指導員記録「まっせんダイアリー2001」

01年12月


#140

 12月28日(金)

「大掃除&プール」

とてもいい日でした。オーちゃんお母さん、ミーちゃんありがとう。詳しいことは、来年に。

28日夕方、日暮れの公園でおもいきり走って、地域の子達も一緒に大勢で大縄をする子ども達の姿をみていて、とてもうれしかった。

いろんなことがあった一年。でもこうやって自然に群れて一緒に遊べるようになった子ども達。集えば楽し!大人も子どもも!また来年もいっぱい集えますように。

すべてのみなさん。一年間ほんとうにありがとうございました。来年も子ども達となかよしをどうぞよろしく!

よいお年をお迎えください。

#139

 12月27日(木)

「映画にやられた②」

 勇んで9時20分から映画館前へでかけたが、はや人並みが。。まだまだ甘い我らであった(笑)

一回目上映にはもう入れず、2回目上映の列もでき始めている。‘ハム太郎‘の方は、整理券がもらえ帰れることになったがハリーの方は、今から並ぶしかない。「もうおうちでいくことにするか?」「いや!観る!」なんと3時間近く並ぶというのだ。おいおい。。。

夕方4時、おやつの白菜入りラーメンを食べながらそれぞれの‘参った‘一日を出し合うのだった。

結局、並びきりハリーを観たニイヤン(ごくろうさま)&子ども達。「めっちゃくちゃ、おもしろかった!」「ジマンできる!」「ゴジラなんかあかんって!」と並んだかいあったという報告。かなり、ストーリーの話と主役の男の子がかっこよかったとかで盛り上がっていた。

ハム太郎&ゴジラ。やまちゃんとオーちゃんはゴジラの時は寝ていた(大爆!)なんと、親戚の子達ときていたヨッシーと出会う。ジャガと隣同士に座り、観賞していた。「まっせん、また大きくなったなあ」といわれた(涙)。

ゴジラものの映画を始めて見た。はっきりいって、あれは戦意高揚映画にしか思えず、激しい爆破シーンの連続とゴジラをやっつけにいく軍司令官(宇崎竜堂)の敬礼とそれを見送る女性たちの涙に、疲れてしまった。その上、大和の神様であるキングギドラとモスラまで現れてゴジラをやっつける。日本はやっぱり神の国!?

「キングギドラかっこええなあ」と喜んでいたじゃがたちの無邪気さにほっとする。そやけど、いまどきあんな映画作れるんや・・・。闘うことの美しさ、命を惜しまないことへの賞賛、突撃していく男たち、涙し見送る女たち。どうしても自分の中のものと違和感が生じてしまうのでした。

戦争はいやだ。逆に改めて心に刻まれる映画だった。

#138

 12月26日(水)

「映画にやられた①」

朝、9時。久しぶりのオーちゃんが顔を見せた。そして、T小学校のやまちゃんも。そしてぞろぞろとさみだれに「おはよーさん」とやってくるなかよし面々。そしてそして、助っ人ニイヤンも秘密基地に到着。よろしくお願いします!

みんなで宿題を始める。コタツに足突っ込んで、快調に学習は進む。。。というわけにはなかなかいかず、「しずかにし」この5文字が幾度となく繰り返される現実(笑)学習はやる気ひとつで、どんな状況でも、やる子とやらない子の差ができる。冬休み終わるまでに仕上げてや!

今日のお昼は寄せ鍋うどん。買い物隊、つくり隊、片付け隊に分かれる。

買い物隊、ジャガ、ゴー、オーちゃん。買うものを出し合い、
スーパーへ行ってもらう。「頼んだで!ジャガ」と、指導員は3年生のおーちゃんのことをみてやってや、といったつもりが、ゴーとオーちゃんが「うん、わかった」と返事。ジャガが「俺のことを、オーちゃんに頼むってことかよ!」というんで、もう大笑い!気をつけていってらっしゃい。

後のみんなは、前公園にキックベースをしに出かけた。ニイヤンにまかせる。公園にでていっても、トラブルがおこってすぐに帰ってくることがよくあったが、今日は大丈夫なようだ。大勢で、その上異年齢で、遊びきったおもしろさを知るためには、今の時代遊びきれる配慮は残念ながら必要だ。にいやん、頑張ってくれてるんだろう。

つくり隊、マリオ、ナッチ、ケイ。若干のトラブルあり。しかし、楽しく野菜をきり、肉を切る。マリオとナッチは肉を一枚ずつはがして丁寧に切るので、いつまでたっても終らな(笑)
「こうせんとひっつくやろ!」マリオ弁。

湯気がたち、なべが出来上がる。キックの面々も帰ってきた。
「いただきまーす!」みんなで食べると、ほんとにおいしい。
なかよしの必要性の是非をいつも論議するがこの昼食場面だけは、胸をはって必要な場面と主張できる。子どもが家で1人で食べる昼食の、きっと数百倍は楽しくておいしいもんね!

おっと、映画の時間が近づいてきた。今日は、近くの劇場に映画を観にいく日。‘ハリーポッター‘か‘ハム太郎&ゴジラ‘のどちらか。

先発、‘ハム太郎‘組みがにいやんと出発。しかし、にいやんから電話が入る「‘ハム太郎‘も立ち見で、ハリーポッターも
券が買えるかどうかわからんくらい並んでます!」

なべをのんきに食べている場合ではなかったのだ。甘かった。。。

結局、帰って来てもらいどうするかを話し合う。やっぱりどうしても映画にいきたいという子ども達。明日、午前中に行くことを決める。

そして、小雨がぱらついたりもしましたが、結局キックベースで楽しみました。おもしろかったよ!おやつのあと、夕方は、久々大縄跳び。これもかなりおもしろかった。

予定変更となりましたが、1日目は無事終了!

#137

 12月25日(火)

「牧場」

2学期の終業式。今日から冬休みだ。お昼ごはんは豚汁とおにぎり。みんなでなべを囲みふーふーいって食べた。

なんと、初めてケイがあゆみをみせてくれた。先生の所見がなかなかよかった。全部‘よくできる‘に○がついているわけではなかったんだけど、これまでもいい成績だろうに「もう最悪」「下がったあ、どうしよう」となにやら不安げな様子だったのを思い出し、全部○でなくても、それなりに頑張った自分を受け入れられたように見えた。だからみせてくれたような気がした。よく頑張ったね。

今日はほんとはクリスマス会と誕生会だった。しかし、メインのマリオ(12月うまれ)が友達と約束したという。「今日誕生会?知らんかったぞー!」仕方ない。いってらっしゃい!ここで延期にしてしまうのが、なかよし(いいのか、悪いのか!?)リードは帰省、アイボンも旅行でいないし、ウユーも明日からいない。みんなが揃っている時に、大ゲーム大会&誕生会で再度企画だ。決定!

