのが先行し腹が立たなかった。かぎはまだ見つかってなかった。

こういうこともあって私はみんなが料理してる様子をあまりみてない。というわけで余りかけない。そして各班ともになかなかインパクトの強いものが出来上がっていた。マリオの班は肉野菜ラーメンが出来上がりかけていたのだが、どうもめんの量が多すぎる。「ちょっと麺おおいんとちゃうか」というと「大丈夫やから口出しせんといて」と言う。うん、そうだ。ヘルプがこない限り子供に任せないと今日の意味がない。何か失敗してもそれが自分達に帰ってきて、それを考えてもらうのがベストだと思い。それ以来どこにも口出しするのを止めた。私も子供の時はなにかと横から口出しされるのは嫌だったのを覚えている。しかし、見守る立場としてはものすごい口出ししたくな
る。このジレンマに少し陥る。アイボンの班はとても新しいトマトスパゲティーを作っていた。トマトをつぶし、ペースト状にして、ボールに保管しているのでてっきりそれをかけて食べる冷性パスタかなあと思ったのだが、そのあとにミートソースの缶を開け出した。驚くことに温めずにかけようとした。さすがに注意した。そしてミートソースをかけ、トマトをかけ、ツナ、半いためのたまねぎをかけまぜて食べていた。私も頂いたが、うーんなんとも新しい味。22世紀の味がした。アイボン曰く「歯磨き粉のあじするー」。毒性の低い歯磨き粉の完成か。ケイの班は比較的順調で夏野菜を使った焼きそばはすでに出来ていた。そしてデザートのフルーツポンチやジュースの分量で争っていた。「ちょっと多いぞ、せこいぞ!」「多くない、一緒や!」そして食べて皿洗いなどのかたずけをしたのだが、とても印象に残ったのがピクシーだった。彼女は家でも手伝いをしてるのか率先して皿を洗っていたのだが、かたずけをしないほかのメンバーに「もーかたずけてよー」とか、また皿を洗ってるのに皿を汚したマリオに腹が立ったのか「ちょっとー、私の仕事ふやさんといてよー」と怒り気味。普段の控えめのピクシーとは違う面が見えて私は嬉しかったが、マリオは案外タジタジだった。

それから近くの公園で遊ぶ事にしたのだが、なにしろ35度以上の猛暑。みんな小さな日陰でごろんとしてたり、ちいさな野球をしてたり。我々指導員もバテ気味で「みんなでなんかしよーぜ」と言う気にはならなかった。それほど暑かった。

#28 8月6日(火)

代理プール
今日も雲一つない青空である。暑い!でもせっかくのプールなのに曇り空ではもったいない。今日の予定はプールランドである。

 ところが、なんとマルサから「火曜日は休館日なので他探してみます」との電話が。(こちらの雲行きはかなりあやしい・・・)そんな中続々と子ども達は集まってきたのだが、それを切り出す勇気はなかった・・・。が、そういうわけにもいかず、そのことを話すと案の定すごいブーイングであった。そしてその怒りは私にも向けられたが、休館日を私のせいにされても・・・と言う感じであった。(いや、下調べもしなかったという点では責任あるかも)

 子ども達は「チボリ」や「弁天町のプール」に行きたいと言い、その凄さ・素晴らしさを身振り手振りで熱弁をふるっていたが最終的には「カカプール」「市民プール」のどちらかに行くことに。「市民プール」にはすべり台があるらしく、こっちの方が人気があるかと思いきや何もない(普通の四角い、何のひねりもない)「カカプール」が圧倒的多数であった。

 プールに着くとちょくちょく‘なかよし’にも遊びに来ていたC子・N美姉妹がおり、T兄妹も含めいつにもまして賑やかであった。

 フラワー、インサイド、ナミマニらはさっそく前回りや倒立などを始めていたが、勢いも付けず後ろ回りを3回連続でするなど来る度事に進化しており驚かされる。どれだけ倒立していられるかの勝負ではフラワーが15秒という記録を打ち立てた。珍記録では倒立の出来ないストッパーが片足をちょっとだけ出して「倒立」と言い10秒くらいは粘っていた。

 アイボンも前回あれほど苦労していた前回りをいとも簡単にこなしており、成長の跡がうかがえた。

 男の子達はビーチボールの奪い合いをしており、それは途中から男子VS女子の構図に代わっていった。いつもと違い今日は男の子が多く、指導員も含め女子軍は劣勢を強いられていた。

