なかよし1日体験記

夏休みのある日、アギトと一緒になかよしを覗くことにした。まっせんも「ゲンボウを保育園へ連れていくか、なかよし体験させるか」で迷っていたそうだ。2人ともまだおチビさんだが、これまでのイベント参加で年上の子ども達にはある程度免疫ができている。

結論:「連れていきまっしょ!」

9時にホームグランドへ。ボツボツと人数が集まり始めていた。まっせんは出欠の確認で何人かの家庭に連絡を入れている。「いつもこんなんですよ・・・」携帯代もバカにならないよなあ・・・。ゴーがウユーに旅行の土産を渡している。何でもなかよしのメンバー全員に買ってきたそうだ。ラムヤイがわざわざ差し入れに登場。北海道の土産だそうだ。

今日の行き先はまだ決まってなかったので、さっそく話し合いが持たれる。

水族園・海、昆虫館、甲子園、秘密基地(いつも行ってるって!)、ミクロの世界 (by ヨッシー)・・・。

アギトとゲンボウの希望も含めて多数決(2人とも海)。水族園・海が勝利を納めた。10時の出発時刻まで公民館で時間をつぶす。と思いきや、ケイ、いきなり勉強道具を広げている。「おおっ、偉いなあ!」「塾の宿題があるねん。明日までに間に絶対あわへんねん!」。「絶対」ちゅうのんは、ケイの口ぐせでんなあ。皆、思い思いの本を広げて10時を待っていた。


時間がきて、2班が別々に行動開始。駅まで自転車でいく。ふと見ると切符売り場の前でジーコマン、ウユー、アイボン、マリオ、ゴーがなにやらワイワイ言っている。「○○駅なんてないでえ!」何しろ駅名の数は多い。探せないのもムリはないか・・・。「緑色のとこやで」ヒントをあげるとすぐに見つかった。

切符の買い方は問題なかった。しかしもっと別の重大問題があった。

「むっせん、お金足りへんで!」

アイボンとゴーが非難するような目つきで管理人を睨む(お金払たんオレちゃうけど・・・)。

1,000円−(310円x5)=−550円 (確かに全然足らん・・笑)。

駅のホームに着いた。

「あれえ?あっちのホームちゃうんかあ」わざとふっかけてみた(笑)。

「えー?エー?」アイボンとゴーはひっかかりかけていた。

が、ウユー「だましやぞ!」・・・バレたか(笑)。

そのあと「琵琶湖へ行くときもむっせんにだまされた」という話をアイボンがまくしたてる。ちゃうで、あのときは何も言わなかっただけや(笑)。

車内ではもうカーニバル(爆)。

他のお客さんの冷ややかな視線が突き刺さる。

「おい、静かにせーよ!」何度と無く注意したが効果なし。まっせんの苦労を垣間見る。まあ、短時間だから許してもらおう・・・。

ジーコマン、アイボンとゴーの口撃に対して意外と果敢に反抗している。やるな! ウユーはマイペース。度が過ぎるとさすがに対抗。

乗り換えも全く子ども任せ。ワーワー言いながらかなり迷っている。→キャンプを思い出した(笑)。ウユーがナビゲーターを買ってでた。アイボンとゴーは全く無関心で機関銃のようにしゃべくっている。

結局、1本電車を逃したもののちゃんと目的の駅へ到着。余裕をかましながらホームでまっせん組を待つ。ゲンボウ、アギトは道中でおにぎりをパクついていた。この日のゲンボウのケアはマリオが行うことになっていた。しっかり手をつないで板に付いている。ゲンボウも完全に信頼しきっているようだ。マリオ、この日は最後まできちんと役割を果たした、エライ!