あちこちでクリスマス会がいっぱいの子ども達。やりたい子もいたんだけど、一向の余地がありそうだ。終業式は友達と約束できる最後の日、みたいな感覚も子どもにはあるようだし。終業式はいってらっしゃい!でよかったんだね。

ということで、ごはんは大勢で食べて、出かける子を見送ったあと、我らも出かけることにした。

ホームにミニケーキを届け、その後すごいドライブとなった(笑)

結局、到着したのは‘牧場‘。漢字で書くと、広い屋外の牧場をイメージするだろうが、実はペットショップ。ここで、かなり長いこと動物とたわむれる。

そして、ハムスターのミルクのお相手をみつけ、結婚させたい!という意見が出てきた。「ちょっと待て。今日すぐに決めんでもいいやろ」「みんなに聞いてからや」「大変やねんぞ、赤ちゃんの貰い手だれがおるねん」冷静な意見も多々でて、とりあえずウユーにハムスターの本を持ってきてもらって決めることになる。

ミルクはなかなか激しい気性で、いまだに噛むことがおおく故ハムッチに比べ、みんなの手に乗せてもらえない。最近、そのストレスかアレルギーか、鼻の上のあたりがはげてきて、さすがに心配し始めていた。(一週間まっせん宅で療養、三日間ケイ宅でエステ!?ですっかり回復)

結婚は簡単でも、子どもが生まれると簡単にはいかないぞ。命には責任を持たないと。簡単には決められないミルクのおよめさん捜しなのだ。

#136

 12月20日(木)

「飛んでいくわ!」

帰ってきたアイボンと話していると、電話が鳴る。見覚えのない携帯番号。ゴーからだ。学校からだというので、「誰の携帯電話?」「友達」「学校に携帯持ってきてる子がおるの?」「そうや」やれやれ、ほんとにえらい時代だと思う。‘自分で買うか、電話代払えるようになってから携帯は使い!‘とはうるさいまっせんの口癖です(笑)

切ると、また電話。ジーコからだ。「今日は行くからな」「うん、おいで」「なあ今日のおやつ何?」「みたらしだんごと大福もち」「飛んでいくわー!」アイボンに「ジーコが飛んでいくわ!やって、かわいいなあ!!!!」「なに感動してんの?」「だって、こう心があったまるやんか」

そして、帰ってきたジーコ。はあ、はあ、息を荒げて「飛んできたでえ!」とほんまに部屋に飛び込んできた。みたらしだんご効果があったにせよ(笑)、子どもの素直な可愛い言葉に触れると癒されるなあ。

月曜日から始めた‘むかつく貯金‘がナカナカ効果を発揮している。子どもから、むかつくだけでなく、死ね、とか人を傷つける悪口をいうた時も一円いれよ、と言い出した。なんどか、言いかけては貯金箱に目がいき、みんなの視線を感じ「ごっくん」とその言葉を飲み込んだ人も幾人あり。みんなで大笑いした!

カンボジアの子どもの給食貯金も細々と実は続いている。1000円たまったら、M新聞に送ろうと決めている。今日も、マリオ、ジーコが大枚をいれてくれた。サンキュー!指導員も小銭をいれてるんで、大分たまってきたぞ。

ウユー帰室。大荷物。疲労大。「疲れたア」「学校でエネルギータンクゼロになったか?」「今日な朝5時ごろに目さめて、布団の中でごろごろしててんけど、結局寝られへんかった」とこたつに入るとますます上気したぽやんとした表情で語るウユー。しかし、やはり宿題は仕上げ、PCソリティアで頭を使っていたみんなと合流し遊びだしていた。

明日は授業がなく、ほとんどのクラスがクリスマス会やお楽しみ会のようで、その話で盛り上がる。

今日4時限ともクリスマス会だったというマリオがもう絶好調でしゃべりまくる!男子のある班の出し物の劇がたまらなくおもしろかったらしく、まあその筋を10分はしゃべりまくっていた。時々思い出し笑いして爆笑しながら・・(笑)「ようそんだけしゃべんなあ・・・」「おまえ5分はしゃべってんぞ」「まだしゃべってるわ」「ほんまようしゃべるなあ」「もう終れよなあ!」皆口々に半分あぜんとして、マリオの話を聞いていた(と、いうか聞かんとしょうがなかったー爆!)

「ええよなあ、2組は。うちなんかあした2時間しかないのにな・・」ぶつぶつとアイボン。

色んなクラスの都合があるんだろう。でもこんなお楽しみの時間は各クラス同じ時間創ってやってほしいなあ、と思った。ジーコとリードのクラスでは、オレンジジュースを3杯用意し一つはわさび入り、一つはからし入り、という誰が被害者かゲームをするらしい。学校でそんなことできるんや!なんかわくわくしてくるね。

これを聞いて早速、‘シオまみれマシュマロを食べたのは誰だ!‘ゲームをしてしまう単純な指導員だった。ババ抜きをしてべったから3人が参加者。自分で仕掛けて、しっかり自分に当たってしまう最悪のわたし(涙)信じられなかった(まずーい!!)

ジーコとウユーがコタツに足突っ込んで寝転がり始めた。その後、足裏比べ、こちょばし、などこたつ内バトルが始まったのはいうまでもない。こんなの大好きな子ども達ですよね。

最後は、公園でのジャングル鬼にも少し心惹かれながらもまたウノをするという皆様。当然、罰ゲームはまた‘手ばっちん‘。なんでそんなに好きなん?(笑)

もうウユーの勝利目前か!と思われたときに、ジーコの大逆転カード!「うおー!!」と全員で叫んだ時にドアを開ける音。
「帰り寄ったったぞー。なにやっとんねん!」ジャガだ。「なんでお前今ごろくるねん!」「ええやんけ、べつに!」

そして、またバッチンの音と大笑いが続く秘密基地なのだった。

#135

 12月19日(水)

「隠岐のみかん」

ゴーのご両親の田舎は隠岐だ。夏に帰省したら、必ずなかよしのみんなに隠岐のお土産をいただいている。ほんとうにありがとうございます。

昨日ゴーに「隠岐のみかん食べたことある?」と聞かれ「ないわあ。隠岐ってみかんもできるんや」と無知な答えをすると「ばあちゃんの山でできるねん」と教えてくれていた。

ゴーの学校は今日から短縮で、早くに帰って来ていた。「まっせん、もってきたで」とわざわざ袋におきのみかんってちゃんと書いて持ってきてくれていた。「やったあ!持ってきてくれたんや!食べさしてな」

そこからがゴーとの闘いであった。はっきり言って指導員は隠岐のみかんで10回は遊ばれた。指導員が食べようとすると横からさっととっていく。「もうええわ」というと、自分の持っている分を「ごめんごめん!あげるから」といって、渡そうとしてはさっと手をひき自分の口にいれるという、まったく原始的なからかい遊びだ。まいった!