 昼食をはさみ(プールから上がっていたのはその間、ほんの10分くらいでは)、4時間くらいはプールで過ごしたが、何もないプールでも子ども達は飽きることも、疲れることも知らない。はじめは鬼役の指導員2人で追っかけ回していたが、最後は捕まればひっつかれ(背中・腕・足至る所に)るので何とか逃げようと必死であった。
 
 はじめは楽しみにしていたプールランドがダメになり、いつものプールと言うことでどうなることかと心配したが、なかよしメンバーの真価を発揮し何もない(しつこい!)プールでも
遊びを発見し満喫している姿はさすがと思わせるものがあった。

 プールを出て施設に戻ると16時くらいであった。そこで少し遅めのおやつを食べながら前日決めていた班に分かれ明日のクッキングのメニューを決めることとなった。今回はテーマを決め「夏野菜を使った料理」と言うことであったが、リードはそれを聞く前から「やきそば」と決めており、テーマを聞いてから「夏野菜を入れたやきそば」に変わっただけであった。

 チームナカムラ君(アイボン、フラワー、インサイド、マン)はトマトスパゲティー。マンはトマトが嫌いということであったがそれを食べられるようにしようという親心?らしい。マンもそれで良いとのことであったので決定に。

 もう1チームはマリオとナミマニの2人に(ピクシー不参加の予定)ゆみちゃん。はじめナミマニにチーム名何にすると聞くと、遊びに夢中のナミマニは「うんこまんチーム」と適当な返事。アイボンもはじめ「うんこちーむ」でええと答えるなどさすが?姉妹である。

 結局、明日9時から集合して決める時間を取るということになってからは、「明日でええやん?」みたいな雰囲気になり、買い物リストなどは持ち越すことになった。

 今日の問題点は「鍵」である。朝イチからナミマニの自転車の鍵(自転車を交換していたインサイドがなくす)がないと大騒ぎ(指導員だけで当事者であるナミマニは全然気にしていない)。なくしたのはインサイドであるがナミマニもインサイドの鍵を床にほってたのでレベルはあまり変わらないかも。

 プールから上がると、今度はマンの鍵が行方不明。結局なくさないように水筒の中に入れていたことを思いだし無事?解決。

 これは別に今日だけの問題ではなく、普段からしょっちゅう起こっていることである。とりあえず「鍵BOX」なるものを
施設には作ったが、普段から同じ場所に入れておくなどの意識づけを計っていきたい。

 これは鍵だけでなく、切符とかにもあてはまるかも・・・。ああ、キャンプの心配の種がまた増えてしまった様な気がする・・・。

#46 8月5日(月)はれ

「回顧」

今日も暑い、確かな地球温暖化を感じさせる暑さである。今日は小学校の体育館を使える日である。さすがに体育館の中では外よりすごしやすいが、体育館独特の暑さがある。体育館に着いて開口一番ケイ「腹へった」「まじかい、まだ10時半やで」「でも、はらへってんもん。我慢できひん。11時になったら食べてもいい?」「いや、昼飯は12時って昔からきまってるやろ」「ちがうでー、普通は11時昼ご飯たべんねん」「どこのひとやねん」という問答でほかの腹へったと言う子達を抑えた。

さて、体育館に入ってからだがみんなめいめいにいろんなもので遊んでいる。まあ最初はこんなもの、最後になってみんな一緒になんか一つのことで遊べたらいいなあと思っていた。私は主に男子達と遊んでいたのだが、やはり最近のなかよし、男子と女子がすぱっと分かれる。小学校中学年の子達中心なので同姓どうしであつまりたがるのは仕方ないか。

マリオは私のボロボロのバッシュに興味を示し、私と靴交換をした。驚くことにマリオの靴は私の足にピッタリであった。足デケー。それからジャガの呼びかけでバスケをすることになった。彼はよくこういう呼びかけを全体にしてくれる。しかし、女子達は男子と一緒にゲームをしたがらない。仕方ないのでジャガ、ジーコ、マリオ、わたると私でした。なかなか白熱した試合を外から見てる女子達や、なんかキャスターつきの跳び箱でバスごっこしてる子達が試合の邪魔をしてた。なんかこの様子を見てみると、女の子達もみんなで一緒に遊びたいとは感じてるとは思うのだが、でもそれを表現することが恥ずかしかったり、何の遊びで一緒に遊んだらいいのかが分からなかったり、なんか自分との折り合いがうまくつかず、いつもやってもいないうちに「そんなんおもろない」とか「そんなん嫌じゃ」などいってしまうのではないかと感じた。