15分ほど待ってようやくまっせん組到着。

開口一番「(道中)もう、ほんといろいろあったんですよ〜」

そうだろうなあと納得&同情(笑)。

切符をなくしたとチョビゲが青い顔(子どもがなくすのならわかるが 笑)。

その切符、なぜかジャガが持っていてチョビゲ、爽やかな笑顔復活(笑)。

現地までの道、アギトの肩車で汗が滝のように出てくるが、これまた楽しく歩いた。ケイがヨッシーの帽子を拝借、妙に似合っていた。


水族園ではゴーが手際よく切符を配布している。一歩中に足を踏み入れれば、クーラーがガンガン効いていてようやく生き返った心地。

いきなり大水槽が目前に見え、開放感が一気に広がる・・・。

「なあ、もう自由時間?自由?」甲高いジャガの雄叫びが館内に響き渡る。サメ、エイ、ウミガメ、クエ・・・巨大な生物が気持ち良さそうに泳いでいる。

一通り見た後でお弁当へ・・・。

「あそこ行こ、あそこ!」「やっぱりあそこ!」まっせんニヤニヤしながらその様子を見ている。以前に陣取って楽しかった所だということが伝わる。子ども達の足の赴くままについていくと、今まで足を踏み入れたことのない場所へたどり着いた。立入禁止だと思っていた場所だ。ときおり心地よい風が吹いていて見晴らしのよい場所だ。なかなかええやん。しかし、もちろん暑い・・・。管理人我慢できず、缶ビールを買いに行くと各自弁当を広げだした。

隣にはジャガ。こっそり覗いてみるとおいしそうなタンがあった(笑)。

「タン1個ちょうだい」「うん、ええわ」

「うまそうな卵焼きやなあ」「1個あげるわ」

こうしてジャガの家庭の味を初体験した(笑)。ふわふわの卵焼きはプロ仕様で完璧なお味だった。気づいてないだろが、奴はホント幸せもんだ(笑)。


2時半に集合ということで自由時間。しばらくすると、全員がイルカショーへと足が向いた。待っている間、親に宛てた暑中を書いている子もいる。色鉛筆も使い、流行のイラストはイルカだ。ゲンボウまできれいな色使いで描いている。

イルカはすでにプールの中でスタンバイ。じっとしておらず、練習(?)している。プールの中はかなり苔で汚れている。掃除も大変なのだろうが、ちょっと見た目にはかなり貧相なプールに見えるが・・・。

なかよしの面々は当然、水しぶき覚悟の4列目までを陣取る。

スタジアムはもう超満員だ。ショーが始まった!

観客がボールを投げてそれをイルカが受ける。係りの女の子がボールを投げる役の観客は誰にしようかなと視線を動かしている。そしてなんとヨッシーにお声が!!隣に座っているジャガは少し羨ましそう。がしかし、シャイなヨッシーはこれを固辞(涙)。まあ、ムリしてやる必要はないわな・・・。

そしてショーの最後「なんや、水なんてほとんどかからんがな・・・」と思った瞬間、大量の塩水がチョビゲグループの方へざっぶーん!!こちらまっせんグループ、それを見て大笑い!そしてその数秒後、こんどはこちらへざっぶーん!! アギト・ゲンボウの幼児コンビを含め、皆でたっぷり塩水をかぶる。

その後、さらに小グループに分かれ、園内を自由に散策。ゲンボウは今日初めてお母さんと一緒のときを過ごす(笑)。

管理人はこの日初めて水中トンネルに入った。360度に水槽が配置されなかなか妙な感覚に陥ることができた。上を見上げると普段はあまり見られない魚の腹がよく見えた。もっと人が少なければいうことないが。

途中でケイ・山ちゃん組にばったり!