今日は男子陣のお休みが多く、もう恐ろしいくらいの噂話や、世間話が女子の間では飛び交っていた。まあ、よくしゃべる。

外に出ても、圧倒的恐ろしさ、強さでジャングル鬼を制覇する女子であった。男子単身で頑張っていたリードはかなり必死で
走り回り逃げ回っていた。その上、指導員が鬼の時に顔面に鬼の武器のゴムボールをあてられ(ほんと大人気ない!ごめん!リード!)最悪なのだった。

でも、おもしろい鬼ごっこだった。小さい子はまねしないでね。指導員も足裏刺激になって気持ちよかったよ!といいながら、実は結構怖いのを笑いでごまかして遊んでいるのだったー冷や汗。

#134

 12月18日(火)

「微熱」

今日は2学期最後のクラブ活動の日。結構遅く帰ってくるんじゃないかと、思っているとジャガが帰ってきた。びっくり。

「微熱で早退!」と何か仕事から早退してきたサラリーマンのようにかばんを投げ出し、座り込むのだった。保健室経由、今日はクラブを休んで早退しなさい、と先生が判断されたようで帰ってきたという。熱は微熱(大人なら結構しんどい)。

家にすぐ帰らそうかとも思ったが、まあ様子をみようと指導員も座り込んで色々話を聞いた。

保健の先生の子どもさんの話、音楽の先生の話、クラスの話、野球の話、中学になってからの話、特に日曜日に野球の試合で負けたチームのキャプテンの話しになると、一気に鼻息荒く、息巻いていた。試合後の挨拶の時の、ちょっと失礼な挨拶の仕方に怒っていた。「絶対いつかやっつけてやる!みとけー!」試合で勝って目にものみせてやる!の意気込み。これって、野球選手への夢をもち続けるジャガにとても大事な闘争心、負けん気の強さだよね。

たまたまおやつもジャガの好物の焼きそばで、微熱の怒れる病人の胃にエネルギーとなって入っていき結構元気になってきた。

みんなも帰りだし賑やかになる。一太郎もやってきた。皆コタツに入って話しに花が咲く。そのうち、わけあって、一太郎オンステージが開幕。子ども達に強要されたステージだというのに、最後まで会場を沸かし続けた一太郎に拍手!(実は皆がステージに夢中になっているとき、指導員は子どもの表情をみていた。殆どは大笑いしていたが、ウユーとジーコは「こんな人がおるんやなあ・・」という半分あきれたような笑顔で感心してみていて、それがかなりおもしろかた)

いつの間にか、4時半を過ぎていた。今日は公園に行こうとなぜか多数決で決まり前公園でなく、公園へ行く。

さすがにジャガがコタツにもぐりこんでごろごろし始めたので
可愛そうだったが、コタツからでてもらって家に帰らせた。ゆっくり休んでや。

公園ではゴー提案の‘ジャングル鬼‘に初挑戦。でもこれ結構危ない。その分スリル満点でおもしろいのだが。高学年向きの遊びです。

男子はバッター、ピッチャー、守備にわかれ長いことバットとボールで遊んでいた。暗くなるまで遊んだ。公園には今日も誰もいなくて貸切。そらまあ、家に帰るよね。この暗さだと。

一太郎が帰り際に、約束を覚えていてくれコピーをくれた。‘臨床心理学基礎編・ピアジェ心理学‘「それ何?」と子どもに聞かれた。「みんなといっぱい遊ぶためのお勉強やな」

保母免許を取るときに勉強した覚えはあるが、一夜漬けの自分の実にならない勉強だったような気がする。社会に出て、0歳から11歳までの子ども達と日々接する仕事についてきて、発達心理をはじめ、どの文献の一節を読んでも子ども達の姿、表情、言葉が浮かんできて、その文章と一体化して自分のものになっていくような気がする。

なかよしの指導員になって、日々接する子どもの年齢は9歳以上の小学生。保育園のように身辺自立への援助がほとんどない分、内的なフォロー、援助が必要な場面がすごく増えて、その度にぶつかった。

いっぱい勉強したい!とこのトシになって痛切に思うのです。
実践するとき、科学的な裏づけがあるのとないのとではまったく違うから。

一太郎にまた授業のコピー、まわしてもらおう。

#133

 12月17日(月)

「涙」

「まっせーん」あんまり聞き慣れん声が窓の外から聞こえる。
開けるとダイちゃんだった。「あのな、ジャガがな、今日休むって言うとってって。ほんでな、おやつは家まで届けてくれってさ」「そんなことまで伝言してジャガらしいなあ。ありがとうな」「うん、ばいばい」 まじめにちゃんと言いに来てくれたのがうれしいなあ。

しばらくすると、電話がかかってきた。「まっせん?あのな、あのな・・・・」電話の向こう側で、こらえてたのが切れて突っ伏して泣いてしまったようだ。

「どうしたん?何があった?秘密基地までこられへんか?」
「今誰も帰ってないから、話しにおいで」「泣いて、自分で整理できて大丈夫やねんやったらいいんやで」しばらく泣いていて、「行く」という返事があり、ほっとする。あれだけ泣かれて、顔がみれないとなると、かなり気になるからだ。

そこにウユーが珍しく一番に帰ってきた。「ちょっと今から悩み相談室やから、黙って知らん顔して聞いといたってくれる?」「うん、いいで。どうしたんやろな」「うん、それがまったくわからへんねん。泣くだけでな」「わかった。黙って聞いとく」 子どもながら、なにかごっつい味方を得たような気がした。

そこに、ケイまで帰ってきた。また今日はめちゃくちゃ元気!
「観てみて!カレンダー作ったデ!」とPCの授業で作った写真いりのカレンダーを見せてくれた。「うわあ、写ってるヤんか。思いっきり笑顔やん!これ何時間目につくったん?」「6時間目」「ここで爆笑しているアイボン、今めちゃくちゃ泣いてるで」「うそ!」「もうすぐくるけどな。いったい何があったん?」「知らんでー!えー、私かなあ??」「今日はなんにもしてないで」(爆!)