バスケが終わって少し休憩してからもまとまらない。普段きているメンバーたちは集まって、なにやらあそんでいる。アイボンはその中に入って楽しんでいる。ケイは比較的いろいろなところで遊んでおり、男子とも比較的一緒に遊んでいた。私がボール二つでドリブルをついてると、妨害するためにボールを投げてきた。それを私がいかによけるかというゲームにいつしかなった。ジーコは私が仕掛けた遊びに比較的のってきたし楽しんでいた。

それにしても本日は私は案外雷をおとした。いろいろなことがあったのだが、どれにも共通してることは、自分の自己主張はするが他人の話は聞かない。ひどい時は聞かないくせに否定する。自分さえよければという気持ちが強い。など、これをみるとまとまりにくいのがよくわかる。例を挙げるとキックベースの途中に飽きたか、他のことに興味を持ったかで自分がいなくなればゲーム続行不可能なのは分かってるくせにぬける。掃除の場面でもたくさんかたずけるものがあるのに少しだけして「もう、やったし」といって遊ぶ。平気で他人の嫌がることを言ったり、やったりする。などなど。やっぱりこんなことを見かけたらどんどん怒っていこうと私は思っている。

今の状態は仲のいい友達集団とその周辺といった感じがしないでもない。たまに「おっいいねー」というほどまとまったりするのだが、ほとんどは全体としてはまとまっていない。それは我々にも責任があるだろう。たまーにいわれてかなりへこむことばがある「まっせんのときがよかった」と。まあへこむのだがたしかにそのとおりと思うところもある。というのは彼女は私が見るからに第二のお母さんといった感じがして、なんか包み込む感じがして落ち着く感じがした。残念ながら私にはそんな包容力はない。しかし、なんでも受け止めようとはしているつもりである。

私が思ってるのは、子供たちをまとまらせてそんないい感じを作りたいと思っている。具体的には高学年(リーダー的存在)を中心としたまとまりを期待している。うーんなんか話が飛躍しまくってるが私が言いたいのはもうちょっと上級生は上級生としての自覚をもってほしい。下級生の子達とわいわいするのはもちろんいい!しかし、下級生と一緒の立場ではない。別にプレッシャーはかけるつもりはないのだが、今日のアイボンとケイと会話してる時にこのことをおもった。私は7日のクッキングの班は6年生をリーダーに3班つくろうとしてたらアイボン「私、ケイと一緒になりたい」という。ケイもそうじゃないと嫌というようなことも言う。そして私を諭すようにアイボン「インサイドとかナミマニとかは一緒の班になれるのに私らだけ班が別になるのは不公平や」と言う。これは先に述べたことをあまり自覚していない発言だと思う。うーん、ちょっと長期の6年生に期待をかけすぎなのだろうか?でもこれは長期とか、またなかよしとかにも関係なくとも大事なこととも思うし。

今日はあまり日記になりませんでした。ゴメンナサイ。

#45 8月2日(金)はれ

「水族館族」

今日は予定では水族館に行く予定だったのだが、昨日の帰りにフラワーママやゆみちゃんらと話していて、体力の問題とお金の問題とで明日は水族館にいかないよりにかたむいていた。しかし子供達の間ではテンションがあがっており、いまさら中止にすることは出来なくなっていた。彼らはなんか特別に水族館に行きたいという子は少なく、「遊園地いこー」とか「宝塚いきたい」などなどお出かけがしたいといった感じだった。「今日は水族館行くってきめたやんか」という「あっこもう飽きた」とか「10回以上いった」とかのたまいはる。「ほな今日はやめとくか」というと「いやー、いきたーい」と大勢。どないやねんと思っていたのだが、一人アイボンは「うち、ここで遊ぶのがいいわー」と言う。案外言葉と気持ちがうらはらなとこがあるアイボンではあるが、あえてうらはらにする意味を考えた。分からない・・・。「そうかそれでもいいねんで」というと「みんな行くって言うしいくわ」という。うーんと考えたがいざ出発してみると案外テンションがあがっている。少しほっとする。

案外電車賃が高いのにビビリながら電車に乗る。電車に乗るやいなや2、3人の子がつり革で遊ぶ。電車の中でやったらあかんベタな遊びである。「やめろ!」と注意して止めさせたが、私自身もむかしやっておこられたことを思い出した。子供たちはそんなことをしたら他の人に迷惑がかかるからしたらあかんということは分かっていると思う。しかし、あまり電車にのらないということと、お出かけが楽しみということのテンションの上がりからくるものだろう。だからそこへんをわかって注意すると案外うまくいく。