2時半の集合時間になり、おやつの時間。皆は当然好みのアイスをチョイスして満足げな表情。ジャガは腹が減ったのか「なあ、やきそばおごって!390円!」とすり寄ってくる(笑)。育ち盛りやもんなあ、でもおごらんで(爆)。


仕上げは当然ビーチ!まずは園内で水着に着替える。「オレ、水着もってきてへん!」とまたジャガ(笑)。どうせアギトの監視をしないといけないので、自分の水着を貸してみる・・・全然似合ってなかった(爆)。

何年ぶりかにこの海岸へ行ったが予想を遙かに上回る美しさで驚いた。おのおの、まずは軽く泳いでみる。しばらくするとヨッシーが巨大な生きた貝を見つけた。みんなその大きさに少しビビル・・・。そこまではよかったのだが、ヨッシーなんとサザエの壺焼きを食べるときのように、何やら細い枝のようなもので中身をほじくりだしてしまった。むにゅむにゅの生身が完全に貝殻からでてきた。

きっしょー、きっしょー、きっしょー・・・

色とりどりの歓声が辺りをとりまいた(笑)。ヨッシーが次行動予想不可能人物だとは今まで知らなかった。そういえば、奇声も発していたゾ(笑)。

単に水遊びや泳ぎで終わらないのがなかよしッコ。しばらくすると男子4,5人を中心として自然発生的に「犬かきビーチフラッグ」が始まった。浜辺から5mくらいのところから犬かきでスタートし、浜辺に上がってからは1,2m先にある、砂に突き刺した小枝をひったくるレース。

何度かやったがどうしてもジャガが強い。ときおりウユーが肉迫するのだが、最後のスタミナに強みをもっている。ときおりアギトとゲンボウもハンデをもらいながら堂々と参加(あまりのハンデなのでときどき勝っていた)。

この2人の幼児もあなどることはできない。2人ともmy浮き輪持参なのだが、ポテンシャルが高いというか、ナチュラルハイというか、元気や意気込みではなかよしッコにひけをとらない。連れてきてよかった〜!

この日は強風が吹いており、ビーチではパラソルがときおり空を飛んでいた。そんでもってゴーのビーチボール。ふとみるとゴーの5mくらい沖の方へ流れており、女子グループそれを追いかけようとしている。ビーチボールは、ものの数秒のうちにさらに沖の方へ流される。

「追ったらアカン!」

3人の大人が慌てて声を揃えて叫ぶ。おそらく大人でもあのボールに追いつくことはできなかったであろう。みるみるうちにボールは見えなくなってしまった。カヌーでの教訓が生きたか?(笑)。

そしてこの日の仕上げイベントがやってきた(笑)。

またジャガだあ〜(爆)。

その詳細はビデオに映っているので(面白すぎます)、ここでは簡単に振り返りたい。砂に埋まるジャガ、始めはうっとりとした表情であったが、砂が堆く積もって行き、少し寒気を感じだしているのか、だんだん生気が低くなってくる。そんなことにはお構いなしに、ゲンボウやアギトが喜々として彼の肉体の上に砂を積んで行く。記念写真もバッチリ!!(ぐったり砂に埋もれているジャガの傍らでアギトはVサインをしていた)。

波が顔の側面を洗い、耳にざっくりと砂が入っても懸命に絶えるジャガ。本当はやめて欲しいのか、こんな状態になってしまった自分がちと嬉しいのか、判別困難な状態であった。しばらくしてようやく終わりのときが来たが、あまりの砂重量に起きあがれないジャガ。海に入って砂を洗い落とす様子はほんとに気持ち良さそうだった。

そしてそしてゲンボウ! 

もう帰ろうかという雰囲気が漂う中、気が付くと砂浜に横たわり、自分で自分の体に砂をかけ始めている。ジャガがうらやましいと思ったのだろうか(笑)。結局、彼も男らしいマユゲをきりりと見せながら、見事砂に埋まり、楽しい水遊びは終わりのときを告げた。

「シャワーないやん!!」とブーブー不平を垂れる子もいたが、間違いなく全員の顔には「あ〜、よう遊んだ!!面白かったあ!!」と書いてあった。


帰りの電車中もやっぱりうるさかった(笑)。

駅に着いたのは6時18分。「いままでのなかよしで一番遅かったんちゃうか?」とジャガに聞くと「いいや、ちゃうで!」というので「えっ、どこいったとき?」と尋ねると「キャンプ」とのお答え。

そりゃそうやけど・・・(笑)。

早く次の機会がこないかなあ〜♪