泣いてるのはアイボン。やっと帰ってきた。もうぐしょぐしょの泣き顔。今日から入れたこたつに入って、また泣き出した。
「アイボン?私のせい?」とケイが聞くと、ちがうと顔を横に振った。「よかったなあ!ケイ!」「うん!ほら私と違うって言ったやろ」最近自分が知らんうちに友達を怒らせていたことをケイはちゃんと気にしていたんだ。ほんとにほっとしているのがわかった。

ほんなら誰とどうしてこうなったのか?結局帰るまでアイボンは理由を言わなかった。その後みんなぞろぞろ帰ってきたので、いえなくなったのもあったようだ。ケイには途中で言ったらしい。「ジンケン・シンガイやで!これは」「難しいこと知ってるヤん。人間として許されへんことをされたんやな」「そうや」「帰りに言う」「わかった」で、いつの間にか笑顔で遊びだしているアイボンにほっとする。

今日は話すこともみんな多くて気がつけば4時45分。マリオが「そとであそぼ!」と主張したが、後全員が「ウノしよ」と多数決で決まってしまう。

ウノは一回で終わり、5時だというのに、「ばっちんするぞー!」 また例の手を重ねて、3回しか逃げられない罰ゲームを始めた。ひいた数字が小さい人がたたく権利獲得。それにしても、いつもウユーが強い。二ラウンド目なんか、思い切り指導員の手をヒットし「バッチ−ン!!」左手の甲は見事に腫れあがったのだった!

なんぼいっても止めない。無理やり止めさせてやっと5時20分。あれだけ叩く権利をものにし嬉々として楽しんでいたウユーが「もう、すごい帰るの遅なったやん」と別人のように冷静に帰っていく姿に心の中で吹き出す指導員であった。「そりゃあ、ないやろ!私の左手みておくれ(涙)」(笑)

アイボン、ケイから涙のわけを聞く。確かに悲しかったやろなあ。なんてことない1人のからかいがみんなのからかいになって、これだけ人を傷つけるんやなあ、と改めて感じた。

ただ、女子も同じようなことをして男子を傷つけていることもいっぱいある。‘自分がやられたことは悲しくても、人にしていることには気がつかない‘人間の永遠の課題かもしれないが
目に見えてきたときは、自分も含め、いい続けないとだめだなあと思った。

#132

 12月13日(木)

「むかつく貯金」

朝から結構な雨で地面は濡れたまま。今日は外で遊べないかなあ・・・。
 
ジーコから電話「今日のおやつ何?」「りんごジャム&イチゴジャムのせホットケーキやで」「ほんならいくわ!」(どんなおやつやったら休むになったんやろ?と興味)

とは、いったものの今日はホットケーキミックスを買わずに
のこっている小麦粉をまとめて作ろうと思っているのでもしかしたら、‘クレープ‘になるかもしれないぞ・・・。

思ったとおり、あまり膨らんでくれず(涙)アイボンに「小麦粉っぽい!」と苦情を言われ、やはりうすめてクレープにすることになる。まっ、いいや。(ジーコごめん)

もうそろそろコタツをいれようか、と何度か聞いてみるのだが
まだいらん、全然寒ない、じゃまになる、とかいう子ども達。
元気である。去年は多分もう入れていた。

去年は、11月末までM園でなかよしをしていた。M園にござを敷いて待ってた。裏門から走って帰ってきてたなあ、みんな。あんな場所になんでみんな帰って来てたんやろ。あったかいココアをもっていったり豚マンを買っていったり、寒空の中、ミルクせんべいくじまでしてたなあ。毎日、キックベースばっかりしてたなあ。けんかばっかりしてたで。薄暗い中、みんなでマラソンして帰ったな。ケイがこうもりを怖がって大変やったなあ。ああ、なつかし。たった一年前やのにね。秘密基地でのなかよしが始まって、一年が経ったんだなあ。

と、感傷に浸る間もなく、ドアをバン!とあける音。よっしゃあ!ケイ帰ってきたやん。よかった。

ゴーも帰ってきた。ホットプレートをみてゴーのお料理魂が燃える。無意識に自分が仕切りだしている。クレープ奉行でるる。大助かり!ジーコ、ウユー、ゴーにジャムを包んでもらって、手渡してもらって思わず「ありがとう」と言っていた。うれしそうだった。

トッピングのジャムは、イチゴがケイ母、りんごがリード母の手作りだ。ほんと幸せなおやつである。お味は最高!りんごと柿もむいて、おなかいっぱいだ。

ケイと今日も若干の衝突があったが、気がすむまで受け止めます。なんぼ何をケイに言われても「自分を大事にしたり」「自分を可愛がったり」とだけいうことにします。と宣言。

「昨日なにがあったん?」とゴーが聞く。「いや、もう大丈夫やわ、多分」と返す。事情がありケイに怒っていたアイボンも、ナッチもみんなちょっとすねてロフトに上がっていたケイをよんでクレープを食べるように勧めていた。よかった。ケイも素直に受けている。

その後は、新しい遊びにしよ、といったのにやはりウノ大会が始まり、かなり、かなり、盛り上がる。一位はゴー、2位ウユー、3位アイボンでした。ちいさなおかしのつかみどりが賞品でした!

(本日の決まりごと)「むかつく貯金」 来週月曜日から開始。

特に意味もなく、無意識に‘むかつく‘といった人は、100円おやつのおつりで貯めている自分の一円を、なかよしの貯金箱に貯金する。

どうも気になるリードの他、ジャガ、マリオにも、無意識に‘むかつく‘を連発していることにさえ、気がついていなかったと主張するなかよし女子部のみなさんのために実施します。

言葉は心の鏡。深い意味がなく、たとえそれがコミュニケーションの手段だったとしてもあまりにも頻繁だと相手を傷つけているかもよ。。。という意をこめて。

以上

明日はなかよしお休みです。日曜はホームとのクリスマス会だよ。

#131

 12月12日(水)

「私学受験!?」

うどんが煮えたおなべを囲みながら、なにがきっかけか私学受験の話になった。一太郎もいる。

「俺は受ける。後悔するの嫌やから」「俺も受ける。でも通ってもいかへん」(?)「あの子も受けるっていってたなあ」
「はい、どうぞどうぞ。みんなで違う中学いってください」(若干自虐的に)「そんな簡単にうからへんねんで。かなり頑張って勉強せんと」「俺も親に受けさせられて、受けてんぞ」と一太郎。「それで受かったん?」「落ちた、落ちたア!!落ちてよかったわ!」すごいリアクションつきで大爆笑。「なんで近くの中学いかんと、違う中学いくんやろ」「高校受験のとき、楽やもんなあ」「でも12歳で頑張れる力があるのか、15歳で頑張れる力ができるのか、難しいなあ」「なかよしってかしこいなあ。なかよしの男子みんな私学いくんや」「俺は通ってもいかへんって!」(?)「なかよしに入ったら、みんな私学に入れますって宣伝になるんちゃんか」「でも今受ける子多いみたいやなあ」「男子校いったら、女子おれへんで」(笑)「しがくって何?」(爆!)