乗換を2回ほど済ませて、水族館の最寄駅に着いた。そこから15分くらい歩いて水族館に到着。アイボン、インサイド、フラワーら「二つの班に分けてまわりたい」と言う。勝手に班分けして水族館に入っていく。ある時刻にある場所で待ち合わせをして班に分かれて見ていった。班というよりか、アイボン、インサイド、ナミマニ、フラワーらが一緒に回りたいだけというかんがしたが、不平が出なかったからそうさせた。

久しぶりに登場のマリオはリードが帰り、男子が一人、6年生はアイボンだけという状況から私と一緒に行動をするということになった。しかし、いざ水族館に入ると「なんか二人やったらつまらんから、前にいるゆみちゃん、ピクシー、マン、ストッパーの班と一緒にまわりたい」というのでついていった。するとマンが私に着いてこんといて欲しいというようなことを言う。どうしようか迷ったがマリオのこともあり前半は一緒に回った。水族館の中ではみんなおおはしゃぎであった。ピクシーはいろいろなものを見て「うわー」ト驚き。そしてたまには「おいしそう」などという。マリオはいろいろな魚を見てはいろいろな雑学を披露していた。最後の方は何故か私に歴史の問題を出してきた。なんでやろ。さてみんなでイルカショーを見ることに。進行役のお姉さんが誰かにお手伝いをして欲しいというと、会場には子供が多かったのでみんな「はあーい」と手を挙げている。わたしの見える範囲ではアイボンとストッパーが元気よく手を挙げていた。しかしどちらも落選。けれどもみんなものすごく楽しんでいた。ご飯を食べた後、アイボン、インサイド、マン、ナミマニ、ストッパーなどは「もう一回イルカショー見にいきたい」といってダッシュで行ってしまった。二時間後、みんなイルカショーを見て帰ってきたのだが、インサイドはなんと進行役のお姉さんに当てられたらしく、ステッカーを持っていて、おおはしゃぎ。他の子たちも自分のことのように喜んでいる。アイボンを除いては・・・。アイボンは私達のところに帰ってくるとすぐに泣き出してしまった。ゆみちゃんや私が事情を聞きにいこうとしたが一人にして欲しいらしかったので私は去り、ゆみちゃんには何か話すような感じがしたので、ゆみちゃんにお願いする形になった。

はっきりとした原因はよく分からないがなんかそれ以降、アイボンがインサイドを避けてたように思える。しかし、施設に戻り、カキ氷を食べた後は二人仲良く喋っていたのでよしとした。

アイボンにしてもマリオにしても6年生は彼らとあとケイだけで少なく、あとは下級生が多くやりにくいというのは正直あるだろう。そこらへんは私達はよく理解してあげてカバーせねばならんが、私が思うにこの状況でうまくまとまれば6年生にとってもそのほかの下級生にとってもすごく成長する機会だとおもう。縦割りというかなんというか。そのためには我々がもっとうまくオーガナイズせねばならないとおもった。そこらへんの力が私にはまだ足りてないので頑張っていきたいと思う。

