管理人日記特別編「ミニでもオモロイ運動会」

 今回、もっといろいろ趣向をこらしてやろうと企んでいたのだが、忙しいこともあり、あまりオリジナルな競技を思いつくこともなく、以前に見て面白そうだなと思ったものを直接パクったり、まっせんやグースカからの有り難い提案をもとに構想を練った(というほどのものではない)。班分けは、男女・幼大人のバランスがよくなるように事務的に振り分けていった。各班に幼児をひとりずつ配置するするつもりが、釣りに裏切られたり(爆)、恥ずかしがったりで、全ての班に配備することはできなかったのが残念だ。次回は是非とも幼児をたくさん呼びたい。

 今までによく見かけたことなのだが(横道に逸れるぞー)、目下の頼りない子がいると、どんなやんちゃ坊主でも凄く優しい顔をみせるケースが多い(ホーム、クラブ、ドルズ、いずれでも見てきた)。また、目上には逆らって反抗することが多い子どもでも、自分が頼られていると本能的に察知するのか、目下にうまく自然に気配りができる子が多い。だから、年下の子まで傷つけるような状態の子は本当にストレスがかかっているのだろうな、と思う。小学生のイジメの多くは(いや全てではないだろうか)、本人に責任や原因がある場合はほとんどないと考える。家庭や学校で発生したストレスを弱いものへ向ける、居場所がない、自分の存在感が体感できないがために、暴れてみる。いたずらするからダメですと注意したり、人を傷つけるからやめなさい、という対応では子どもの心は前を向かないような気もする。子どもが活き活きとするのは、大人や他人から言われて初めてそうするのではなく、自分の心の底からの本能的な現れだから、大人はあくまでも活躍の場を提供するだけで何も言わず、子どもが踊り出すのを忍耐強く待つことが必要なのではないだろうか。「踊れ!、踊りましょう!、さあ踊れ!」といくら子どもにいっても効果は低いはずだ。その子に応じた適切な場さえ用意すれば、子どもはやめろといっても踊り続けるものだと思う。

 逆に幼児から見ると、小学生は雲の上の人のように巨大で、何でもできる凄い人間に映っていることだろう。恥ずかしがることもあるが、一緒になって競技を頑張れば凄い自信にもなる。自分の家族のことを書くのは気が引けるが、この日のアギトのように、ハンデはあっても学童と対等に競技をこなし(というより遊び)、次の運動会はいつか?と親に催促するような子どもが一人でも増えて欲しいと思う。また、家か何かでこもってないで、体をいっぱい使って時間の経つのも忘れてゲラゲラ笑いながら過ごしていると、イジメを起こしたり、やっかいなことをするヒマもなくなると思うのだが。体を動かしたり、笑ったりする事の効能を軽んじてはいけない。

 実際、以前にイジメで問題視されていたある子2人が、学校祭りのときに、大声で「●●きてねー!」と積極的に自分の店をPRしたり、アギトが競技するときにとても優しくしてくれたりしたのは、親がいたからというポーズでもなく、いい子を演じたかったからでもなく、ごくごく自然な「あ〜、今日は楽しいゾ!」という溢れる気持ちがシンプルに表れたからではなかったのだろうか?いじめっこには絶対「あ〜、今日は楽しいゾ!」が必要だ。単純だろうか?

 本題に戻ろう。まず何の競技から始めようかなあと思っていたが、体をほぐす意味でもやはりリレーがいいと思った。これはほんと予想以上にみんな必死で、ビデオを見直しても幼児から大人までが心底から楽しんでいるのがよく伝わった。ミイミイの快走や、ニイヤンの滑るような驚走もあったが、一番感動したのは、アンカー対決。1班ロバート(30才後半)、2班リサッチ(2年)の争い。リサッチが10mくらいのリードでバトンをもらったので、ああこれはぬかされるなと思ったが、何の何の、折り返し地点を過ぎても差はわずかに縮まっただけ。ロバートも決して鈍足ではなく、見事な走りをみているのだが、リサッチの気合い走りはそれ以上だった。去年のホーム運動会リレーでも、勝負師の表情で走っていた。味方にすると頼りになるタイプだなあ。凄みがあったぞお。