高校受験が楽ということだけでなく、私学の自由な校風、伸び伸びとした授業のカリキュラム、規格のない、本物の個性を育てようとするユニークな教師、豊富なクラブ活動、海外へのホームステイの機会など確かに私学でないと受けられないメニューは多い。経済的なことが許せば、行かせたいと考える親が多いのは当然のような気がする。上記のようなことを公立中学校に今望んでも確かに無理がある。改善点が実際改善されるのにすごい時間がかかるのが役所である。民間は対応が早い。この差なんだろうか。

今、公立でも、地域の小学校に当たり前に入学するのではなく、教育方針や、取り組み、教師の質などを見極めて、学校は選んで決める、といった動きが実際でてきている。

公立もだまっていても生徒が入ってくる時代は終った。校長や教師は工夫して、塾考して、努力して、自分の学校を魅力ある学校に創っていかなければならない時代がきた。生徒の集まらない学校は淘汰されていく。と、どこかで読んだ。

こんな動きから、教育や保育への公的な行政責任が放棄され、
なんでも民活導入、という考え方にも疑問があるが、これだけ私学への生徒の流出が多い現状をみれば、公立学校が役所が決めた規格を外してでも、これから挑戦すべき何かがあるような気もする。

子ども達の中には、やはり私学へ行く子は頭がいい。公立にいくのはイマイチ、みたいな潜在意識があるのは事実。公立にも私学並みの魅力的な何かが生まれてきてほしい。よね。

でも、どっちへいこうが子どもは子ども。みんな友達(なんかクサイー笑)。今日も一緒に前公園で遊ぶぞー!ところがボールがない・・・。代わりにゲン坊の小さいボールを持っていった。

休むとニイヤンがいっていたジーコがいて、(コウと遊んでいたらしいが、コウはなんと水路にはまったらしい・・)ゴーもともだちと一緒にいた。

ということで、今日は男子vs女子のスーパーキャッチミニボール編となった。思い切り高くほおリ投げて受ける。なかなかおもろかった。最後、アイボン・ケイvs一太郎・リードの闘い。女子が勝った!

ケイを久々に怒らせてしまった。明日顔を出してくれることを祈ろう。

#130

 12月11日(火)

「久々の公園」

ホームのおやつ配達に出るため、リードたちに留守番を頼んで秘密基地をでた。あったかいおやつ(今日は焼きそば)を火曜日に届けることになり、毎週2時半から秘密基地を空けることになる。子ども達は指導員がいなくなるのをけっこう楽しんでいて、しっかり鍵も閉めるし、秘密基地を守る使命感は抜群だ(笑)

学校前で台車に結構な量のおやつを積んでいると視線を感じ、見ると校長先生とS先生がおられた。S先生はかなり怪訝そう。「児童ホームのおやつなんです!」と元気に返すと「ああ!児童ホームか!」と一気に表情を緩めてくださりほっとする。

「やった!やきそばや!」と皆喜んでくれた。Rちゃんがこっそり呼ぶのでいくと、「なあ、家かうん?」と聞くので苦笑。
「だめになってん。残念ながら」と応える。実は秘密基地の次の施設購入に向かってこの秋かなり動いた。そのことをお母さんから聞いたんだろう。こっそり呼ぶところが、なにか大人びてて可愛かった。

ホーム横のトイレの水道。全部オープンになっていた。5つともやや固めに閉めてやった!管理人さん、学校の水道使用量のすごさはここからかもしれません(笑)

秘密基地に帰る。今日は先日の女性ボランティアのWさんがこられる予定。

久々にドンジャラ勝負の後、ジャガが早帰り。今日はやや荒れ気味のジャガ。土、日体調が悪く野球にいってないので、昨日もエネルギーを持て余しているようだった。しかし、やはり気にしているのはあの言葉。今日は先生にまで言われたといって憤慨していた。もう禁句状態であるというのになあ・・。

その後は、指導員が小6の卒業時にクラスのみんなに書いてもらったサイン帳をみて、大騒ぎ、大笑い、感心、の時間となった。残しておいてよかった。なんてったって、昭和50年3月18日卒業モノだから。(トシバレタ。。)

「この子、字きれいなあ。」
「サインも上手やなあ」
「男子も全員書いてくれてんなあ」
「この子、まっせんのこと好きやったんちゃうん!」
「先生もいっぱい書いてるなあ」
「かしこくて長足!?誰のことや!」
まあ質問が次から次へと飛んでくる。

今の女子がまわしている思い出帳と違って(質問事項が決まっていて、レイアウトもみんな一緒)真っ白な一ページがその子の個性や性格でレイアウトされイラストや文章が書いてあるのも新鮮だったようだ。

そんなこんなのうちに、Wさんから電話。もう5時前。公園で待ち合わせ。久々やなあ公園。「じゃあ、四天や」といってみんな飛び出していった。もうすぐあえる初めての人への期待を感じた。

Wさんと再会。挨拶。誰かが「美人やろー」というと男子は無言で四天に戻るのだった(照れていた!)