#6 8月1日(木) 晴天

お母さんになればきっと・・

クッキングデーということで、今日は隣町のキッチンを借りての活動だった。ソーメンチーム・ハンバーグチーム・カレーライスチームに分かれ、各班から2人ずつ買出しに行った。それぞれの料理は大した費用はかからず作れるはずが、デザートの材料にかなりのお金を使ってしまった。私からずれば、「絶対そんなにフルーツいらんやろ〜」と感じるが、子供たちは「」いる!」と言い張りたくさん買っていた。キッチンへ行き、さっそく班に分かれてのクッキング。私はメンバーが少ないソーメンチームの手伝いをした。ソーメンはゆで時間たったの2分!仕上がりが早すぎるので、先にデザートから作ることにした。ケイは普段から手伝いをしているのか、りんごの皮むきを包丁で起用にこなしていた。ナミマニは包丁はまだ使ったことがないのか、皮むきもへた取りも怖がっていた。マンは興味津々でやりたがっていたが見ているこちらは結構怖かった。ソーメン班のデザートは、グレープフルーツの皮の器にさまざまなフルーツを入れ、サイダー水をかけるというもの。子供たちは、切ったり剥いたり種を取ったり簡単な作業はするものの、難しいと分かったものはしなかった。一番難しい、グレープフルーツの器作りはやはり私に回ってきた。手は付けてみるものの、難しければ頑張らずすぐにできる人に任せてしまうようだ。本当なら頑張ってやらせるべきかもしれないけど、ケガをする可能性が高い作業だったので私が引き受けることにした。とは言っても、私は普段全く料理もお菓子作りもしないので、上手いやり方が分からずに手探りでやった。なんとかデザートができ、さあソーメンを茹でようかとなった時、カレーのいい匂いが漂ってきた。なぜカレーはあんなにも食欲をそそるのか・・・。自分達でソーメンと決めた子供たちも気持ちはソーメン<カレーになっているのは丸分かりだった。いただきますが始まって3分、ソーメンはあっという間になくなってしまい、一気に空しくなった。それを見ていた心優しいお母さんたちが残りごはんでおにぎりを作ってくれた。さて、一番苦労したデザートと言えば・・。作りすぎてしまい最後には一太郎へ全てを押し付けていた。カレーライス班は、お母さん方3人が付いており、かなり手際よく作業を進めていた。かなり手際が悪かった私としては羨ましい光景だった。ソーメン班に付きっ切りであまり分からないが、仕上がりの香りからしておいしいカレーに仕上がったんだろうなと思う。ハンバーグ班はリード男一人だったからか、一太郎が付いていた。一太郎といえば、最後、女子に「めがね変!かっこいいと思ってんの?」とかなりきついことを言われていたことだけを妙に覚えている。ソーメンをあっと言う間に食べてしまい、むなしくなった私はリードの2個あるハンバーグを狙ったが、阻まれ食べれなかった。美味しそうだったね〜リード!一口くらい欲しかったわ。そして何と言っても今日はピクシーの誕生日。下がケーキじゃないのは残念だけど、ピクシーは照れ笑いをしていた。喜んでくれたみたいでよかったな。

午後からはカカプールへ行った。私も一太郎も水着を持って行かなかったので、脇のベンチで見ていた。前々から、施設などで練習していたインサイドとフラワーのシンクロはなかなか凄かった。息は続かない様子だったけど、フォームはなかなかきれいだったと思う。ぜひ、シンクロを本格的に始めてみればよいのではないでしょうか?どうですかお母さん方!そして今日はフルーツに初めて会った。フルーツは本当にかわいく目に入れても痛くないとはこんな子かなと思った。フルーツは一太郎が気に入ったのか、プールに入ったかと思えばすぐに出てきて、一太郎に「何歳?」などと質問をしていた。そして質問が終わりプールに戻ったかと思うとまたすぐにでてきては一太郎にニコニコと話し掛けていた。きっと気に入ったのだろうと思う。ピクシーとも仲良しらしく、2人で遊んでいた。なぜか途中で暗算を2人でしていた・・。問題を出されるたびピクシーはプールから上がり、コンクリートに書いて筆算していた。ピクシーはさすがフルーツより年上なだけあって、頭の中だけで計算をして答えは全て正解だった。

ケイとジャガは、潜水艦をしていた。ケイはプールの端から端まで見事に一度も顔を上げることなく泳いでいた。すごい!ジャガはあと少しというところで他のお客さんにぶつかってしまい、残念そうだった・・。けどあの時ぶつかっていなければ成功していただろうと思う。16時になり、お母さん方が手作りおやつを持ってきてくれた。コップに白玉・あんこ・コーンフレーク・アイス・フルーツが入ったパフェ?だった。これはものすご〜くおいしかった。料理をしない私はふと疑問に思い一太郎に、「お母さんになれば料理ってできるようになるのかね?」と聞いてみた。すると一太郎は「いや、できないでしょう。」と迷うことなく言った。そして私に「今からでも料理学校に行ってはどうですか?」と言ったので、私は「料理ができる人と結婚するから大丈夫!主夫になってくれる人を!」と言うと、「いや〜もし僕だったら帰ってきて毎日インスタントとか惣菜だったら、そのうち家に帰らなくなるね」と言った。少し焦った。もし将来、旦那さんに逃げられたらどうしよう・・・。お母さん方はやっぱり花嫁修業をきちんとしたのでしょうか?それとも母親になった途端、できなかった料理ができるようになったのでしょうか??おっと話がずれてしまいました。何はともあれ夏のプールはいいな〜と思いました。私も入りたいのですが、水着を持っていないもので・・・。競泳用ならあるんですけどね。でも市民プールで競泳用はちょっと・・・ね。来年はブリブリな水着を買おうかな?