 ペットボトル立てで目についたのはアイボン。合計2回、やる機会があったのだが、いづれもビデオを回す時間もなく、およそ2秒くらいでクリア。あの子は絶対、足の指にエンピツを挟んで字が書けるぞ(笑)。クツを履いていたために苦戦したヨッシー、空のボトルに苦しんだウユーは、最後まで投げることなく(切れることなく)よくがんばった!

 魔法のじゅうたんはやってみたかったなー。焦っている班は新聞がボロボロに(笑)。落ち着いて淡々とやっている子はやはり速い。ふと見ると最後にロバート夫婦がベベタ争いをしていたので笑ってしまった。双方ともかなり必死で、より冷静だった母の勝ち(笑)。

 輪くぐりは初めて見た競技だったが、これもオツなものだった。大人が不利という競技内容もいいし、班全体の一体感もあった。ときどき手を離している反則班もあったが、ご愛敬。ほんと、いろんなゲームがあるものだと感心した。

 ストラックアウトはほんとに人気だ。これで3回目だが、今回は普段やる機会のなかった父母にも投げるチャンスがあり、見ていても楽しかった。きれいなフォームで良い球を投げる人、とんでもない方向へ行ってしまった子、ボードの後で見学していたために、急所に速球が直撃した子ども(爆)。期待のニイヤンは球(硬式テニス)が軽すぎたせいで、もひとつの成績だった。今度は手加減してもう一度やりたいと思っているはずだ(笑)。来月、またチャンスがあるぞ。エミッチ、ヒロ、アギトもシャープなところを見せたが(なんでもそつなくこなすケイもしっかり1枚抜いていた)、やはりひいき目ではなく、ウユーの健闘は光っていた。いきなり5枚連続でボードを抜き、総計7枚。ワク以外にいったのは最後の1球だけで、距離は近かったものの、かなりのデキだった。

 一番盛り上がったのはサバイバルドッジか?ふにゃふにゃボール2個で、自分の班員以外を狙っていくのだが、静観していたお母さん方まで盛り上がり出して、標的を探し出そうとする様子は頼もしかった(笑)。ボールが柔らかいのでアギトに当たってもOK。さすがに彼を狙おうとするものはいなかったが、それでも喜々として逃げ回っており、立派に参加していた。

 全ての競技が終了し、参加者全員(大人も!)にアメやチョコなどのおやつ2つずつとジュース1本。予め、そのうち5個にポケモンのシールを貼っておいたのだが、控えめな子が当たるようにわざと小さなお菓子ばかりに当たりシールを貼っておいた。当たりがなかなか出なかったのは狙い通りであったが、親の番まで当たりが3個も残ってしまったのは誤算だった。おまけにカリスマ父が2個とも大当たり!!→この日一番の盛り上がりか?(笑)。当たりシールを射止めた5人と優勝チーム全員には、ジャガ母が進呈して下さったくじ引き景品が待っていた。「あ〜、あれ欲しいなあ!」「なあ、なんで1位だけなん?」「ケチい!」「やったー♪♪」悲喜こもごもの時間。お金のことを言っては嫌らしいが、参加費無料でここまで楽しんでもらえれば、もう満点だろう(鼻高々)。

 そうそう、体育館の窓からグランドを見ると、ドルの練習風景が・・・。ちょっと後めたかったが、体は1つしかない。「ジャガ、悪いな・・・」と想いながら後かたづけをした。今度は一緒にやろうな。

 「このミニ運動会、またやりたい!」とほとんどの参加者は思ったはずだ。

 ホントは自分が一番やりたかったぞーー!(爆)。