みんなこれでもか!というくらいおもろい四天を見せていた。
どつぼ星人、なんと3人!。暗い公園になかよしの四天軍団、7人の声が響く。

次はスニーカーで来てくださいね。みんなで待っています。それまでにあだ名をきめなくちゃね。

誰かが「あだ名は美人!」っていってた。それくらい美人・・・なのだ!Wさん「なかよしの子達はいい子ばっかりや!って宣伝しとくね!」ということです。

#129

 12月10日(月)

「2時間半待ち!?」

ハリーポッターを観にいったアイボン。お父さんと妹のマーと3人で朝早くから都心まで出かけたそうだ。ところがもうすでに長蛇の列!その上入場が始まり、ぞろぞろついていくと、なんとアイボンの前で一回目入場終了。

その後、2時間半も待ったそうだ。ほんと、ご苦労様でした。
やはりかなりの人気のようである。その後、なかよしで読み聞かせはできていない。なんかおもしろい形でみんなであの本のおもしろさを味わえたらと思うのだが・・。

今日も気がつくと輪になってしゃべっていた。多弁でない子も一緒だ。うるさいくらい。しゃべる、踊る、笑う、暴れる。
休み明け、授業6限の月曜は静かか、激しい。

その中でも、ちゃんと宿題をやり遂げるウユーはすごい。「今日は宿題多いねん!」といって、すみに追いやられながらも場所をキープしてカリカリ鉛筆を動かしている。

時間も迫ってきたし、あんまりうるさいので、前公園にいってもらう。ああ、やっとの静寂・・・。

病院に行くから帰るというウユーと、ニイヤンが試験で家にいるから帰るというジーコと3人でなんかゆっくりしゃべる。

しゃべっている間に、千代紙でおったくす球ができた。ジーコ、組み合わせに成功。無理やりおみやげといってもって帰ってもらう(笑)「冬休み、ハリーポッター観にいきたいなあ」とジーコの希望。ほんと、もうすぐ終業式、冬休みやなあ。

2時間半待ちはいややけど、みんなで観にいこか。

#128(倉庫から・・・)

 11月13日(火)

「ウザイ、モサイ、タルイ、何もしたくない・・」

今日は大根とスジを煮込んだ。冷たい風が吹いて寒かったので、そして大根も一本100円だったので(笑)決行した。部屋に湯気が上がっているだけで、なにかほっとする。

帰ってきた子達もそうだったようで、みんなでカセットコンロにのったおなべを囲む。結構煮えて柔らかくなった大根とすじはあっという間に完売。

ケイがまだだったので、大根を残しておく。

一太郎も登場。「あったかいですねえ。ここは」といってなべの横にすわってくれたので、あくとり役をお願いする。携帯の着信音を鳴らしたり、かばんの中の漫画をみせてもらったり昨日のテレビの話をしたり、こられた時に「きゃあ!」といっていた女子もそれなりに側にいて話に参加してるんで笑ってしまう!

今日はゴーがきた。なんか色々理由をつけてやってきた。「モサイ、一太郎。いや」とにらみつける。「モサイってどういう意味や?わからんぞ」「ウザイと似てるわ」「うーん、わからんなあ」「わからん、わからん」−4年男子

モサイ、ウザイってどういう感覚かなんとなく分かる気がする。なんとなく・・・。

結局みんなで前公園にいく。ラハイがにいちゃんとテニスをしていた。「まっせん!みといて!」と自信をもってラケットでボールを打つ。なにか、お兄ちゃんと対等に向かい合って打ち合えている姿がきっとラハイ自身、とてもうれしくて誇らしいのではないだろうか。指導員もとてもうれしかった。

アイボン、ゴーと指導員の3人は四天にはいらずブランコ鬼をする。「四天するんやったら帰る。ださい!」というので「どんな遊びやったらダサクないとおもうん?」「プリクラ、ボーリング、カラオケ」「・・・・・・」

といいながら、なぜか四天でどつぼ星人として大活躍するゴーなのでした。

一太郎はラハイたちのテニスにも参加したりしてくれていた。
指導員もラハイ兄ちゃんとけっこうラリーできて満足。そとで遊ぶの気持ちいいなあ、やっぱり。

#127

 12月6日(木)

「お見舞い」

来週はホームとなかよしの合同クリスマス会で別に何も頼まれていないんだが、せっかくやから、なにかみんなでやろうや、と持ちかけた。

「もうええやん、あちこちで出し物だらけやし」ごもっとも。「ええやん、そんなんなかよしでは無理にせんでも」 たしかに。「もう俺、トンボの発表で疲れて考えられへんわ」 よう頑張ってたなあ、お疲れさん・・。それでも、ジャガの誇る、暗記術(しかけあり!)は、体育館のビンゴの前にやらしてもらってもいいかな、としつこく食い下げる(笑)。とりあえず、了承。

ゴーが、男子に今女子で流行っている、思いで帳みたいなのを渡して書かせている。ジーコ、リード、ウユーはちゃんとまじめに結構書いていた(笑)その中の一つの質問、「一番大事なものは?」の答え、3人ともちゃんと「命」って書いていた(爆!ちゃんと考えてみんなで確認したらしい!)
男子、かわいい。。。

そして、外からマリオの声。「まっせん、今日も休むわア。ほんじゃあね」マリオが4日も連続で休むのはなんといっても初めて。なんか、巣立ちの時というか、ついにマリオにもそんな時期がきたんやなあ・・・と感慨深く見送る。

しかし、まあ何してどこで遊んでるんかくらい聞いてきたろ、と思いちょうど外に出る用事もあり、留守番を頼んで追いかける。

クッシ−と大ちゃんと3人でほたえながら歩いている。楽しそう!そのうちせせらぎに2人が座り込んで話し出したので、そーっとその横にすわりにいってやった。「おっ、まっせんやぞ!」「おっす!」マリオ「まっせーん。なにしてんの」というので、「いや、楽しそうやなあ。ところで、一週間なにして遊んでんの?」「ベイブレード!友達のうちあちこちでな!」「ふーん」「それと、これは内緒やけどナ」クッシ−がにやり。「なになに?」大ちゃんも一緒に「好きな人がな、クッ、クッ、クッ(笑)」「好きな人に逢いにいってんの!?」「どうかなあ、ク、ク、ク」「ちがうわあ!!」とマリオの給食袋パンチが飛んできた。まあ、とにかく楽しそうで、安心。気をつけていっといでやと今度こそ見送った。

秘密基地に帰る。運動場で泣いていた低学年の話になる。色々みんな考えてる。泣いてるのに放って置かれるのは子どもにとって、とても辛いことのようだ。そんな話から、自分たちの低学年の頃の話になったり、ひいきのはなしになったり、冬休みの話、マキの話、まっせんのどじ話ど、
色々みんなではなしていた。

気がつけば、8人いる。今までは8人も揃えば、まあ賑やかで
大騒動だったもんだが、なんかこんなにゆったり話もいつのまにかできるようになってんなあ・・・とちと感動。

そして、そのまま前公園へ。8人のジャンケンはやっぱり迫力だ。なかなか決まらない。缶けり、ブランコ鬼、と前公園おきまりの遊びで盛り上がる。

最後の色鬼で、薄暗くなったむこうから人影。「あっ、マリオや」帰りに公園をのぞいたようだ。当然合流。なんと、まあ久しぶり、9人揃っての色鬼!おもしろかったのは言うまでもない。

やめよ、といってももう一回。5時も過ぎてまた暗くなってきたのにもう一回。不思議な連帯感。それぞれの放課後が週末重なったおもしろさ。

管理人さんがアギトくんと登場してくれたのがいいきっかけになって、お開き!今日は6時間の日だったというのに、たっぷり遊べた気がする。ばいばーい!

