|
何故か祭りの数日前にベーゴマを取り出して家でブーンと回していた。もしかすると、アギトがベーブレで遊んでいたからかも知れない。ウユーも意外とベーブレが気に入っているようである。そんな流れで、当日は、ベーブレ5個くらいとベイを8個、そしてこれまた100円ショップで見繕ったフィールド数枚を持参した。そうそう、それを乗せるプラスチック製の植木鉢も。 現場に着いての第一印象は「蚊が多い!」であった。もう10月になろかというときに何でこんなに蚊に血を提供せねばならんのだろうと思いながら小さな遊びコーナーをセットアップする。看板もなく、ロバさん以外の集客力も全く未知数である。なかよしの出し物はヨーヨー釣りにミルク煎餅、オニギリ、ミニフリマ。そしてラムヤイさんの力作である「なかよし紹介パネル」が展示してあった。これは写真付きで夏のキャンプの様子などが紹介してある。懐かしく思い出した。 いざ、ベイコーナーを始めて見ると懐かしのチビヒロキ、ゴウ、T君#2、フウチャン、そして彼らの友人だちがぞろぞろ集まってくる。ベイは全く初めてのもの、ゴウのように去年の段階でマスターしていたもの、レベルは様々である。1年坊主のチビヒロキは非常に苦戦していて、ヒモの巻き方はある程度うまくいっているが、どうしても回転しない。が、熱意は充分に感じられた。T君#2は高学年であったが、はなから諦めているようで、格闘しようとはしない。ゴウは、投入の仕方に力強さはないが(それがいいのかも知れない)さすがにそつなく回しているー実に器用であるー。そして他の子供が悪戦苦闘している中、全くの初心者であるデカヒロキがついにマスター!おそらく始めてから1時間も経っていなかったのではないだろうか。かなりのセンスである。それを見てか、T君#2もロバさんにヒモの巻き方を教わっている。が、やはり苦戦。この日の彼のベイは、最後まで回転することなかったが、切れることなく楽しんでいたように思う。 そして・・・ 思えばデカヒロキの一言「ベイ回せたら(その段階では不成功)ベイちょうだい!」がトバッキーの始まりだったかも知れない。子供ベイ推進委員会会長としては、その一言は何とも嬉しく、何の迷いもなく同意した。そして彼は実際にベイを我がモノにし、さらにゴウも自分のベイを新品のベイに交換した。これらはとても良いことだと思う。 ちょっとまずかったのは・・・ 誰が言い出したのか(俺ですか?ロバさん)、ベイバトルの勝者はそのつどビー玉1個もらえ、ビー玉3個たまったら30円相当のお祭り賞品が提供される、という流れに。スポンサーは私とロバさんである。で、ゴウ、デカヒロキ、ロバさん、そして私のメンツでバトル開始。自称「地域のベイ名人」としては、絶対負けない自信があったのであるが、この複数人ベイバトルという奴は非常に運に左右される要素が強く、いくら力強くベイをフィールドに投入してもそれがロバさんと同士討ちになって、チビ2人が漁夫の利を得たり、ということがたびたび。大人が勝っても何もないので(歌うたえ・尻見せろ、とか子供が負けたときのルールを決めとけばよかった・・・)、時間の経過に比例して、彼らの胃袋は膨らんでいく。子供にとってはまさに至福の時であったであろう。 さらに、である(笑)。ロバさんの友人が缶ビールを持ってきて「これにベイ乗せたら千円やるわ」と言ったので、4人で目の色変えてチャレンジ(どんどん怪しい集団になる)。まともで貧しい発想しかない大人2人は普通に乗せようとするが、これはかなりの難題。カンに当てることされ難しい。それに比べ子供は柔軟である。回転していないベイを乗せて「乗ったで、回転しているベイって言ってなかったやん!」と言ってみたり、フィールドで回転しているベイをそのままそろっとカンへ乗せようとしたりしている。デカイ獲物を目の前にぶらさげられた子供の発想と執念はさすがである。しかし幸か不幸か(幸である)、成功者は誰もいなかった。 どのコーナーも盛況でなかよしッコはまじめに、そして楽しく店番をしていたようだ(すいません。あまり見ていません)。 帰りにベイを補充した。 |