追記  
しかし、このバイバーイの後、なかよし女子部(計5名)は
県立T病院へ向かう。マキが入院してもう一週間。ぼちぼちお見舞いにいってもいいかなと、決行した。中学生以上は病棟に入れないので、子ども達はエレベーターホールで待機、指導員だけ中に入る。

マキが「まっせん!」と叫んでくれた。マキ母が振り返った。
その後は、指導員同様涙もろいマキ母と久々の感動対面!となってしまった。

マキたちはみんなの待つホールまできてくれ、ここで、やっと子ども同士対面!指導員からはパズル、ゴーからはなんと豪華なプレゼント、リード直筆のサイン帳(一枚)が渡された(マキはリードの大ファン)。

退院を待っています。なかよし女子部の活動終了!

#126

 12月6日(木)

「被害妄想=自意識過剰!?」

ちょっとのことでケンカなんて一気に始まってしまう。

今日は4時前になっても珍しく男ばっかり。
そこにナッチが帰って来て、友達の誕生日プレゼントを買いにでかけると出て行こうとすると、「あ、はいはい、気をつけていってらっしゃい」か「そうですかあ、どうぞいってらっしゃあい(桂三枝の言い方で)」か、なんかとにかく、かなりにくそい言い方で送り出した輩が居た。ジャガだ。

ナッチ「むかつくー!」と純粋でまじめなもんだから流せずまじめに受けてしまい、食ってかかりだした。相手も当然反撃、口撃では(笑)当然一枚も二枚も上、ますますナッチのボルテージは上がる。とうとうつかみあいのけんかになってきた。ジーコ、ウユー迷惑そうに、いやおもしろそうに見守る。

結局、秘密基地のドアがつぶれそうなくらいの恐ろしい音を残してナッチは帰っていった。ジーコ、ウユー、リード「こわー。。。。」

アイボンが入れ替わりで帰って来てことの顛末を聞き、「そんなんいちいち聞いとったらもたへんでー」と私が電話したるといっている。やっとナッチが電話にでたようで「ナッチ、今度ジャガがなんかいうたら私が絶対守ったるから」とかいってもう一回おいで、遊びにいこうと誘っている。やさしいなあ。

ジャガは野球チームの監督さんのところに行くのを忘れていて
お好み焼きが焼けているのを横目で見ながら、飛び出していった。そして4年生のM君を連れて帰ってきた。「まあ、はいれや。お好み焼きやぞ」と誘い込んでいる(笑)

お好み焼きはあっという間になくなる。依然、「毎日100円おやつがいい」という声があるが作ると一気に食べきってしまう。やっぱりつくろう。

ナッチを怒らせても涼しい顔をしているジャガもある言葉にかなり今敏感。前公園にいって、アイボンと何か話してたら急に食って掛かってきて、たたいてくる。

「なにすんのよー!」「お前、いま‘しろはげ‘って言ったやろ!」「は?」「言うたやないか!」「そんなこといってへんで!」「うん、いうてへん」「いや、絶対いうた」「そんなん、なんでいうねん!しろはげやって、ぎゃはははあ!!」と
笑っている。ジャガは真剣なのだ。

「最近なあ、どんな言葉も‘はげ‘って勝手に聞き間違えて、起こってるねんで、ジャガ」「なんにも言わんといたら、なんにもなくてすむのに、自分からいうからみんなに言われるねんやん」とアイボン分析であった。

「また言われてる」「また自分にだけ嫌なこといってくる」そんな思い込み、思い違いからも大喧嘩になりかけた2幕でした。

教訓!お互い言われたら嫌なことは言わないでおこう!

#125

 12月5日(水)

「それぞれの放課後」

「なんかなんかおもしろくない」ケイがそういって帰ってきた。ジャガも帰って来て「こいつ最悪!きらい!」といって
2人で学校であったことを罵り合っている(笑)。この二人、仲が悪そうで、仲がいい。不思議な2人だ。ケイも最初言ってたことは忘れてしまったようだ。

マリオは今日も友達と遊ぶと言って帰っていった。(おやつが何かだけはちゃんとチェックしていたけどー笑)

子ども達も放課後が長いと約束もしやすいんじゃないだろうか。習い事までの時間に余裕があるんだろう。気持ちにも余裕がでる。とても自然なことで、色んな子といっぱい遊ぶことっていいよね。毎日、4時間だったらいいのになあ・・。
でも、そういうわけにはいかんよなあ・・。

ジャガも散々大騒ぎして、アンパンマンのミニ氷のできばえを確認し食べるだけ食べて「今日もIと遊んでやらなあかんねん」といって帰っていった。外からもまだ叫んでいた。

ナッチもそのリンたちと遊びにいった。ウユーからも電話があり、「今日は家で折り紙がしたいねん」とのこと。

みんながそれぞれの放課後を生き生きすごしてくれたら
本当に何も言うことはない。

そして、今日はなかよしで遊ぼうとやってきた子達の放課後も
また自然で、誰かがいるから、遊びが創れるから、やってきた。だから楽しめる。みんなで今日も遊ぼう!

なぜか、今流行の‘ハリーポッター賢者の石‘のよみ聞かせをすることになった。みんなも乗り気。ウユーに借りているんだが、もうちょっと貸してな。前段、結構つまらなく「もうええわあ」「おもしろない」「外いこー」「映画みるからいいわ」「映画のほうがおもしろい」と5年女子が言い出した。

「ここからおもしろくなる!」というと「そればっかり!」「全然おもしろくなれへん」字だけの本を読んで、自分でイメージをふくらませてわくわくどきどきする本の世界にようこそ!というわけにはなかなかいかなかった(笑)。でも一章なんとか終わり。なんとか聞いていたようだ。次はどうする?

前公園にでる。縄跳び選手権、一等は飴。と勝手にきめて跳びはじめる。2重とび、リード、アイボンの闘い。持久跳びはケイ。ジーコ、ナッチ苦戦!そこに一太郎が登場。まっせん同様「紐が短い!」と言って2重とびができなかったのはいいわけだろうか(笑)

そして、恐怖の色鬼へ。一太郎、さすがのダッシュで捕まえていた。みんな疲れてきた。「缶けりしよー」。決定。

暗闇の缶けり。前公園でやるのは多分初めて。おもしろい。植え込みから♪つぼいのテーマ曲(阪神タイガース)が流れてきた。アイボン見っけ!そしてそれが鳴ったということは、一太郎もいる。予想通り。「お前−!勝手に鳴らすなよー!」

ケイにさみだれ攻撃をかけようとして、リード、ジーコ、ナッチ、アイボンと植え込みへ入る。この時の、ドキドキ感、ワクワク感がたまらない!

またまた真っ暗になるまで、やってしまったのでした。あまり寒くならない師走。遊ぶほうにはとても助かっている。

#124

 12月4日(火)

「時代は流れた」

今日も4時限で終わりの子ども達。でも4年は‘トンボ池‘の発表会が迫っているらしく、遅くなるようだ。

アイボンとジャガが帰ってきた。昨日のWさんの話になっている。「すっごい美人やで。ほんま綺麗やったわ。」「おとなしいねんで。おしゃれやし」「お嬢様みたいやった!なあ、まっせん。あの人絶対お嬢様やわ」「お嬢様タイプかあ。俺、苦手やねんなあ」「あんまり好きとちゃうねんなあ」(誰も好きになってくれっていうてへんって!笑)

来週の火曜日が楽しみだ。どんな風に子ども達と関わってくださるのかなあ。

「今日はIと遊んでやらなあかん」と勝手なことをいうジャガ。しばらく遊ぶと、アンパンマングミの入れ物に水を入れて「氷つくれるで!」と可愛いことをいって冷凍庫にいれ、女子のリクエストに応え、♪ホリケンサイズ、ホリケンサイズ♪を歌って踊って帰っていった(爆!)

マリオも今日は早帰り。ジーコも同じく。ウユーとしもっちと遊ぶそうだ。

リードとジャムの話をする。「母さんのジャムあんまり売れんかったんやろ」「そんなことないって!みんなおいしいって大好評やで。注文つぎつぎきてると思うで」「うそー!」「ほんまやで。りんご残ってるからまた作ってくれはるみたいやで」
「そうや、りんごいっぱいあるねん、まだ」「とりあえず、一個まっせん注文っていっといてや。すぐになくなってしまってん」「うん!わかった!」なにか頼まれたり、言っといてとかいわれるのすごくいやなリードなんだけどもう今日の返事は「まかしとけ!」ってなかんじで元気いっぱいだった。

通常通りの授業のゴーもいつもどおり「来てあげたわ」とやってきた。ダンスクラブで暴れてきたようで今日はストレス度は上がっていないそうだ。「ところでその度数って最高はいくつなん?」「えー。最高は50やな」「ほんなら、今16やろ。まだまだ全然大丈夫やん!」「まあ・・・・そうやけど」ちょっと余裕でてきたかな、ゴーも。少しほっとする。

公園に行こうと誘うが、前公園がいいといって聞かない。公園は「ださい」そうだ。前公園はダサくない?鉄棒とブランコがあるからだそうだ。よくわからない!?(笑)

ということで、今日も前公園へ。縄跳びー四天ー色鬼。けんかもあり、ばらけかけたけど、結局また暗くなるまで遊んでしまいました。

帰りがけ、ベイブレード勝負やってるカマ君たちをのぞく。
プラスティック製のバトル場があって、いっせいに引っ張る。
まったくベーゴマの勝負と同じ。思いっきりはじけあってはね飛ばされる瞬間がたまらない。色んな色のベイブレードをみんなたくさん持っている。

ベーゴマの紐を巻く代わりに、引っ張るプラスティックの紐(?)がある。紐が巻けないと、回せないベーゴマと違って(それだけに回せた時の達成感はすごいけど)誰でも簡単にまわせるベイブレード。でも体感できるおもしろさはベーゴマと一緒だ。

指導員の初バイトはスーパーのレジ係だった。当時のレジは、当然バーコードもなくすべて打ち込みのレジだった。

おつりが示される機能もないレジもあって、別室で368円、491円・・・などの数字が並んだプリントを渡され、1000円貰ったらいくらお釣りを返すか、という計算を早く正確にできるようにひたすら練習問題をさせられてから、レジの前に立たせてもらえた。打ち間違えたら、始末書もかかされるし、かなりの集中力が必要なバイトだった。いっぱい頭も指もつかった覚えがある。

今のレジは、バーコードをセンサーによませるので間違えることもないしお預かり金額を打ち込めば、なんと機械が小銭を自動で受け皿に落としてくれる。あの当時の苦労(笑)がただただ懐かしく、時代は変わった。便利になった。今のレジのバイトはいいよなあ、といつも思う。

長くなったが、ベーゴマがベイブレードに変わったのも時代の流れ。打ち込みレジが、バーコード読み取りレジに変わったのも時代の流れ。ただ、便利の悪い時代のほうが、人間、苦労もし、頭も使い、手指もよく使っていたなあと、ふと思うのだった。

こりゃ、日記ではないですね。失礼しました!

#123

 12月3日(月)

「美人」

今日から3日間、学校の個人懇談である。なかよしも今日は休室だ。しかし、夕方、4時にある方と待ち合わせ。咳とゼロゼロが久々にでて保育園を休んだゲン坊と一緒に駅に向かった。

待ち合わせをしていたのはある方の紹介で、一太郎に次ぐなかよし2番目のボランティアに名乗りを上げてくれた女子大生のWさんだ。

無事出会え、秘密基地にきてもらった。アイボン、ナッチ、ジーコも現れた。

色々話した。学校でもない、塾でもない、子どもの居場所であるなかよしの説明も一応した。そんな場所で「私は何をしたらいいんでしょうか?」と聞かれ、「物理的具体的な手助けはまずいらない子達ばかりなんで、まあ思い切り遊んでもらうとか、相談にのってもらうとか、大変曖昧なんですが・・・」とわけのわからんことを口走っているとアイボンが「一緒にあそぼ!」と返してくれた。おっしゃるとおり!

結局週に一、二回ほど覗いてくださることになった。ありがたいことだ。それも初めての女性。(あれ私も女やったよな?)

挨拶をして、秘密基地から見送る。なにかほっと空気が変わる。「めっちゃ美人やな・・・」「かなりやな」 ジーコ「・・・・・・・」(後日お母さんの話では‘美人‘ってどういうことをいうのかわからん!と訴えていたそうだー笑)そこにケイも現れる。「ケイ!すっごい!美人やったで!新しい女の人!」とまたアイボンが叫んでいる。「うっそー!そんなに美人!」とケイも聞き返していた。

美しいものにあこがれるのは世の常か・・。いずれにしても、Wさん。どうぞよろしくお願いします!